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公開番号2025110495
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004349
出願日2024-01-16
発明の名称車両下部構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B62D 25/20 20060101AFI20250722BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】フロアクロスメンバの折れ位置をコントロールし、側突時のフロアパネルの破損を抑制する。
【解決手段】ロッカ11と、フロアクロスメンバ20と、ガセット30と、シートブラケット40と、を備える車両下部構造10であって、シートブラケット40は、車両幅方向に延びる長手部材で、長手方向中央に低強度部72が設けられ、フロアクロスメンバ20は、低強度部72に対応する位置に強度低下部71が設けられており、ガセット30は車両幅方向内側の押圧フランジ35が強度低下部71に重なるようにフロアクロスメンバ20の側端部20Bに接続されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の側部に配置され、車両前後方向に延びるロッカと、
前記ロッカに接続されて車両幅方向に延びるフロアクロスメンバと、
前記フロアクロスメンバの側端部と前記ロッカの車両幅方向内側面とに接続されるガセットと、
前記ロッカから離間して配置され、前記フロアクロスメンバの前記側端部と前記側端部の車両幅方向内側に隣接する一般部とに跨るように前記フロアクロスメンバに取り付けられたシートブラケットと、を備える車両下部構造であって、
前記シートブラケットは、車両幅方向に延びる長手部材で、長手方向中央に低強度部が設けられ、
前記フロアクロスメンバは、前記低強度部に対応する位置に強度低下部が設けられており、
前記ガセットは車両幅方向内側端が前記強度低下部に重なるように前記フロアクロスメンバの前記側端部に接続されていること、
を特徴とする車両下部構造。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両下部構造であって、
前記フロアクロスメンバは前記ロッカの下部に接続され、
前記ガセットは、前記フロアクロスメンバの上方で前記ロッカの前記車両幅方向内側面に接続され、
前記シートブラケットは、車両幅方向に延びる逆U字型断面部材で、前記ガセットを上方から覆うように前記フロアクロスメンバに取り付けられていること、
を特徴とする車両下部構造。
【請求項3】
請求項2に記載の車両下部構造であって、
前記シートブラケットは、上板と前板と後板とを含む逆U字型断面部材であり、
前記低強度部は、前記前板と前記後板とに設けられた逆U字型の切り欠きであり、
前記前板と前記後板の前記切り欠きよりも車両幅方向外側部分は、前記フロアクロスメンバの前記強度低下部よりも車両幅方向外側の前記側端部に接続されており、
前記前板と前記後板の前記切り欠きよりも車両幅方向内側部分は、前記フロアクロスメンバの前記強度低下部よりも車両幅方向内側の前記一般部に接続されていること、
を特徴とする車両下部構造。
【請求項4】
請求項3に記載の車両下部構造であって、
前記フロアクロスメンバは、ウェブと前フランジと後フランジとを含むハット形断面部材であり、前記ウェブが上方となるように配置されており、
前記強度低下部は、前記ウェブに設けた車両前後方向に延びるスリットであること、
を特徴とする車両下部構造。
【請求項5】
請求項3に記載の車両下部構造であって、
前記フロアクロスメンバは、ウェブと前フランジと後フランジとを含むハット形断面部材であり、前記ウェブが上方となるように配置されており、
前記強度低下部は、前記ウェブと前記前フランジの前接続稜線と、前記ウェブと前記後フランジの後接続稜線とに設けられた折れビードであること、
を特徴とする車両下部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両下部の構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
車両の側突の際に衝撃エネルギを吸収する構造が提案されている。例えば、特許文献1には、フロアクロスメンバの上部に設けられたシートブラケットの前面と後面の両側部に中央部が外側に凸となるような段部を設ける構造が開示されている。この構造では、車両が側突した際には段部が曲がり変形することにより衝撃エネルギを吸収する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-43808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、側突の際のフロアクロスメンバの変形により、フロアパネルの破れが発生する場合がある。特に、側突の際のフロアクロスメンバの折れ位置をコントロールできない場合にフロアパネルの破れが発生する場合がある。一方、近年、側突時の安全性を向上させるために、側突時にフロアパネルの破損を抑制することが求められている。
【0005】
そこで、本開示は、フロアクロスメンバの折れ位置をコントロールし、側突時のフロアパネルの破損を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車両下部構造は、車両の側部に配置され、車両前後方向に延びるロッカと、前記ロッカに接続されて車両幅方向に延びるフロアクロスメンバと、前記フロアクロスメンバの側端部と前記ロッカの車両幅方向内側面とに接続されるガセットと、前記ロッカから離間して配置され、前記フロアクロスメンバの前記側端部と前記側端部の車両幅方向内側に隣接する一般部とに跨るように前記フロアクロスメンバに取り付けられたシートブラケットと、を備える車両下部構造であって、前記シートブラケットは、車両幅方向に延びる長手部材で、長手方向中央に低強度部が設けられ、前記フロアクロスメンバは、前記低強度部に対応する位置に強度低下部が設けられており、前記ガセットは車両幅方向内側端が前記強度低下部に重なるように前記フロアクロスメンバに接続されていること、を特徴とする。
【0007】
これにより、側突の際にガセットから強度低下部に下方向に向かう力が伝達され、シートブラケットが低強度部を折れ起点として下折れ変形し、フロアクロスメンバが低強度部に対応する位置に設けられた強度低下部を起点として下折れ変形する。このように、本開示は、フロアクロスメンバの折れ位置をコントロールすることができ、側突時のフロアパネルの変形量を小さくできる。
【0008】
本開示の車両下部構造において、前記フロアクロスメンバは前記ロッカの下部に接続され、前記ガセットは、前記フロアクロスメンバの上方で前記ロッカの前記車両幅方向内側面に接続され、前記シートブラケットは、車両幅方向に延びる逆U字型断面部材で、前記ガセットを上方から覆うように前記フロアクロスメンバに取り付けられてもよい。
【0009】
これにより、側突の際にロッカが上方向に変形し、シートブラケットとフロアクロスメンバが下折れ変形し、低強度部よりも車両幅方向外側の部分のシートブラケットと、強度低下部よりも車両幅方向外側のフロアクロスメンバと、ガセットとが重なり合うように上方向に向かって変形すると共に車両幅方向内側に向かって変形し、衝撃エネルギを吸収することができる。
【0010】
本開示の車両下部構造において、前記シートブラケットは、上板と前板と後板とを含む逆U字型断面部材であり、前記低強度部は、前記前板と前記後板とに設けられた逆U字型の切り欠きであり、前記前板と前記後板の前記切り欠きよりも車両幅方向外側部分は、前記フロアクロスメンバの前記強度低下部よりも車両幅方向外側の前記側端部に接続されており、前記前板と前記後板の前記切り欠きよりも車両幅方向内側部分は、前記フロアクロスメンバの前記強度低下部よりも車両幅方向内側の前記一般部に接続されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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