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公開番号2025136789
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035638
出願日2024-03-08
発明の名称加熱器
出願人タイガー魔法瓶株式会社
代理人個人,個人
主分類H05B 6/72 20060101AFI20250911BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】本発明の課題は、被加熱物の種類に応じた加熱処理をできるだけ適切に行うことができる加熱器を提供することである。
【解決手段】本発明に係る加熱器1は、筐体10と、前記筐体内に設けられ、被加熱物HOが載置される載置台71と、前記被加熱物を加熱するための高周波を前記筐体内に放射するアンテナ40と、前記載置台および前記アンテナの少なくとも一方を上下方向に移動させる駆動部80と、前記高周波の反射損失量を導出する制御部100とを備え、前記制御部は、前記反射損失量に応じて、前記駆動部を制御して前記アンテナと前記被加熱物との距離を変更する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に設けられ、被加熱物が載置される載置台と、
前記被加熱物を加熱するための高周波を前記筐体内に放射するアンテナと、
前記載置台および前記アンテナの少なくとも一方を上下方向に移動させる駆動部と、
前記高周波の反射損失量を導出する制御部とを備え、
前記制御部は、前記反射損失量に応じて、前記駆動部を制御して前記アンテナと前記被加熱物との距離を変更する
加熱器。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記被加熱物が共振する共振周波数のピークが前記高周波の周波数から離れるか、前記共振周波数のピークが前記高周波の周波数に近づくように前記駆動部を制御する
請求項1に記載の加熱器。
【請求項3】
前記制御部は、一定時間毎の前記反射損失量の平均値を導出して前記平均値が設定範囲内に収まるように前記駆動部を制御し、前記平均値の累積値が、前記被加熱物毎に設定される値になった場合に、前記アンテナに対して前記高周波の放射を停止させる
請求項1または2に記載の加熱器。
【請求項4】
前記被加熱物の上側に配置されるヒータと、
前記被加熱物の温度を測定する第1温度測定部とをさらに備え、
前記制御部は、前記第1温度測定部の測定温度に基づいて前記駆動部を制御する
請求項1に記載の加熱器。
【請求項5】
前記高周波の反射波を熱に変換するダミー基板と、
前記ダミー基板の温度を測定する第2温度測定部とをさらに備え、
前記制御部は、前記反射損失量と前記第2温度測定部の測定温度との関係性に基づいて、異常を検知する
請求項1に記載の加熱器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
過去に「加熱室と、前記加熱室内に配置され、加熱対象物が載置される載置台と、前記加熱室内で前記載置台の下に配置される誘電体製の板状部材と、前記加熱室内で前記板状部材の下に配置され、マイクロ波を放射するアンテナと、前記板状部材を上下に移動させる第1移動機構と、前記アンテナを介してマイクロ波の反射波の強度を測定する強度測定部と、前記強度測定部によって測定される強度に基づいて前記第1移動機構の移動制御を行い、前記強度が所定強度以下になる第1位置に前記板状部材を移動させる制御部とを含む、マイクロ波加熱装置」が提案されている(例えば、特開2018-152245号公報等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-152245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のようなマイクロ波加熱装置では、加熱室内に放射されるマイクロ波によって、加熱室内の加熱対象物を加熱することができる。しかし、上述のようなマイクロ波加熱装置では、例えば、冷凍ホールケーキのような全体を均一に加熱することが望まれる加熱対象物を加熱した場合に加熱対象物の中心部が集中的に加熱されてしまう等、加熱対象物の種類に応じた適切な加熱処理を行うことができないおそれがある。
【0005】
本発明の課題は、被加熱物の種類に応じた加熱処理をできるだけ適切に行うことができる加熱器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1局面に係る加熱器は、筐体と、載置台と、アンテナと、駆動部と、制御部とを備える。載置台は、筐体内に設けられ、被加熱物が載置される。アンテナは、被加熱物を加熱するための高周波を筐体内に放射する。駆動部は、載置台および前記アンテナの少なくとも一方を上下方向に移動させる。制御部は、高周波の反射損失量を導出する。また、制御部は、反射損失量に応じて、駆動部を制御してアンテナと被加熱物との距離を変更する。なお、被加熱物は、例えば、冷凍ホールケーキや冷凍肉等の被解凍物や、野菜や肉や魚等の被調理物等を含む。
【0007】
本願発明者らは、鋭意検討の結果、被加熱物の状態変化(例えば固相から液相への変化等)によって高周波の反射損失量が変わることに加えて、アンテナと被加熱物との距離を変更することによっても高周波の反射損失量が変わることを見出した。例えば、冷凍ホールケーキにおける固相から液相への変化によって反射損失量が大きくなり、アンテナと被加熱物との距離を変化させると、距離に対して反射損失量が山形の曲線を描く。また、本願発明者らは、鋭意検討の結果、反射損失量が大きい場合は被加熱物の中心部が集中的に加熱され、反射損失量が小さい場合は被加熱物全体が均一に加熱されることを見出した。上記構成によれば、例えば、冷凍ホールケーキのような全体を均一に加熱することが望まれる被加熱物を加熱した場合に、固相から液相への変化等に伴って反射損失量が大きくなって被加熱物の中心部が集中的に加熱されるおそれが生じたとしても、駆動部を制御してアンテナと被加熱物との距離を変更することで反射損失量を小さくし、被加熱物全体を均一に加熱することができる。このため、この加熱装置では、被加熱物の種類に応じた加熱処理をできるだけ適切に行うことができる。
【0008】
本発明の第2局面に係る加熱器は、第1局面に係る加熱器であって、制御部は、被加熱物が共振する共振周波数のピークが高周波の周波数から離れるか、共振周波数のピークが高周波の周波数に近づくように駆動部を制御する。
【0009】
上記構成によれば、被加熱物が共振する共振周波数のピークが高周波の周波数から離れるように(ずれるように)駆動部を制御することで、被加熱物を振動させる力を分散させることができる。このため、この加熱器では、被加熱物全体を均一に加熱することができる。また、上記構成によれば、共振周波数のピークが高周波の周波数に近づくように(同期するように)駆動部を制御することで、被加熱物の中心部に大きな振動エネルギーがかかり、被加熱物の中心部に大きな力を発生させることができる。このため、この加熱器では、被加熱物の中心部を集中的に加熱することができる。
【0010】
本発明の第3局面に係る加熱器は、第1局面または第2局面に係る加熱器であって、制御部は、一定時間毎の反射損失量の平均値を導出して平均値が設定範囲内に収まるように駆動部を制御し、平均値の累積値が、被加熱物毎に設定される値になった場合に、アンテナに対して高周波の放射を停止させる。
(【0011】以降は省略されています)

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