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公開番号2025105315
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223781
出願日2023-12-29
発明の名称熱可塑性エラストマー組成物、及び押出成形体
出願人アロン化成株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 53/02 20060101AFI20250703BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ガスバリア性と圧縮永久歪の両方の性質、および機械的強度に優れた成形体を提供すること、及びそのような成形体を得ることができる熱可塑性エラストマー組成物を提供すること。
【解決手段】成分A:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックaと共役ジエン化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックbを含むブロック共重合体であって、重合体ブロックbの水素添加率が80%以上のもの;成分B:オレフィン系重合体;成分C:軟化剤;並びに成分F:体積基準メジアン径が1~100μmであり、アスペクト比が15~50であるフィラー、を含有してなり、成分Aの100質量部に対して、成分Bの含有量が1~50質量部、成分Cの含有量が50~500質量部、成分Fの含有量が30~300質量部である、熱可塑性エラストマー組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
成分A:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックaと共役ジエン化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックbを含むブロック共重合体であって、重量平均分子量が150,000以上500,000以下であり、成分Aにおける芳香族ビニル化合物に由来する構成単位が10質量%以上65質量%以下であり、重合体ブロックbの水素添加率が80%以上のもの、
成分B:オレフィン系重合体、
成分C:軟化剤、並びに
成分F:体積基準メジアン径(D50)が1μm以上100μm以下であり、アスペクト比が15以上50以下であるフィラー
を含有してなり、
成分Aの100質量部に対して、成分Bの含有量が1質量部以上50質量部以下、成分Cの含有量が50質量部以上500質量部以下、成分Fの含有量が30質量部以上300質量部以下である、熱可塑性エラストマー組成物。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
さらに、下記成分Eを、成分Aの100質量部に対して1質量部以上120質量以下含む、請求項1に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
成分E:ポリフェニレンエーテル樹脂
【請求項3】
成分Cが、数平均分子量が800以上2,500以下であり、100℃での動粘度が100mm

/s以上3,000mm

/s以下であるポリブテン及び/又は該ポリブテンの水素添加物である、請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項4】
成分Cがポリブテンの水素添加物である、請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項5】
押出成形用である、請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項6】
チューブ用である、請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成物を押出成形してなる成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は熱可塑性エラストマー組成物に関する。更に本発明は、該組成物を押出成形してなる成形体、即ち押出成形体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
熱可塑性エラストマーは、柔軟性と機械的強度に優れ、広範な用途で用いられている。食品や医療の容器、電子機器のチューブ用途などにおいて、高温処理などによる耐熱性能や内容物の保護の観点から、さらにガスバリア性の向上が求められている。
従来より、ガスバリア性を向上する手段として、特許文献1では、イソブチレンブロックを含む熱可塑性エラストマーを用いたエラストマー組成物が提案されている。しかしながら、イソブチレンブロックを含み熱可塑性エラストマーは、ガスバリア性に優れるものの、圧縮永久歪、即ち耐熱性また、機械的強度が劣る問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-172136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の課題は、ガスバリア性と圧縮永久歪の両方の性質、および機械的強度(引張強度)に優れた成形体を提供すること、及びそのような成形体を得ることができる熱可塑性エラストマー組成物を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記〔1〕~〔7〕に関する。
〔1〕 成分A:芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックaと共役ジエン化合物に由来する構成単位を含む重合体ブロックbを含むブロック共重合体であって、重量平均分子量が150,000以上500,000以下であり、成分Aにおける芳香族ビニル化合物に由来する構成単位が10質量%以上65質量%以下であり、重合体ブロックbの水素添加率が80%以上のもの、
成分B:オレフィン系重合体、
成分C:軟化剤、並びに
成分F:体積基準メジアン径(D50)が1μm以上100μm以下であり、アスペクト比が15以上50以下であるフィラー
を含有してなり、
成分Aの100質量部に対して、成分Bの含有量が1質量部以上50質量部以下、成分Cの含有量が50質量部以上500質量部以下、成分Fの含有量が30質量部以上300質量部以下である、熱可塑性エラストマー組成物。
〔2〕 さらに、下記成分Eを、成分Aの100質量部に対して1質量部以上120質量以下含む、前記〔1〕に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
成分E:ポリフェニレンエーテル樹脂
〔3〕 成分Cが、数平均分子量が800以上2,500以下であり、100℃での動粘度が100mm

/s以上3,000mm

/s以下であるポリブテン及び/又は該ポリブテンの水素添加物である、前記〔1〕又は〔2〕に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔4〕 成分Cがポリブテンの水素添加物である、前記〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔5〕 押出成形用である、前記〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔6〕 チューブ用である、前記〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
〔7〕 前記〔1〕~〔6〕のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマー組成物を押出成形してなる成形体。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ガスバリア性と圧縮永久歪の両方の性質に優れ、且つ機械的強度に優れた成形体、及びそのような成形体を得ることができる熱可塑性エラストマー組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、成分A、成分B、成分C及び成分Fを必須成分として含有する組成物である。
【0008】
本発明の組成物における成分Aは、下記にて詳述する重合体ブロックaと重合体ブロックbを含むブロック共重合体である。成分Aは本発明の組成物に柔軟性と耐熱性、耐クリープ性を付与する。本発明の組成物は架橋成分が主成分ではないため、後述の耐オゾン性という効果も期待できる。
【0009】
重合体ブロックaは、芳香族ビニル化合物に由来する構成単位を含む。芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α-メチルスチレン、o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メチルスチレン、1,3-ジメチルスチレン、ビニルナフタレン等が挙げられ、これらの2種類以上が併用されてもよい。これらの中では、入手が容易なスチレンが好ましい。
【0010】
重合体ブロックaは、本発明の効果を損なわない範囲で芳香族ビニル化合物以外の化合物を単量体として含有してもよい。かかる化合物としては、エチレン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、酢酸ビニル等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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