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公開番号2025070551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180966
出願日2023-10-20
発明の名称射撃訓練装置、射撃訓練方法、及び射撃訓練プログラム
出願人三菱電機ディフェンス&スペーステクノロジーズ株式会社
代理人弁理士法人クロスボーダー特許事務所
主分類F41G 3/26 20060101AFI20250424BHJP(武器)
要約【課題】砲射撃の訓練を模擬する射撃訓練装置において、当該射撃訓練装置に対応する射撃管制装置における目標の捕捉及び追尾状況に応じて射撃の精度が変化することを模擬することにより、より現実的な砲射撃の訓練を実施したい。
【解決手段】追尾センサを備える射撃管制装置を用いた砲射撃の訓練を模擬する射撃訓練装置100は、第1弾着点生成部6と第2弾着点生成部7と弾着誤差評価部8とを備える。第1弾着点生成部6は、第1弾着点として、模擬的な誤差を含む模擬目標の位置及び速度に基づいて模擬目標に対して砲射撃を実施した場合における弾着点を算出する。第2弾着点生成部7は、第2弾着点として、設定シナリオに基づく誤差を含まない模擬目標の位置及び速度に基づいて模擬目標に対して砲射撃を実施した場合における弾着点を算出する。模擬目標は設定シナリオに従って移動する。弾着誤差評価部8は、第1弾着点と第2弾着点とに基づいて弾着誤差を算出する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
追尾センサを備える射撃管制装置を用いた砲射撃の訓練を模擬する射撃訓練装置であって、
設定シナリオに従って移動する模擬目標から前記追尾センサが信号を受信したものとして、前記追尾センサが前記模擬目標から受信した信号を模擬的に目標信号として生成する目標信号発生部と、
前記目標信号から前記模擬目標に対応する信号を検出し、検出した信号に基づいて前記模擬目標に対応する観測値を算出する目標検出部と、
算出された観測値に基づいて前記模擬目標の位置及び速度を算出する目標追尾部と、
第1弾着点として、算出された前記模擬目標の位置及び速度に基づいて前記模擬目標に対して砲射撃を実施した場合における弾着点を算出する第1弾着点生成部と、
第2弾着点として、前記設定シナリオに基づく誤差を含まない前記模擬目標の位置及び速度に基づいて前記模擬目標に対して砲射撃を実施した場合における弾着点を算出する第2弾着点生成部と、
前記第1弾着点と前記第2弾着点とに基づいて弾着誤差を算出する弾着誤差評価部と
を備える射撃訓練装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記射撃訓練装置は、さらに、
前記設定シナリオに従って前記模擬目標の位置を逐次算出するシナリオ発生部
を備える請求項1に記載の射撃訓練装置。
【請求項3】
前記射撃訓練装置は、さらに、
砲射撃の訓練を実施する者が砲射撃の訓練中に操作する操作盤と、
砲射撃の訓練の状況を表示する表示器と
を備える請求項1又は2に記載の射撃訓練装置。
【請求項4】
前記射撃訓練装置は、さらに、
前記追尾センサが前記模擬目標から受信した信号に対応する画像であって、前記表示器に表示する画像である表示画像に対応する画像信号を生成する画像生成部
を備える請求項3に記載の射撃訓練装置。
【請求項5】
前記設定シナリオは、前記模擬目標の周囲における環境条件の変化により不要信号が発生するシナリオを示し、
前記目標信号発生部は、前記目標信号に対して前記設定シナリオが示す不要信号を含める請求項1又は2に記載の射撃訓練装置。
【請求項6】
前記目標信号発生部は、前記目標信号を生成する際に、前記射撃管制装置から前記模擬目標までの距離に応じた範囲である雑音生成範囲における受信機雑音を模擬する請求項1又は2に記載の射撃訓練装置。
【請求項7】
前記目標検出部は、前記模擬目標に対する測距及び測角を模擬し、前記模擬目標に対する測距において測距誤差発生モデルにより捕捉追尾の外乱を模擬し、前記模擬目標に対する測角において測角誤差発生モデルにより捕捉追尾の外乱を模擬する請求項1又は2に記載の射撃訓練装置。
