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公開番号2025105095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223397
出願日2023-12-28
発明の名称滑り止めマット
出願人アロン化成株式会社
代理人個人,個人
主分類A47G 27/02 20060101AFI20250703BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】溝部を利用した排水性に優れ、水に濡れた床面又は水中の床面に載置した状態で、低い荷重の状態で横滑りしにくい滑り止めマットを提供する。
【解決手段】本発明の滑り止めマット10は、マット本体部11と、マット本体部11の表面から突き出した複数の凸部13と、複数の凸部13の間に形成され、マット10の周縁端部16に連絡される複数の溝部15とを備え、複数の溝部15は、各長手方向に少なくとも4方向に向く線状溝部を含むことを特徴とする。凸部13は、マット本体部10の表面と略平行の平面の端面131を有し、平面視で少なくとも1つの端面131の外形形状が多角形であることが好ましい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
シート状の滑り止めマットであって、
マット本体部と、
前記マット本体部の表面から突き出した複数の凸部と、
複数の前記凸部の間に形成され、前記マットの周縁端部に連絡される複数の溝部と、
を備え、
複数の前記溝部は、各長手方向に少なくとも４方向に向く線状溝部を含むことを特徴とする滑り止めマット。
続きを表示（約 340 文字）【請求項２】
前記凸部は、前記マット本体部の表面と略平行の平面の端面を有し、平面視で少なくとも１つの前記端面の外形形状が多角形である請求項１に記載の滑り止めマット。
【請求項３】
前記外形形状が四角以上の多角形を含む請求項２に記載の滑り止めマット。
【請求項４】
前記四角以上の多角形をなす辺のうち、少なくとも３辺は、前記線状溝部の前記長手方向の３方向と同方向である請求項３に記載の滑り止めマット。
【請求項５】
前記マット本体部の表面から前記端面への距離が０．３ｍｍ以上である請求項２に記載の滑り止めマット。
【請求項６】
前記端面が、浴室の床面又は浴槽の底面に当接し、配置される請求項２に記載の滑り止めマット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、水に濡れる床面又は水中の床面に配置される滑り止めマットに関する。
続きを表示（約 2,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、浴室の床面、浴槽の底面、プールサイド、プールの底面、トイレの床面、厨房の床面等が、水に濡れていた場合、足を滑らせて転倒することがあり、それを防止するため、滑り止めマットが利用されている。滑り止めマットは、通常、滑り止め面に、水に濡れる床面に点接触又は線接触させるための複数の凸部と、凸部どうしの間に形成されて排水に利用される溝部とを備えるものである。
【０００３】
滑り止めマットとしては、凸部の平面形状、断面形状又はその配置パターンを様々なものとしたものが知られている（例えば、特許文献１～５参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平１０－９９１８３号公報
特開２００８－１６１３６３号公報
特開２０１１－４６１５２号公報
特開２０１８－１７５６６８号公報
登録実用新案第３２２６６７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記のように、公知の滑り止めマットにおける滑り止め面の凸部は、床面の水を逃がす排水通路と床面との接触面を有しており、排水通路と接触面形状に工夫が凝らされているが、特に水浸し状態や水中等の条件下においては、接触面から凸部が剥がれて、十分に滑り止め効果が発揮しない場合がある。例えば、高齢者等が入浴のために浴槽を使用する場合、浴槽の底面に滑り止めマットを沈めておくことがあり、このような滑り止めマットへの踏み出し第１歩目は、滑り止めマットにかかる荷重が比較的低く、滑り止めマットを踏み押す力も弱いために、滑り止めマットが横滑りしやすいことがある。また、入浴後、浴槽から片足を外に出したときに滑り止めマットに残る足からの荷重も比較的低く、同様に、滑り止めマットが横滑りしやすいことがある。
