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公開番号
2025124489
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-26
出願番号
2024020578
出願日
2024-02-14
発明の名称
集成材の製造方法
出願人
コニシ株式会社
代理人
個人
主分類
B27M
1/00 20060101AFI20250819BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約
【課題】 パテの混合調製作業を不要として、合理的に集成材を得る方法を提供する。
【解決手段】 ラミナを積層して集成材基材を得る。一方、変成シリコーン樹脂、変成シリコーン樹脂の硬化触媒、無機充填剤、シランカップリング剤及び親水性希釈剤よりなる1液型硬化性パテを準備する。この1液型硬化性パテで集成材基材の欠損部を埋めた後、養生して1液型硬化性パテを硬化させる。硬化後に、集成材基材の表面を切削して集成材を得る。また、集成材基材の表面を切削した後、欠損部を1液型硬化性パテで埋め、続いて養生して1液型硬化性パテを硬化させて集成材を得る。シランカップリング剤としてアミノシランカップリング剤を使用すると、硬化後のパテと木質材とが強固に接着する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ラミナを積層して集成材基材を得る工程、
前記集成材基材の欠損部を、変成シリコーン樹脂、無機充填剤及びアミノシランカップリング剤を含む1液型硬化性パテで埋めた後、該1液型硬化性パテを硬化させる補修工程及び
前記集成材基材の表面を切削する切削工程
を含む集成材の製造方法。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
補修工程の後に切削工程を実行する請求項1記載の集成材の製造方法。
【請求項3】
切削工程の後に補修工程を実行する請求項1記載の集成材の製造方法。
【請求項4】
1液型硬化性パテに、さらに親水性希釈剤及び/又は硬化触媒が含まれてなる請求項1記載の集成材の製造方法。
【請求項5】
変成シリコーン樹脂、無機充填剤及びアミノシランカップリング剤を含む、木質材の欠損部を埋めるための1液型硬化性パテ。
【請求項6】
さらに親水性希釈剤及び/又は硬化触媒が含まれてなる請求項5記載の1液型硬化性パテ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は集成材の製造方法に関し、特に、表面に欠損部の存在する集成材基材から欠損部の存在しない集成材を製造する方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ラミナ(ひき板)を積層接着して、構造用集成材や造作用集成材を得ることは古くから行われている。しかるに、ラミナに由来する欠損部が集成材表面に現れることがあった。このため、集成材表面の欠損部を、アクリル樹脂、エポキシ樹脂又はウレタン樹脂等をベ-スとしたパテを用いて、欠損部を埋めることが行われている。しかしながら、パテの固化が、主として水や有機溶剤の揮散に基づくため、パテが収縮し(これを「肉やせ」ともいう。)欠損部との接着性が低下したり、欠損部からパテが脱落しやすいということがあった。
【0003】
かかる欠点が解消するため、特許文献1には、ホルムアルデヒド系樹脂を含有してなる主剤と硬化剤とからなる2液型硬化性パテを用いることが提案されている。かかる2液型硬化性パテは木質材との接着性が良好で好ましいものである。しかしながら、2液型硬化性パテは、主剤と硬化剤を混合調製してパテを得なければならない。したがって、混合調製作業が煩わしいという欠点や、混合調製の失敗により良好なパテが得られないという欠点があった。
【0004】
特開平5-64769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、パテの混合調製作業を不要として、合理的に集成材を得る方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は、ラミナを積層して集成材基材を得る工程、前記集成材基材の欠損部を、変成シリコーン樹脂、無機充填剤及びアミノシランカップリング剤を含む1液型硬化性パテで埋めた後、該1液型硬化性パテを硬化させる補修工程及び前記集成材基材の表面を切削する切削工程を含む集成材の製造方法に関するものである。
【0007】
まず、ラミナを積層して集成材基材を得る。かかる集成材基材の製造工程は、従来公知の方法で行われる。すなわち、ラミナを長さ・幅・厚さの各方向に積層接着して集成材基材を得る。
【0008】
集成材基材表面には、ラミナに由来する節穴やひび割れ等の欠損部が存在する場合がある。欠損部が存在した場合、この欠損部を1液型硬化性パテで埋めて充満する。その後、1液型硬化性パテを硬化させて、欠損部を補修する。1液型硬化性パテの硬化は、湿気のある大気中等で数時間~数十時間養生して行う。本発明では、1液型硬化性パテとして、変成シリコーン樹脂、無機充填剤及びアミノシランカップリング剤を含むものを用いる。
【0009】
1液型硬化性パテの構成成分である変成シリコーン樹脂とは、ポリオキシアルキレンやポリアクリル等を主鎖として、主鎖の末端及び/又は側鎖に加水分解性シリル基が結合してなる湿気硬化性樹脂である。ここで、加水分解性シリル基は、-SiR
1
a
(OR
2
)
3-a
(但し、R
1
は炭素数1~10のアルキル基を、R
2
は炭素数1~6のアルキル基を表し、aは0,1又は2である。)なる化学式で示されるものである。主鎖は直鎖であってもよいし分岐鎖であってもよい。本発明では、分岐鎖を採用するのが好ましい。分岐鎖の場合、架橋密度が高くなり、切削しやすいからである。また、変成シリコーン樹脂の分子量は任意であるが、数平均分子量で1,000~15,000程度が好ましい。
【0010】
無機充填剤としては、従来公知のものを採用しうる。たとえば、重質炭酸カルシウムや表面処理炭酸カルシウム等の炭酸カルシウム、ガラスバルーン又はヒュームドシリカ、微粉末シリカ或いは表面処理された微粉末シリカ等のシリカ等が用いられる。無機充填剤を配合することにより、切削しやすくなる。アミノシランカップリング剤は官能基にアミノ基を持つシランカップリング剤であり、従来公知のものを採用しうる。たとえば、官能基にエチレンジアミン構造を有するもの、1級アミンを持つもの、アニリン構造を有するもの又は1級アミノ基を持つものを採用しうる。具体的には、信越化学工業株式会社製の「KBM603」、「KBM602」、「KBE903」、「KBM573」又は「KBM903」等が用いられる。かかるアミノシランカップリング剤は、硬化した変成シリコーン樹脂と木質材との接着を強固にするもので、切削する際に、硬化した変成シリコーン樹脂が脱落しにくくなる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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