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公開番号
2025109451
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024003351
出願日
2024-01-12
発明の名称
閉塞部材及びその閉塞部材を用いた空間閉塞構造
出願人
因幡電機産業株式会社
代理人
個人
主分類
F16L
5/02 20060101AFI20250717BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】区画体の貫通孔に対する長尺体の偏心の有無にかかわらず、長尺体挿通後の貫通孔の空間を好適に閉塞できるようにする。
【解決手段】構造物の区画体に形成された円形の貫通孔と、当該貫通孔に挿通される長尺体1との間の空間を閉塞する閉塞部材Aにおいて、閉塞部材Aは、貫通孔に回転可能に内嵌合される外側環状部材10と、当該外側環状部材10に回転可能に内嵌合される内側環状部材20とを有し、外側環状部材10には、その中心Caから偏心した領域に、内側環状部材20が内嵌合される第1偏心嵌合部11が備えられ、内側環状部材20には、その中心Cbから偏心した領域に、長尺体1が内嵌合される第2偏心嵌合部21が備えられ、外側環状部材10における第1偏心嵌合部11の偏心距離d1と内側環状部材20における第2偏心嵌合部21の偏心距離d2とが同じ距離又は略同じ距離に設定されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
構造物の区画体に形成された円形の貫通孔と、当該貫通孔に挿通される長尺体との間の空間を閉塞する閉塞部材であって、
前記貫通孔に回転可能に内嵌合される外側環状部材と、当該外側環状部材に回転可能に内嵌合される内側環状部材とを有し、
前記外側環状部材には、その中心から偏心した領域に、前記内側環状部材が内嵌合される第1偏心嵌合部が備えられ、
前記内側環状部材には、その中心から偏心した領域に、前記長尺体が内嵌合される第2偏心嵌合部が備えられ、
前記外側環状部材における前記第1偏心嵌合部の偏心距離と前記内側環状部材における前記第2偏心嵌合部の偏心距離とが同じ距離又は略同じ距離に設定されている閉塞部材。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記内側環状部材が前記外側環状部材よりも伸縮性を有するように、前記外側環状部材と前記内側環状部材とが異なる材質で構成されている請求項1に記載の閉塞部材。
【請求項3】
前記内側環状部材は、その内周側が外周側よりも伸縮性を有するように、内周側と外周側とが異なる材質で構成されている請求項1又は2に記載の閉塞部材。
【請求項4】
構造物の区画体に形成された円形の貫通孔と、当該貫通孔に挿通される長尺体との間の空間を、閉塞部材にて閉塞する空間閉塞構造であって、
前記閉塞部材は、前記貫通孔に回転可能に内嵌合される外側環状部材と、当該外側環状部材に回転可能に内嵌合される内側環状部材とを有しており、
前記外側環状部材には、その中心から偏心した領域に、前記内側環状部材が内嵌合される第1偏心嵌合部が備えられ、
前記内側環状部材には、その中心から偏心した領域に、前記長尺体が内嵌合される第2偏心嵌合部が備えられている空間閉塞構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物の区画体に形成された円形の貫通孔と、当該貫通孔に挿通される長尺体との間の空間を閉塞する閉塞部材及びその閉塞部材を用いた空間閉塞構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
本発明の背景技術としては、例えば、構造物における区画体の一例である床スラブに形成された貫通孔に対して、長尺体の一例である配管(排水立管)を挿通した後の空間に、モルタルなどを充填して空間を埋め戻すことで、その空間を閉塞するものがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-56537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
床スラブや壁などの区画体に形成された貫通孔に対して配管などの長尺体を挿通する場合には、施工誤差などに起因して、貫通孔の中心に対して長尺体の中心がずれる偏心が生じることがある。
特に、長尺体が複数階の床スラブなどの複数の区画体に形成された貫通孔に順に挿通される場合には、ある区画体の貫通孔に対しては長尺体が偏心していなくても、他の区画体の貫通孔に対しては、施工誤差などに起因して長尺体が偏心していることがある。
そして、このような偏心が顕著な場合において、前述した空間にモルタルを充填して空間を埋め戻すようにすると、偏心側の空間に充填されるモルタルの厚みが薄くなることで、例えば、温度変化などの影響を受けて長尺体が伸縮した場合に、その伸縮にモルタルが耐えられずに破損する可能性がある。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、区画体の貫通孔に対する長尺体の偏心の有無にかかわらず、長尺体挿通後の貫通孔の空間を好適に閉塞できるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、構造物の区画体に形成された円形の貫通孔と、当該貫通孔に挿通される長尺体との間の空間を閉塞する閉塞部材であって、
前記貫通孔に回転可能に内嵌合される外側環状部材と、当該外側環状部材に回転可能に内嵌合される内側環状部材とを有し、
前記外側環状部材には、その中心から偏心した領域に、前記内側環状部材が内嵌合される第1偏心嵌合部が備えられ、
前記内側環状部材には、その中心から偏心した領域に、前記長尺体が内嵌合される第2偏心嵌合部が備えられ、
前記外側環状部材における前記第1偏心嵌合部の偏心距離と前記内側環状部材における前記第2偏心嵌合部の偏心距離とが同じ距離又は略同じ距離に設定されている点にある。
【0007】
本構成によると、閉塞部材は、外側環状部材と、この外側環状部材の第1偏心嵌合部に内嵌合された内側環状部材とが相対回転されて、外側環状部材の第1偏心嵌合部に対する内側環状部材の回転角が変更されると、このときの回転角に応じて、外側環状部材における第1偏心嵌合部の偏心量と、内側環状部材における第2偏心嵌合部の偏心量とが合成されて、外側環状部材に対する第2偏心嵌合部の偏心量と偏心方向が変更される。
これにより、例えば、床スラブや壁などの区画体に形成された貫通孔に対して配管などの長尺体が偏心していない場合は、外側環状部材と内側環状部材との嵌合状態として、外側環状部材の中心と内側環状部材における第2偏心嵌合部の中心とが一致して、外側環状部材に対する第2偏心嵌合部の偏心量が零になる零偏心状態が得られるように、閉塞部材の外側環状部材と内側環状部材とを相対回転させるようにすれば、貫通孔とこの貫通孔に対して同心上に挿通される長尺体との間の空間を閉塞部材にて閉塞することができる。
【0008】
又、区画体の貫通孔に対して長尺体が偏心している場合は、外側環状部材と内側環状部材との嵌合状態として、外側環状部材に対して内側環状部材の第2偏心嵌合部が偏心して、外側環状部材に対する第2偏心嵌合部の偏心量が貫通孔に対する長尺体の偏心量に相当する偏心状態が得られるように、閉塞部材の外側環状部材と内側環状部材とを相対回転させるようにすれば、貫通孔に対して長尺体が偏心して挿通された後の空間を閉塞部材にて閉塞することができる。
【0009】
その結果、区画体の貫通孔に対する長尺体の偏心の有無にかかわらず、長尺体挿通後の貫通孔の空間を閉塞部材にて好適に閉塞することができる。
【0010】
本発明の第2特徴構成は、前記内側環状部材が前記外側環状部材よりも伸縮性を有するように、前記外側環状部材と前記内側環状部材とが異なる材質で構成されている点にある。
(【0011】以降は省略されています)
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