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公開番号2025106426
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-15
出願番号2025063216,2020177645
出願日2025-04-07,2020-10-22
発明の名称腸内短鎖脂肪酸産生促進用組成物及びこれを含む飲食品
出願人兵庫県公立大学法人,有限会社バイオ研
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類A23L 33/135 20160101AFI20250708BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】腸内における短鎖脂肪酸、特に、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の産生を促す効果を有する、新たな機能性素材を提供する。
【解決手段】乳酸菌死菌体と食物繊維及び/又は難消化性オリゴ糖とを含有する腸内短鎖脂肪酸産生促進用組成物である。この組成物は、酢酸、プロピオン酸、及び酪酸からなる群から選ばれた1種又は2種以上の短鎖脂肪酸の腸内産生量を増加させるために用いられてよい。また、腸内細菌叢を改善するために用いられてよい。また、飲食品、飲食品添加用素材、医薬品、医薬品添加用素材、動物飼料、又は動物飼料添加用素材であってよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
乳酸菌死菌体と、食物繊維及び/又は難消化性オリゴ糖とを含有することを特徴とする腸内短鎖脂肪酸産生促進用組成物。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記乳酸菌死菌体は、エンテロコッカス・フェカリスの死菌体である、請求項1記載の腸内短鎖脂肪酸産生促進用組成物。
【請求項3】
前記食物繊維は、レジスタントスターチである、請求項1又は2記載の腸内短鎖脂肪酸産生促進用組成物。
【請求項4】
少なくとも、酢酸、プロピオン酸、及び酪酸からなる群から選ばれた1種又は2種以上の短鎖脂肪酸の腸内産生量を増加させるために用いられる、請求項1~3のいずれか一項に記載の腸内短鎖脂肪酸産生促進用組成物。
【請求項5】
飲食品、飲食品添加用素材、医薬品、医薬品添加用素材、動物飼料、又は動物飼料添加用素材である、請求項1~4のいずれか一項に記載の腸内短鎖脂肪酸産生促進用組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の腸内短鎖脂肪酸産生促進用組成物を含む、飲食品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、腸内における短鎖脂肪酸、特に、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の産生を促す効果を有する機能性素材に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
食と健康は密接に関わっている。近年、腸内細菌環境が腸疾患、免疫疾患、代謝疾患、精神疾患といった多岐にわたる疾患に関与していると報告されている。腸内細菌叢と宿主はお互いに作用しあいながら恒常性を保っているが、腸内細菌叢は摂取する食品によっても変化する。腸内細菌は、難消化性成分であるオリゴ糖や食物繊維などヒトの小腸で消化されずに大腸に達したものを資化することでエネルギーを得ているため、その人が摂取した食品によって腸内環境は変化する。
【0003】
また、腸内細菌が難消化性成分を分解した際に、発酵産物として短鎖脂肪酸が生成する。この短鎖脂肪酸は大腸粘膜のエネルギーとなるのみでなく、インスリン抵抗性の改善やインスリン分泌促進ホルモン、グルカゴンペプチド-1(GLP-1)の分泌促進など糖代謝に関連し、腸内環境の改善は糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防にも有効となる可能性が示唆されている。
【0004】
一方、このような短鎖脂肪酸の重要な役割に着眼して、特許文献1には、ラクトバシルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)及び/又はビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)の菌体を有効成分とする腸内酪酸濃度上昇促進剤の発明が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、動物の腸内から分離される細菌の死菌体を有効成分として含有することを特徴とする腸内酪酸生成促進剤の発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-84909号公報
特開2004-346043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1では、ラクトバシルス・アシドフィルスやビフィドバクテリウム・ロンガムの菌体を含む飼料をラットに摂取させると、ラットの盲腸内の酪酸濃度が上昇することが記載されているが、酪酸以外の短鎖脂肪酸については明らかにされていない。
【0008】
また、特許文献2では、エンテロコッカス・フェカリスの菌体を餌に配合してブタに給餌すると、盲腸内の酪酸濃度が対照に比べて増加することが記載されているが、酪酸以外の酢酸やプロピオン酸については有意な変化が得られずに、総短鎖脂肪酸濃度の経時的な変化も認められなかったことが記載されている(特許文献2の段落0046)。
【0009】
本発明の目的は、従来技術にかんがみ、腸内における短鎖脂肪酸、特に、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の産生を促す効果を有する、新たな機能性素材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明者らは、種々研究した結果、乳酸菌死菌体と食物繊維及び/又は難消化性オリゴ糖とを併用すると、腸内における短鎖脂肪酸の産生を促す作用効果があることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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