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公開番号2025063844
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2024170266
出願日2024-09-30
発明の名称射撃訓練システム
出願人京北産業有限会社
代理人弁理士法人京都国際特許事務所
主分類F41J 5/10 20060101AFI20250409BHJP(武器)
要約【課題】正しい射撃訓練を簡便に行うことができる射撃訓練システムを提供する。
【解決手段】模範射撃者が銃砲を構えている状態における、該銃砲の所定部位に対する前記模範射撃者の基準姿勢の情報が保存された記憶部(112)と、使用者の射撃姿勢を検出する姿勢検出部(41)と、所定のされたタイミングで、前記姿勢検出部から前記使用者の射撃姿勢を取得する姿勢取得部(24)と、前記姿勢取得部で取得された前記使用者の射撃姿勢と、前記記憶部に保存された前記基準姿勢を比較する姿勢比較部(25)と、前記姿勢比較部による比較の結果を出力する結果出力部(26)とを備える射撃訓練システム(1)。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
模範射撃者が銃砲を構えている状態における、該銃砲の所定部位に対する前記模範射撃者の基準姿勢の情報が保存された記憶部と、
使用者の射撃姿勢を検出する姿勢検出部と、
所定のタイミングで、前記姿勢検出部から前記使用者の射撃姿勢を取得する姿勢取得部と、
前記姿勢取得部で取得された前記使用者の射撃姿勢と、前記記憶部に保存された前記基準姿勢を比較する姿勢比較部と、
前記姿勢比較部による比較の結果を出力する結果出力部と
を備えることを特徴とする射撃訓練システム。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記姿勢検出部が、さらに、前記射撃姿勢において前記銃砲の銃身が延びる方向を検出し、
前記姿勢取得部が、前記射撃姿勢として、前記銃砲の銃身が延びる方向に対する前記使用者の姿勢を取得する
ことを特徴とする、請求項１に記載の射撃訓練システム。
【請求項３】
さらに、
表示部と、
前記使用者の射撃姿勢を表す情報を前記表示部の画面に表示する表示処理部と
を備えることを特徴とする、請求項１に記載の射撃訓練システム。
【請求項４】
前記表示処理部が、さらに、前記基準姿勢を表す情報を前記表示部の画面に表示する
ことを特徴とする、請求項３に記載の射撃訓練システム。
【請求項５】
前記記憶部に、前記表示部に表示させる仮想標的の位置情報が保存されており、
前記表示処理部が、前記表示部に拡張現実又は仮想現実を表示させるものであり、
さらに、
前記表示部に仮想標的を表示する標的表示部と、
前記姿勢取得部により取得された前記銃砲の所定部位の位置と前記仮想標的の位置情報に基づいて的中判定を行う的中判定部と
を備えることを特徴とする、請求項３に記載の射撃訓練システム。
【請求項６】
前記記憶部に、さらに、前記使用者の射撃姿勢に生じ得る、複数のエラーの項目とその内容が記載されており、
前記姿勢比較部は、前記比較の結果に合致する前記エラーの項目を決定し、
前記結果出力部が、さらに、前記エラーの項目を出力する。
を備えることを特徴とする、請求項１に記載の射撃訓練システム。
【請求項７】
前記記憶部に、前記銃砲の種別ごとに前記模範射撃者の基準姿勢の情報が保存されており、
さらに、
銃砲の種別の入力を受け付ける銃砲種別入力部
を備え、
前記姿勢比較部は、前記姿勢取得部で取得された前記使用者の射撃姿勢と、前記銃砲種別入力部に入力された種別の銃砲に対応する前記基準姿勢を比較する
ことを特徴とする、請求項１に記載の射撃訓練システム。
【請求項８】
前記記憶部に、さらに、前記銃砲の種別に応じて、当該銃砲を用いる射撃姿勢において生じ得る、複数のエラーの項目とその内容が記載された情報が保存されており、
前記姿勢比較部は、前記銃砲種別入力部が受け付けた銃砲の種別、及び前記比較の結果に合致する前記エラーの項目を決定し、
前記結果出力部が、さらに、前記エラーの項目を出力する
ことを特徴とする、請求項７に記載の射撃訓練システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、射撃訓練システムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
銃砲を用いた射撃の技量の向上を図るために、従来より、射撃場において指導者による指導の下で射撃訓練が行われている。射撃場では、訓練を受ける者（訓練者）が、所定距離だけ離れた位置に設けられた標的に向けて銃砲から実弾を発射し、その着弾位置の精度が高くなるように、指導者が訓練者の射撃姿勢等を指導する。
【０００３】
実弾を使用する射撃には騒音や安全性の問題が伴うことから、射撃場の設置場所は市街地から離れた場所などに限られる。そこで、特許文献１には、実弾を使用する代わりに、受光器である標的に対し、レーザ光照射装置である模擬銃からレーザ光線を照射する射撃訓練システムが記載されている。こうした射撃訓練システムでは、受光器における受光の有無から的中／外れを判定したり、受光位置から射撃の精度を判定したりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０－１２６１５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載の射撃訓練システムを用いると、射撃場よりも簡便に射撃訓練を行うことができる。しかし、やみくもに射撃を繰り返すだけでは射撃の技量は向上しない。射撃の精度は射撃時の姿勢に大きく左右され、高い技量を有する者ほど射撃時の姿勢の再現性が高い。そのため、射撃場と射撃訓練システムのいずれにおいても、指導者から射撃姿勢の指導を受けながら射撃訓練を行うことが望まれる。しかし、指導者の数は限られており、指導者による指導の下で射撃訓練を行う機会を得ることが容易でないという問題があった。
【０００６】
上記のような状況から、正しい射撃訓練を簡便に行うことができる射撃訓練システムが求められている。
【０００７】
本発明が解決しようとする課題は、正しい射撃訓練を簡便に行うことができる射撃訓練システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記課題を解決するために成された本発明に係る射撃訓練システムは、
模範射撃者の基準姿勢の情報が保存された記憶部と、
使用者の射撃姿勢を検出する姿勢検出部と、
所定のタイミングで、前記姿勢検出部から前記使用者の射撃姿勢を取得する姿勢取得部と、
前記姿勢取得部で取得された前記使用者の射撃姿勢と、前記記憶部に保存された前記基準姿勢を比較する姿勢比較部と、
前記姿勢比較部による比較の結果を出力する結果出力部と
を備えることを特徴とする。
【０００９】
本発明に係る射撃訓練システムでは、予め、銃砲の所定部位に対する模範射撃者の基準姿勢の情報を記憶部に保存しておく。模範射撃者とは、高い技量を有する射撃者を意味する。基準姿勢とは、射撃者が銃砲から弾を発砲するタイミングでの理想的な射撃姿勢を意味する。好ましくは、使用者と似た体格を有する模範射撃者の射撃姿勢から基準姿勢の情報を取得する。使用者の射撃姿勢とは、典型的には使用者が実際の銃砲又は模擬銃を構えた姿勢であるが、実際の銃砲を構えたことを想定した姿勢（実際の銃砲や模擬銃を所持しない姿勢）であってもよい。実際の銃砲又は模擬銃を使用する場合には、例えば、実際の銃砲又は実際の銃砲を模したものに、使用者の射撃姿勢を取得するためのセンサ類を取り付けたものを用いることができる。
【００１０】
本発明に係る射撃訓練システムは、使用者の射撃姿勢を検出する姿勢検出部を備えている。使用者の射撃姿勢は、好ましくは少なくとも頭部の姿勢を含む。その他に、胸部、腰部、両手（銃砲を支える腕や手とトリガーを操作する手）、両足の姿勢などを含めてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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