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公開番号
2025105314
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223780
出願日
2023-12-29
発明の名称
チューブ用熱可塑性エラストマー組成物、及びチューブ
出願人
アロン化成株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
53/02 20060101AFI20250703BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ガスバリア性と、圧縮もしくは拡張(引張)の応力に対する抵抗性を両立することができるチューブを製造するためのチューブ用熱可塑性エラストマー組成物を提供すること。
【解決手段】成分A-1:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックaと共役ジエン化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックbを含むブロック共重合体;成分A-2:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックcとイソブチレンに由来する構成単位を含む重合体ブロックdを含むブロック共重合体;成分B:オレフィン系重合体;成分C:軟化剤;並びに成分F:フィラーを含有してなり、成分A-1と成分A-2との質量比([A-1]/[A-2])が50/50以上85/15以下である、チューブ用熱可塑性エラストマー組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
成分A-1:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックaと共役ジエン化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックbを含むブロック共重合体であって、重合体ブロックbの水素添加率が80%以上であるもの、
成分A-2:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックcとイソブチレンに由来する構成単位を含む重合体ブロックdを含むブロック共重合体、
成分B:オレフィン系重合体、
成分C:軟化剤、並びに
成分F:フィラー
を含有してなり、
成分A-1と成分A-2との質量比([A-1]/[A-2])が50/50以上85/15以下であり、
成分A-1と成分A-2の合計の100質量部に対して、成分Bの含有量が1質量部以上50質量部以下、成分Cの含有量が30質量部以上300質量部以下、成分Fの含有量が10質量部以上300質量部以下である、チューブ用熱可塑性エラストマー組成物。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
成分Cが、ポリブテン及びパラフィンオイルからなる群より選択される少なくとも1種の軟化剤を含む、請求項1に記載のチューブ用熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項3】
さらに、下記成分Eを、成分A-1と成分A-2の合計の100質量部に対して1質量部以上120質量以下含む、請求項1又は2に記載のチューブ用熱可塑性エラストマー組成物。
成分E:ポリフェニレンエーテル樹脂
【請求項4】
請求項1又は2に記載のチューブ用熱可塑性エラストマー組成物を押出成形してなるチューブ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はチューブ用熱可塑性エラストマー組成物に関する。更に本発明は、該組成物を押出成形してなるチューブに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
熱可塑性エラストマーは、柔軟性と機械的強度に優れ、広範な用途で用いられている。食品や医療の容器、電子機器のチューブ用途などにおいて、高温処理などによる耐熱性能や内容物の保護の観点から、さらにガスバリア性の向上が求められている。
従来より、ガスバリア性を向上する手段として、特許文献1では、イソブチレンブロックを含む熱可塑性エラストマーを用いたエラストマー組成物が提案されている。しかしながら、イソブチレンブロックを含む熱可塑性エラストマーは、ガスバリア性に優れるものの、圧縮もしくは拡張(引張)の応力を長期間受けると、永久変形が起こる場合がある。従って、かかる熱可塑性エラストマーをチューブに用いる際には、接続部でのシール漏れなどが懸念される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-172136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の課題は、ガスバリア性と、圧縮もしくは拡張(引張)の応力に対する抵抗性を両立することができるチューブ、及びかかるチューブを製造するための熱可塑性エラストマー組成物を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記〔1〕~〔4〕に関する。
〔1〕 成分A-1:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックaと共役ジエン化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックbを含むブロック共重合体であって、重合体ブロックbの水素添加率が80%以上であるもの、
成分A-2:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックcとイソブチレンに由来する構成単位を含む重合体ブロックdを含むブロック共重合体、
成分B:オレフィン系重合体、
成分C:軟化剤、並びに
成分F:フィラー
を含有してなり、
成分A-1と成分A-2との質量比([A-1]/[A-2])が50/50以上85/15以下であり、
成分A-1と成分A-2の合計の100質量部に対して、成分Bの含有量が1質量部以上50質量部以下、成分Cの含有量が30質量部以上300質量部以下、成分Fの含有量が10質量部以上300質量部以下である、チューブ用熱可塑性エラストマー組成物。
〔2〕 成分Cが、ポリブテン及びパラフィンオイルからなる群より選択される少なくとも1種の軟化剤を含む、前記〔1〕に記載のチューブ用熱可塑性エラストマー組成物。
〔3〕 さらに、下記成分Eを、成分A-1と成分A-2の合計の100質量部に対して1質量部以上120質量以下含む、前記〔1〕又は〔2〕に記載のチューブ用熱可塑性エラストマー組成物。
成分E:ポリフェニレンエーテル樹脂
〔4〕 前記〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載のチューブ用熱可塑性エラストマー組成物を押出成形してなるチューブ。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ガスバリア性と、圧縮もしくは拡張(引張)の応力に対する抵抗性を両立することができるチューブを提供することができる。さらに本発明によれば、かかるチューブを製造するための熱可塑性エラストマー組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明のチューブ用熱可塑性エラストマー組成物は、成分A-1、成分A-2、成分B、成分C及び成分Fを必須成分として含有する組成物である。
【0008】
本発明のチューブとは、空気などの気体や水などの液体、また粉体を含む気体や液体などの流体物を輸送することを目的とした中空長尺のいわゆる管状の成形品のことを意味する。従って、このような成形品を生産性高く製造するには、押出成形法が広く知られている。また、熱可塑性エラストマー組成物を原料とした単層、または複層のチューブは、柔軟であるため、小さい曲げ半径で曲げることが容易で、かつチューブの内径よりも大きな接続部に内径を拡張して、差し込むことが可能で、取り扱いが容易なことから、電子・電気機器用・機械用や自動車用の部品として、広く用いられている。さらに、本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、水、アルコール、および極性有機溶媒への耐薬品性に優れることから、極性液体を含む流体を輸送するチューブとして使用できる。
【0009】
本発明の組成物における成分A-1は、下記にて詳述する重合体ブロックaと重合体ブロックbを含むブロック共重合体である。成分A-1は本発明の組成物に柔軟性と耐熱性、耐クリープ性を付与する。本発明の組成物は架橋成分が主成分ではないため、後述の耐オゾン性という効果も期待できる。
【0010】
重合体ブロックaは、芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む。芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α-メチルスチレン、o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メチルスチレン、1,3-ジメチルスチレン、ビニルナフタレン等が挙げられ、これらの2種類以上が併用されてもよい。これらの中では、入手が容易なスチレンが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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