【請求項8】
前記目標検出部は、前記模擬目標に対応する信号対雑音比に応じた測距誤差及び測角誤差を含む観測値を生成する請求項7に記載の射撃訓練装置。
【請求項9】
追尾センサを備える射撃管制装置を用いた砲射撃の訓練を模擬するコンピュータである射撃訓練装置が、
設定シナリオに従って移動する模擬目標から前記追尾センサが信号を受信したものとして、前記追尾センサが前記模擬目標から受信した信号を模擬的に目標信号として生成し、
前記目標信号から前記模擬目標に対応する信号を検出し、検出した信号に基づいて前記模擬目標に対応する観測値を算出し、
算出された観測値に基づいて前記模擬目標の位置及び速度を算出し、
第1弾着点として、算出された前記模擬目標の位置及び速度に基づいて前記模擬目標に対して砲射撃を実施した場合における弾着点を算出し、
第2弾着点として、前記設定シナリオに基づく誤差を含まない前記模擬目標の位置及び速度に基づいて前記模擬目標に対して砲射撃を実施した場合における弾着点を算出し、
前記第1弾着点と前記第2弾着点とに基づいて弾着誤差を算出する射撃訓練方法。
【請求項10】
追尾センサを備える射撃管制装置を用いた砲射撃の訓練を模擬するコンピュータである射撃訓練装置が実行する射撃訓練プログラムであって、
設定シナリオに従って移動する模擬目標から前記追尾センサが信号を受信したものとして、前記追尾センサが前記模擬目標から受信した信号を模擬的に目標信号として生成する目標信号発生処理と、
前記目標信号から前記模擬目標に対応する信号を検出し、検出した信号に基づいて前記模擬目標に対応する観測値を算出する目標検出処理と、
算出された観測値に基づいて前記模擬目標の位置及び速度を算出する目標追尾処理と、
第1弾着点として、算出された前記模擬目標の位置及び速度に基づいて前記模擬目標に対して砲射撃を実施した場合における弾着点を算出する第1弾着点生成処理と、
第2弾着点として、前記設定シナリオに基づく誤差を含まない前記模擬目標の位置及び速度に基づいて前記模擬目標に対して砲射撃を実施した場合における弾着点を算出する第2弾着点生成処理と、
前記第1弾着点と前記第2弾着点とに基づいて弾着誤差を算出する弾着誤差評価処理と
を前記射撃訓練装置に実行させる射撃訓練プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、射撃訓練装置、射撃訓練方法、及び射撃訓練プログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、射撃訓練を模擬する射撃訓練装置を開示している。当該射撃訓練装置によれば、模擬的な射撃訓練において、目標に対してロックオン可能となった場合に、射撃に必要な主要条件が成立したものとして射撃手順を確認することができる。目標は擬似移動目標とも呼ばれる。
当該射撃訓練装置は、プロジェクタと、訓練卓と、火器の照準位置をコンピュータへ入力する手段と、ビデオ映像発生部とを備える。コンピュータは、照準位置が入力された場合にビデオ映像発生部を用いて当該照準位置及び当該照準位置の周辺のビデオ映像を発生させる。また、当該射撃訓練装置は、訓練卓の表示部にビデオ映像を表示する手段と、スクリーン上における目標の位置と照準位置とに基づいて火器の照準が目標をロックオンしたか否かを判定する手段とを備えている。プロジェクタは、目標をスクリーン上に投影する。訓練卓は火器を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-018893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1が開示している射撃訓練装置では、目標の映像をロックオンすれば以降の射撃手順を確認することができる。しかしながら、当該射撃訓練装置には、射撃管制装置による捕捉及び追尾状況により射撃の精度が変化するような仕組みはない。そのため、当該射撃訓練装置によれば、射撃管制装置の追尾センサの状況に基づく射撃精度を評価する訓練を実行することができない。即ち、特許文献1には、射撃訓練を模擬する射撃訓練装置において、当該射撃訓練装置に対応する射撃管制装置における目標観測誤差に起因する射撃精度を評価することができないという課題がある。
