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公開番号2025113143
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024164454
出願日2024-09-20
発明の名称光学照準器
出願人株式会社ライト光機製作所
代理人個人
主分類F41G 1/38 20060101AFI20250725BHJP(武器)
要約【課題】ダイヤル自体が上下しない調整機構を採用する光学照準器において、ゼロストップ機能を簡素な機構で実現する。
【解決手段】レンズ群が収容されたレンズ保持筒を含む光学系と、光学系を収容する筐体と、ダイヤルを回転させることでダイヤルを上下させずに筐体内に挿入された軸を上下させてレンズ保持筒の傾きを変化させる調整機構を備える着弾点調整部と、を備え、着弾点調整部は、ダイヤルと一体的に回転する第1リングと、第1リングと筐体の間に設けられる第2リングとを更に備え、第1リングは、第1の回転方向にのみ回転可能なゼロストップ状態で調整機構にダイヤルを介し連結され、ゼロストップ状態は、第2リングから突出した第1ピンが第1突起の第2の回転方向への進行を阻止する形で形成され、第1ピンは、第1リングの回転開始後、第1突起が第1ピンの位置に到達するのに先立ち第2リングから引っ込む。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
標的をユーザに視認させる光学照準器であって、
レンズ群が収容されたレンズ保持筒を含む光学系と、
前記光学系を収容する筐体と、
前記ユーザがダイヤルを回転させることで、前記ダイヤルを上下させることなく、前記レンズ保持筒の傾きを変化させる調整機構を備える、前記筐体上に設けられる着弾点調整部と
を備え、
前記着弾点調整部は、
前記ダイヤルと連結されて一体的に回転する第1リングと、
前記第1リングと前記筐体との間に設けられる第2リングと、
を更に備え、
前記第1リングは、前記第2リングに向けて突起する第1突起を備え、第1の回転方向にのみ回転可能とされたゼロストップ状態で、前記ダイヤルを介して前記調整機構に連結され、
前記ゼロストップ状態は、前記第2リングから前記第1リングに向けて突出した第1ピンにより、前記第1突起の、前記第1の回転方向と逆の回転方向である第2の回転方向への進行が阻止されるという形で形成され、
前記第1ピンは、前記第1リングの前記第1の回転方向への回転開始後、前記第1突起が前記第1ピンの位置に到達するのに先立ち前記第2リングから引っ込む
ことを特徴とする光学照準器。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記着弾点調整部は、第1リングの前記第1の回転方向への1回転目から2回転目に移行する際に、前記第2リングを一定の範囲で、前記第1リングと連動して回転させることで、連動回転の前後における前記第2リングの回転方向の位置の変化に基づき、前記ダイヤルの回転が何回転目にあるかを認識可能とする回転指標提供機構を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の光学照準器。
【請求項3】
前記第1リングと前記第2リングとの間に存在し、前記第1リング側から前記第2リングに押し付けられている追随体を更に備え、
前記第2リングは、前記第1リングと対向する面である第1面に、窪みである連結保持部を備え、前記筐体と対向する面である第2面に、一定の長さで延在する回転制限溝を備え、更に、前記第1面と前記第2面とを貫通する孔である第1貫通孔を備え、
前記第1ピンは、前記第2リングと前記筐体との間に存在して、前記第2リング側から前記筐体側に加圧され、
前記筐体は、前記第2リングに向けて突起する、第2突起及びピン制御突起を備え、
前記ゼロストップ状態が、前記第1ピンが、前記ピン制御突起により押し上げられ前記第1貫通孔を経て、前記第1突起が前記第1リング120の回転に伴って辿る前記第1面の環状の第1軌道に突出して、前記第1突起の前記第2の回転方向への進行が阻止されるという形で形成され、
前記回転指標提供機構が、前記ダイヤルの回転に追随して前記第1面の環状の第2軌道を辿る前記追随体が、前記ダイヤルが前記第1の回転方向に1回転した時点で、前記第2軌道に形成された前記連結保持部に係合することで前記第2リングが前記第1リングに連動して回転を開始し、これにより、前記第2リングに対する前記ピン制御突起の位置が移動して前記第1ピンの押し上げが解除されて前記第1軌道から前記第1ピンが引っ込む結果、前記第1突起が前記第1貫通孔上を通過可能となり、更に、前記回転制限溝に係合した前記第2突起が前記回転制限溝の一端から移動し他端で行き止まった後、更に第1リング120を回転させると、前記追随体が前記連結保持部から離脱して前記第2リングの連動が解除され、前記第1リングによる前記第1の回転方向への2回転目が開始されるように構成することで実現される
ことを特徴とする請求項2に記載の光学照準器。
【請求項4】
前記第2リングと前記筐体との間に存在し、前記第2リング側から前記筐体側に加圧されている第2ピンと、
前記第2リングに形成される、前記第1面と前記第2面とを貫通する孔である第2貫通孔と、
を更に備え、
前記第2リングが、前記第1リングに連動して前記第1の回転方向への回転を開始した際、前記ピン制御突起に対する前記第2リングの位置が移動して、前記第1ピンの押し上げが解除されるのに続き前記第2ピンが押し上げられ、前記第2貫通孔を経て、前記第1突起が辿る前記第1面の環状の第1軌道に突き出すことで、前記第1リングの前記第1の回転方向への2回転目が、前記第1突起の進行が前記第2ピンに阻止されることにより終了する
ことを特徴とする請求項3に記載の光学照準器。
【請求項5】
前記第2リングの前記第2面に形成される2つの窪みである第1保持部及び第2保持部と、
前記第2リングと前記筐体との間に設けられ、前記筐体側から前記第2リングに押し付けられている誤作動防止体と、
を更に備え、
