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公開番号2025111773
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2025076301,2023086652
出願日2025-05-01,2023-05-26
発明の名称頭部装着具およびその衝撃吸収性能を評価する方法
出願人デサントジャパン株式会社
代理人個人,個人
主分類A42B 1/08 20060101AFI20250723BHJP(頭部に着用するもの)
要約【課題】スポーツを行うときに着用される頭部装着具に適した衝撃吸収部材を備えた頭部装着具およびその衝撃吸収性能を評価する方法を提供する。
【解決手段】頭部装着具1は、頭部に装着される頭部装着具本体2と、頭部装着具本体2に設けられる衝撃吸収部材3と、を備え、サッカーのプレー中に前記衝撃吸収部材を介さずに前記頭部に入力される衝撃量に対する、サッカーのプレー中に前記衝撃吸収部材を介して前記頭部に入力される衝撃量の割合は、57%以下に設定され、前記衝撃吸収部材の曲げ回復性は、29gf・cm/cm以下に設定されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
頭部に装着される頭部装着具本体と、
前記頭部装着具本体に設けられる衝撃吸収部材と、を備え、
サッカーのプレー中に前記衝撃吸収部材を介さずに前記頭部に入力され得ると想定される最も大きな第1衝撃量に対する、サッカーのプレー中に前記衝撃吸収部材を介して前記頭部に入力され得る第2衝撃量の割合が、57%以下になるように構成され、
前記衝撃吸収部材の曲げ回復性は、29gf・cm/cm以下に設定されている、頭部装着具。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
頭部に装着される頭部装着具本体と、
前記頭部装着具本体に設けられる衝撃吸収部材と、を備え、
前記衝撃吸収部材の反発係数は、34%以下に設定され、
前記衝撃吸収部材の曲げ回復性は、29gf・cm/cm以下に設定されている、頭部装着具。
【請求項3】
前記衝撃吸収部材の曲げ剛性は、48.4gf・cm

/cm以下に設定されている、請求項1又は請求項2に記載の頭部装着具。
【請求項4】
前記衝撃吸収部材の反発係数は、12%以上に設定されている、請求項2に記載の頭部装着具。
【請求項5】
前記衝撃吸収部材の厚さは、3mm以上5mm以下に設定されている、請求項1又は請求項2に記載の頭部装着具。
【請求項6】
前記頭部装着具本体は、着用者の前頭領域に対応する後方被覆部を有し、
前記衝撃吸収部材は、少なくとも前記後方被覆部の一部に配置されている請求項1又は請求項2に記載の頭部装着具。
【請求項7】
前記頭部装着具本体は、着用者の後頭領域に対応する前方被覆部を有し、
前記衝撃吸収部材は、少なくとも前記前方被覆部の一部に配置されている請求項1又は請求項2に記載の頭部装着具。
【請求項8】
前記頭部装着具本体は、着用者の一対の側頭領域に対応する一対の側方被覆部を有し、
前記衝撃吸収部材は、少なくとも前記一対の側方被覆部の一部に配置されている請求項1又は請求項2に記載の頭部装着具。
【請求項9】
前記頭部装着具本体は、着用者の頭頂領域に対応する上方被覆部を有し、
前記衝撃吸収部材は、少なくとも前記上方被覆部の一部に配置されている請求項1又は請求項2に記載の頭部装着具。
【請求項10】
前記頭部装着具は、キャップ、である請求項1又は請求項2に記載の頭部装着具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、頭部装着具およびその衝撃吸収性能を評価する方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、スポーツをする際には、プレーヤー同士の接触や、転倒等によって、頭部に衝撃が入力される場合がある。例えば、非特許文献1には、特に、育成年代(幼児期~U-15)でのサッカーをする際のヘディングによる頭部への衝撃や、ヘディング時の競り合いによる頭部同士や、頭部と肘ないし地面等との衝突による頭部への衝撃の緩和の要請が開示されている。これに対して、特許文献1に開示されている頭部装着具としてのフットボールキャップには、サッカー等のスポーツを行うときに、ヘディング時にボールが接触する額への衝撃を吸収する衝撃緩衝部材(衝撃吸収部材)が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-200540号公報
【非特許文献】
【0004】
JFA技術委員会、JFA医学委員会著、「JFA育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン(幼児期~U-15)」、第一版 2021年4月30日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている衝撃吸収部材は、額を冷却するための高吸水シートであるため、特許文献1には、衝撃吸収部材による衝撃吸収率等の性能に関する開示がない。また、非特許文献1に対応するための頭部装着具においてどのような衝撃吸収性能を備えればよいか等の基準およびその測定方法に関する規定がない。
【0006】
例えば、衝撃吸収性能は、衝撃吸収と相関のある反発係数(いわゆる、GB係数)によって評価される場合がある。これに対して、本願出願人は、反発係数が反発性を評価するものであるため、反発係数のみの評価では、頭部への衝撃の抑制が達成されるかどうかの判断が難しく、実際にプレーヤーの頭部に入力され得る衝撃量と異なることが考えられることに着目した。本願出願人は、衝撃吸収量は、反発係数に加え、その他の要因によっても変化する場合があるため、頭部に入力される衝撃量を直接的に評価する必要があるという新たな課題を見出した。さらに、本願出願人は、衝撃量が低減されるための構成によって、装着時に違和感が生じる場合があり、装着性についても改善の余地があるという新たな課題を見出した。
【0007】
本発明は、上記新たな課題の少なくとも1つを解決するために、サッカーを行うときに着用される頭部装着具に適した衝撃吸収部材を備えた頭部装着具およびその衝撃吸収性能を評価する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
頭部に装着される頭部装着具本体と、
前記頭部装着具本体に設けられる衝撃吸収部材と、を備え、
サッカーのプレー中に前記衝撃吸収部材を介さずに前記頭部に入力され得ると想定される第1衝撃量に対する、サッカーのプレー中に前記衝撃吸収部材を介して前記頭部に入力される得る第2衝撃量の割合が、57%以下になるように構成され、
前記衝撃吸収部材の曲げ回復性が、29gf・cm/cm以下に設定されている、頭部装着具を提供する。
【0009】
衝撃量として、衝撃力ないし衝撃加速度を用いてもよい。本明細書において、衝撃力は、衝撃加速度のG値に衝突する物体の質量(kg)をかけた値とする。さらに、衝撃量として、衝撃による脳や頭蓋骨への損傷程度を表す数値である頭部傷害基準値(HIC値)を用いてもよい。
【0010】
曲げ回復性の測定は、KES法、いわゆるKawabata Evaluation System(生地風合いの客観計測法)として広く知られている方法で測定したものであり、詳細は川端季雄著、「風合い評価の標準化と解析(第2版)」、日本繊維機械学会発行(昭和55年)に記載されている。具体的には、純曲げ試験機KES-FB2(カトーテック株式会社製)を用いて測定した。曲げ回復性2HBは、値が小さいほど衝撃吸収部材は曲げ変形からの回復性がよく、衝撃吸収部材は弾力感があることを意味している。言い換えると、曲げ回復性2HBは、値が小さいほど衝撃吸収部材は曲げ変形した状態から元の状態に回復しやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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