本発明の課題は、溝部を利用した排水性に優れ、水に濡れた床面又は水中の床面に載置した状態で、低い荷重の状態でも横滑りしにくい滑り止めマットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者らは、マット本体部と、その表面から突き出した複数の凸部とを備える滑り止めマットにおいて、滑り止め面の複数の凸部を取り巻く溝部を特定の構成とすることにより、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００７】
本発明は、以下に示される。
〔１〕シート状の滑り止めマットであって、
マット本体部と、
前記マット本体部の表面から突き出した複数の凸部と、
複数の前記凸部の間に形成され、前記マットの周縁端部に連絡される複数の溝部と、
を備え、
複数の前記溝部は、各長手方向に少なくとも４方向に向く線状溝部を含むことを特徴とする滑り止めマット。
〔２〕前記凸部は、前記マット本体部の表面と略平行の平面の端面を有し、平面視で少なくとも１つの前記凸部の前記端面の外形形状が多角形である〔１〕に記載の滑り止めマット。
〔３〕前記外形形状が四角以上の多角形を含む〔２〕に記載の滑り止めマット。
〔４〕前記四角以上の多角形をなす辺のうち、少なくとも３辺は、前記線状溝部の前記長手方向の３方向と同方向である〔３〕に記載の滑り止めマット。
〔５〕前記マット本体部の表面から前記端面への距離が０．３ｍｍ以上である〔２〕～〔４〕のいずれか一項に記載の滑り止めマット。
〔６〕前記端面が、浴室の床面又は浴槽の底面に当接し、配置される〔２〕～〔５〕のいずれか一項に記載の滑り止めマット。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、溝部を利用した排水性に優れ、滑り止め面を水に濡れた床面又は水中の床面に向けて載置した滑り止めマットに、低い荷重の状態で横滑りしにくく、また、溝部を利用した排水経路が少なくとも４方向であるため、浴室の床面、浴槽の底面、プールサイド、プールの底面、トイレの床面、厨房の床面等への配設に好適である。例えば、高齢者等が、浴槽の底面に滑り止めマットを沈めて載置して入浴する場合、このような滑り止めマットへの踏み出し第１歩目は、滑り止めマットにかかる荷重が体重に比べて比較的低く、滑り止めマットを踏み押す力も弱いために、滑り止めマットが横滑りしやすいことがあり、また、入浴後、浴槽から片足を外に出したときに滑り止めマットに残る足からの荷重も比較的低く、同様に、滑り止めマットが横滑りしやすいことがあるが、本発明の滑り止めマットを用いると、このような不具合が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の滑り止めマットを示す概略断面図である。
本発明の実施形態１の滑り止めマットの滑り止め面の一部（凸部パターン）を例示する概略平面図である。
図２の要部拡大図である。
図１の要部拡大図である。
図２の要部拡大図である。
本発明の実施形態２の滑り止めマットの滑り止め面の一部（凸部パターン）を例示する概略平面図である。
本発明の実施形態３の滑り止めマットの滑り止め面の一部（凸部パターン）を例示する概略平面図である。
滑り止めマットの滑り止め面における凸部パターンの他例を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
図１及び図２に示すように、本発明の滑り止めマット１０は、マット本体部１１と、このマット本体部１１の表面から突き出した複数の凸部１３と、複数の凸部１３の間に形成され、滑り止めマット１０の周縁端部１６に連絡される複数の溝部１５とを備え、複数の溝部１５は、マット１０の平面視で各長手方向に少なくとも４方向に向く線状溝部（直線状溝部）を含むことを特徴とする。尚、本発明の滑り止めマット１０は、直線状溝部に加え、曲線状溝部を備えてもよい。凸部１３は、マット本体部１１の表面と略平行の平面の凸部端面１３１を有することが好ましい。
本明細書において、滑り止めマット１０の凸部１３を有するマット本体部１１の面を「滑り止め面１１１（図１）」、マット本体部１１の一方の面を「第２面１１２（図１）」として説明する。第２面１１２は、使用者が触れる、踏む側の面である。線状溝部（直線状溝部）は、平面視で、２つの凸部１３に挟まれる方向を幅、そして排水方向に延びる方向を長さとした略長方形の形状を有する。そのため、滑り止め面１１１側に施されたすべての略長方形の溝部は、溝部１５とみなすことができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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