前記第2リングが、前記第1リングの前記第1の回転方向への1回転目から2回転目に移行する際に、前記第1リングに連動して前記第1の回転方向に回転することで、前記誤作動防止体に対する前記第2リングの位置が移動して、1回転目に前記第1保持部に嵌り込んでいた前記誤作動防止体が前記第2保持部に移動して係合する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の光学照準器。
【請求項6】
前記ダイヤルは着脱可能で、かつ装着の向きを変更可能であり、装着の向きの変更により、前記第1リングとの連結の有無を変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の光学照準器。
【請求項7】
前記ダイヤルと前記第1リングとの連結は、一方に設けられた凹部に他方に設けられた凸部が係合することにより実現され、前記ダイヤルの装着の向きの変更により前記凹部と前記凸部とが係合しなくなることで連結が無くなることを特徴とする請求項6に記載の光学照準器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、狩猟用銃やスポーツ用銃に装備される光学照準器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、狩猟用銃やスポーツ用銃に装備される光学照準器において、ターレットと呼ばれる着弾点の調整機構を設けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ターレットには、ゼロストップ機能を備えるものがある。ゼロストップ機能は、或る着弾点についてゼロイン調整がなされた調整機構におけるダイヤルの回転状態を起点として、ダイヤルを一方の回転方向に回転可能としつつ、他方の回転方向、すなわち逆の回転方向に回転できなくする機能である。これにより、ダイヤルを一方の回転方向に回転させて着弾点を調整した後でも、逆の回転方向に回し切ることでゼロイン調整した回転位置に容易に戻すことができる。
【0004】
ターレットの構造は大きく分けて2つのタイプがある。1つは、ダイヤルを回すとダイヤル自体が上下に動くタイプであり、もう1つは、ダイヤルを回すとダイヤル自体は上下せずに内部の部品が上下に動くタイプである。後者のタイプは、ダイヤル自体が上下しないことでターレットの高さを低く抑えられるため、コンパクトな製品が好まれている近年の市場では需要が高まっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-150699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、ダイヤル自体が上下しない調整機構においてゼロストップ機能を簡素な機構で実現する構成が明らかでなかった。
【0007】
本発明の目的は、ダイヤル自体が上下しない調整機構を採用する光学照準器であって、ゼロストップ機能が簡素な機構で構成された光学照準器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の光学照準器は、標的をユーザに視認させる光学照準器であって、光学系、筐体及び着弾点調整部を備える。
光学系は、レンズ群が収容されたレンズ保持筒を含む。
筐体は、光学系を収容する。
着弾点調整部は、調整機構、第1リング及び第2リングを備える。調整機構は、筐体上に設けられ、ユーザがダイヤルを回転させることで、ダイヤルを上下させることなく、レンズ保持筒の傾きを変化させる。第1リングは、ダイヤルと連結されて一体的に回転する。第2リングは、第1リングと筐体との間に設けられる。
第1リングは、第2リングに向けて突起する第1突起を備え、第1の回転方向にのみ回転可能とされたゼロストップ状態で、ダイヤルを介して調整機構に連結される。
ゼロストップ状態は、第2リングから第1リングに向けて突出した第1ピンにより、第1突起の、第1の回転方向と逆の回転方向である第2の回転方向への進行が阻止されるという形で形成される。
第1ピンは、第1リングの第1の回転方向への回転開始後、第1突起が第1ピンの位置に到達するのに先立ち第2リングから引っ込む。
【0009】
本発明の光学照準器の着弾点調整部は、第1リングの第1の回転方向への1回転目から2回転目に移行する際に、第2リングを一定の範囲で、第1リングと連動して回転させることで、連動回転の前後における第2リングの回転方向の位置の変化に基づき、ダイヤルの回転が何回転目にあるかを認識可能とする回転指標提供機構を更に備えてもよい。
【0010】
本発明の光学照準器は、第1リングと第2リングとの間に存在し、第1リング側から第2リングに押し付けられている追随体を更に備え、第2リングは、第1リングと対向する面である第1面に、窪みである連結保持部を備え、筐体と対向する面である第2面に、一定の長さで延在する回転制限溝を備え、更に、第1面と第2面とを貫通する孔である第1貫通孔を備えてもよい。
また、第1ピンは、第2リングと筐体との間に存在して、第2リング側から筐体側に加圧され、筐体は、第2リングに向けて突起する、第2突起及びピン制御突起を備えてもよい。
そして、ゼロストップ状態を、第1ピンが、ピン制御突起により押し上げられ第1貫通孔を経て、第1突起が第1リング120の回転に伴って辿る第1面の環状の第1軌道に突出して、第1突起の第2の回転方向への進行が阻止されるという形で形成してもよい。
また、回転指標提供機構を、ダイヤルの回転に追随して第1面の環状の第2軌道を辿る追随体が、ダイヤルが第1の回転方向に1回転した時点で、第2軌道に形成された連結保持部に係合することで第2リングが第1リングに連動して回転を開始し、これにより、第2リングに対するピン制御突起の位置が移動して第1ピンの押し上げが解除されて第1軌道から第1ピンが引っ込む結果、第1突起が第1貫通孔上を通過可能となり、更に、回転制限溝に係合した第2突起が回転制限溝の一端から移動し他端で行き止まった後、更に第1リング120を回転させると、追随体が連結保持部から離脱して第2リングの連動が解除され、第1リングによる第1の回転方向への2回転目が開始されるように構成することにより実現してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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