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公開番号2025109450
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003350
出願日2024-01-12
発明の名称止水機能付きボイド管及びその止水機能付きボイド管を用いた止水構造
出願人因幡電機産業株式会社
代理人個人
主分類F16L 5/00 20060101AFI20250717BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】配管挿通用の貫通孔に配管を挿通した段階から、ボイド管と配管との隙間における止水性を確保できるようにして、床スラブ上に溜った雨水などが、ボイド管と配管との隙間を通って下層階に流れ落ちる不都合の発生を回避できるようにする。
【解決手段】床スラブSにおけるコンクリート打設前の配管挿通箇所に設置された後、コンクリートSbの打設で床スラブSが構築されるのに伴って、配管挿通箇所に埋め込まれるとともに配管挿通用の貫通孔Saを形成するスリーブ10が備えられ、スリーブ10には、貫通孔Saに挿通される配管1の外周面に密接して配管1とスリーブ10との隙間2を止水可能に閉塞する止水体11が備えられている。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
床スラブの配管挿通箇所に埋め込まれる状態で配管挿通用の貫通孔を形成するスリーブが備えられ、
前記スリーブには、前記貫通孔に挿通される配管の外周面に密接して前記配管と前記スリーブとの隙間を止水可能に閉塞する止水体が備えられている止水機能付きボイド管。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記止水体は、前記スリーブに内嵌合されるとともに前記配管に外嵌合される筒状の嵌合部と、当該嵌合部の上端部から横外方に張り出して前記スリーブの上端にて受け止められるフランジ部とを有して、前記スリーブの上部に着脱自在に備えられている請求項1に記載の止水機能付きボイド管。
【請求項3】
前記止水体は、前記貫通孔内での当該貫通孔に対する前記配管の偏心に対応可能な偏心対応部を有している請求項1に記載の止水機能付きボイド管。
【請求項4】
前記スリーブは、その下端部から横外方に張り出して、前記床スラブのコンクリート打設前に、前記スリーブが前記配管挿通箇所に設置される際の自立を可能にするとともに、前記配管挿通箇所での固定具による前記スリーブの固定を可能にする脚部を有している請求項1~3のいずれか一項に記載の止水機能付きボイド管。
【請求項5】
前記スリーブは、その外周面から横外方に突出して、前記床スラブのコンクリートが硬化した後の当該床スラブに対する前記スリーブの回転を阻止する回転阻止部を有している請求項1~3のいずれか一項に記載の止水機能付きボイド管。
【請求項6】
前記スリーブにおける上部の外周面には、当該スリーブの周方向に延びて、前記床スラブのコンクリートが硬化した後の当該床スラブから上方に突出する不用部の切除を可能にする溝部が形成されている請求項1~3のいずれか一項に記載の止水機能付きボイド管。
【請求項7】
止水機能付きボイド管のスリーブが、床スラブの配管挿通箇所に埋め込まれて配管挿通用の貫通孔が形成された後、当該貫通孔に配管が挿通されるのに伴って、前記スリーブに備えられた止水体が、前記配管の外周面に密接して前記配管と前記スリーブとの隙間を止水可能に閉塞する止水構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床スラブの配管挿通箇所に配管挿通用の貫通孔を形成するのに用いられる止水機能付きボイド管及びその止水機能付きボイド管を用いた止水構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
本発明の背景技術としては、例えば、集合住宅などにおける排水用配管の設置工事において、床スラブの配管挿通位置にボイド管を埋め込んで形成された排水用配管挿通用の貫通孔(スリーブ穴)に、排水用配管を挿通して排水管に接続した後、ボイド管と排水用配管との隙間にモルタルなどを埋め込んで、その隙間を埋め戻す埋め戻し作業を行うものがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-193148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の埋め戻し作業では、貫通孔に排水用配管を挿通してから、ボイド管と排水用配管との隙間がモルタルなどで埋め戻されるまでの間、ボイド管と配管との隙間において止水性が確保されないことから、例えば、降雨時に床スラブ上に溜った雨水などが、ボイド管と配管との隙間を通って下層階に流れ落ちる不都合を招くことがある。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、配管挿通用の貫通孔に配管を挿通した段階から、ボイド管と配管との隙間における止水性を確保できるようにして、床スラブ上に溜った雨水などが、ボイド管と配管との隙間を通って下層階に流れ落ちる不都合の発生を回避できるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、床スラブの配管挿通箇所に埋め込まれる状態で配管挿通用の貫通孔を形成するスリーブが備えられ、
前記スリーブには、前記貫通孔に挿通される配管の外周面に密接して前記配管と前記スリーブとの隙間を止水可能に閉塞する止水体が備えられている点にある。
【0007】
本構成によると、スリーブにて形成された床スラブの貫通孔に配管が挿通されると、止水体が配管の外周面に密接して配管とスリーブとの隙間を止水可能に閉塞した状態になる。これにより、床スラブの貫通孔に配管が挿通された段階から、配管とスリーブとの隙間における止水体による止水性を確保することができる。
その結果、例えば、同じ階の床スラブに形成された複数の貫通孔に対して、順次、配管を挿通して下層階からの配管に接続する配管作業中などにおいて、降雨時に床スラブ上に溜った雨水などが、配管とスリーブとの隙間を通って下層階に流れ落ちる不都合の発生を回避することができる。
【0008】
本発明の第2特徴構成は、前記止水体は、前記スリーブに内嵌合されるとともに前記配管に外嵌合される筒状の嵌合部と、当該嵌合部の上端部から横外方に張り出して前記スリーブの上端にて受け止められるフランジ部とを有して、前記スリーブの上部に着脱自在に備えられている点にある。
【0009】
本構成によると、床スラブの貫通孔を形成するスリーブの上部に止水体が取り付けられると、止水体の嵌合部が、スリーブの上方からスリーブ内に入り込んで、嵌合部の外周面がスリーブの内周面に密接する状態でスリーブの上部に内嵌合される。又、止水体のフランジ部が、スリーブの上端にて受け止められて、嵌合部とスリーブとの隙間を上方から覆う状態になる。
その後、筒状の嵌合部に配管が挿通されると、嵌合部が、その内周面を配管の外周面に密接させた状態で、配管とスリーブとの隙間を埋めた状態になる。
【0010】
つまり、床スラブの貫通孔を形成するスリーブの上部に止水体が取り付けられて、その止水体の嵌合部に配管が挿通された状態では、止水体の嵌合部が、スリーブの内周面に密接し、かつ、配管の外周面に密接する状態で、配管とスリーブとの隙間が止水体の嵌合部にて埋められた状態になるとともに、嵌合部とスリーブとの隙間が止水体のフランジ部にて上方から覆われた状態になる。
(【0011】以降は省略されています)

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