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公開番号2025117032
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011673
出願日2024-01-30
発明の名称レーダ装置およびレーダ装置における観測対象選択方法
出願人日本無線株式会社
代理人個人
主分類G01S 13/30 20060101AFI20250804BHJP(測定;試験)
要約【課題】精度の高い観測結果を提供することが可能なレーダ装置およびレーダ装置の観測対象選択方法を提供する。
【解決手段】短パルス信号(P0N)による観測領域であり、且つ、長パルス信号(Q0N)による観測領域である短長境界領域2の信号処理を行う際に、短長境界領域2を方位角0~θ1度のセクタS1、方位角θ1~(θ1+θ2)度のセクタS2、及び、方位角(θ1+θ2)~(θ1+θ2+θ3)度のセクタS3に分割し、セクタS1~S3毎に、短パルス信号(P0N)による観測データの特性と長パルス信号(Q0N)による観測データの特性との比較を行い、比較の結果に基づき、セクタS1~S3毎に、短パルス信号(P0N)と長パルス信号(Q0N)とのどちらを観測対象にするかの選択を行う、ことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
短パルス信号と、前記短パルス信号よりパルス幅の長い長パルス信号とを交互に送信するレーダ装置であって、
観測対象選択手段を備え、
前記観測対象選択手段は、
前記短パルス信号による観測領域であり、且つ、前記長パルス信号による観測領域である短長境界領域の信号処理を行う際に、前記短長境界領域を所定の方位角で分割し、
前記所定の方位角毎に、前記短パルス信号による観測データの特性と前記長パルス信号による観測データの特性との比較を行い、
前記比較の結果に基づき、前記所定の方位角毎に、前記短パルス信号と前記長パルス信号とのどちらを観測対象にするかの選択を行う、
ことを特徴とするレーダ装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記観測対象選択手段は、
前記短長境界領域を所定の方位角及び所定の距離で分割し、
前記所定の方位角及び前記所定の距離毎に、前記比較を行い、
前記比較の結果に基づき、前記所定の方位角及び前記所定の距離毎に、前記選択を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
【請求項3】
前記観測データの特性が、SN比、反射強度、ドップラー速度、及び、速度幅の少なくとも1つである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレーダ装置。
【請求項4】
短パルス信号と、前記短パルス信号よりパルス幅の長い長パルス信号とを交互に送信するレーダ装置の観測対象選択方法であって、
前記短パルス信号による観測領域であり、且つ、前記長パルス信号による観測領域である短長境界領域の信号処理を行う際に、前記短長境界領域を所定の方位角で分割するステップと、
前記所定の方位角毎に、前記短パルス信号による観測データの特性と前記長パルス信号による観測データの特性との比較を行うステップと、
前記比較の結果に基づき、前記所定の方位角毎に、前記短パルス信号と前記長パルス信号とのどちらを観測対象にするかの選択を行うステップと、を有する、
ことを特徴とするレーダ装置の観測対象選択方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レーダ装置およびレーダ装置における観測対象選択方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
気象レーダは、アンテナを方位回転させながら、仰角を変えてパルス信号を送信することによって、レーダを中心とした立体的な領域の観測データを取得する。
【0003】
送信機に固体化素子を使用した気象レーダは、電子管タイプと同等の出力電力を得るに至っておらず、短パルス信号のみでは遠距離観測ができないため、長パルス信号とパルス圧縮技術とを用いて観測を行っている。この種の気象レーダは、図7に示すように、短パルス信号と長パルス信号とを交互に送受信し、近傍は短パルス信号で観測し、遠方は長パルス信号で観測している(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
総務省、”気象レーダー 概要説明“、[online]、2015年12月11日、株式会社東芝、[令和5年12月19日検索]、インターネット<URL: https://www.soumu.go.jp/main_content/000394203.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このように短パルス信号と長パルス信号とを併用して観測する場合、短パルス信号と長パルス信号の両方により観測可能な領域が発生する。このような領域については、短パルス信号による観測データと、長パルス信号による観測データとの両方が存在する。しかしながら、従来は、任意の所定の距離(レーダ装置からの距離)を境として、当該距離以下の観測領域では、観測対象を短パルス信号として短パルス信号による観測データを採用し、当該距離以上の観測領域では、観測対象を長パルス信号として長パルス信号による観測データを採用すると一律に決められていた。そのため、上記領域についても、短パルス信号による観測データと長パルス信号による観測データの両方がありながら、何れか一方のパルス信号(多くは長パルス信号)を観測対象とするように設定されており、観測データを有効に活用できておらず、レーダ装置としての精度の点で改善の余地があった。
【0006】
そこで本発明は、精度の高い観測結果を提供することが可能なレーダ装置およびレーダ装置における観測対象選択方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、短パルス信号と、前記短パルス信号よりパルス幅の長い長パルス信号とを交互に送信するレーダ装置であって、観測対象選択手段を備え、前記観測対象選択手段は、前記短パルス信号による観測領域であり、且つ、前記長パルス信号による観測領域である短長境界領域の信号処理を行う際に、前記短長境界領域を所定の方位角で分割し、前記所定の方位角毎に、前記短パルス信号による観測データの特性と前記長パルス信号による観測データの特性との比較を行い、前記比較の結果に基づき、前記所定の方位角毎に、前記短パルス信号と前記長パルス信号とのどちらを観測対象にするかの選択を行う、ことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレーダ装置において、前記観測対象選択手段は、前記短長境界領域を所定の方位角及び所定の距離で分割し、前記所定の方位角及び前記所定の距離毎に、前記比較を行い、前記比較の結果に基づき、前記所定の方位角及び前記所定の距離毎に、前記選択を行う、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のレーダ装置において、前記観測データの特性が、SN比、反射強度、ドップラー速度、及び、速度幅の少なくとも1つである、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、短パルス信号と、前記短パルス信号よりパルス幅の長い長パルス信号とを交互に送信するレーダ装置の観測対象選択方法であって、前記短パルス信号による観測領域であり、且つ、前記長パルス信号による観測領域である短長境界領域の信号処理を行う際に、前記短長境界領域を所定の方位角で分割するステップと、前記所定の方位角毎に、前記短パルス信号による観測データの特性と前記長パルス信号による観測データの特性との比較を行うステップと、前記比較の結果に基づき、前記所定の方位角毎に、前記短パルス信号と前記長パルス信号とのどちらを観測対象にするかの選択を行うステップと、を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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