本開示は、砲射撃の訓練を模擬する射撃訓練装置において、当該射撃訓練装置に対応する射撃管制装置における目標の捕捉及び追尾状況に応じて射撃の精度が変化することを模擬することにより、より現実的な砲射撃の訓練を実施することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る射撃訓練装置は、
追尾センサを備える射撃管制装置を用いた砲射撃の訓練を模擬する射撃訓練装置であって、
設定シナリオに従って移動する模擬目標から前記追尾センサが信号を受信したものとして、前記追尾センサが前記模擬目標から受信した信号を模擬的に目標信号として生成する目標信号発生部と、
前記目標信号から前記模擬目標に対応する信号を検出し、検出した信号に基づいて前記模擬目標に対応する観測値を算出する目標検出部と、
算出された観測値に基づいて前記模擬目標の位置及び速度を算出する目標追尾部と、
第1弾着点として、算出された前記模擬目標の位置及び速度に基づいて前記模擬目標に対して砲射撃を実施した場合における弾着点を算出する第1弾着点生成部と、
第2弾着点として、前記設定シナリオに基づく誤差を含まない前記模擬目標の位置及び速度に基づいて前記模擬目標に対して砲射撃を実施した場合における弾着点を算出する第2弾着点生成部と、
前記第1弾着点と前記第2弾着点とに基づいて弾着誤差を算出する弾着誤差評価部と
を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、弾着誤差評価部が第1弾着点と第2弾着点とに基づいて弾着誤差を算出する。ここで、第1弾着点は模擬的な誤差を含む模擬目標の位置及び速度に基づく弾着点である。第2弾着点は誤差を含まない模擬目標の位置及び速度に基づく弾着点である。
従って、本開示によれば、砲射撃の訓練を模擬する射撃訓練装置において、当該射撃訓練装置に対応する射撃管制装置における目標の捕捉及び追尾状況に応じて射撃の精度が変化することを模擬することにより、射撃精度又は命中率などの評価を可能とする、より現実的な砲射撃の訓練を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
射撃管制装置200の構成例を示す図。
追尾レーダの動作状態を示す図。
実施の形態1に係る射撃訓練装置100の構成例を示す図。
目標信号の様子を示す図。
弾着点の誤差を示す図。
実施の形態1に係るコンピュータ1のハードウェア構成例を示す図。
実施の形態1に係る射撃訓練装置100の動作を示すフローチャート。
実施の形態1の変形例に係るコンピュータ1のハードウェア構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態の説明及び図面において、同じ要素及び対応する要素には同じ符号を付している。同じ符号が付された要素の説明は、適宜に省略又は簡略化する。図中の矢印はデータの流れ又は処理の流れを主に示している。また、「部」を、「回路」、「工程」、「手順」、「処理」又は「サーキットリー」に適宜読み替えてもよい。
【0009】
実施の形態1.
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
***構成の説明***
本実施の形態は、砲射撃の訓練を模擬する射撃訓練装置100に関する。射撃訓練装置100は、センサとして追尾レーダを備える射撃管制装置200を用いた砲射撃の訓練を模擬する装置である。射撃訓練装置100は、訓練用の模擬目標に対する捕捉追尾状況を考慮し、射撃精度の評価することができる。射撃訓練装置100は、目標がロックオン状態となる条件を模擬する以外に、目標の信号対雑音比に応じた捕捉及び追尾精度も模擬する。追尾レーダは、目標の捕捉及び追尾を行うセンサであり、追尾センサとも呼ばれる。砲射撃の訓練は砲を管制する訓練である。砲射撃の訓練を単に訓練と表記することもある。砲射撃の訓練は射撃訓練とも呼ばれる。
(【0011】以降は省略されています)

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