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公開番号2025104237
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024168113
出願日2024-09-27
発明の名称給液ノズル
出願人トキコシステムソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人広和特許事務所
主分類B67D 7/48 20100101AFI20250702BHJP(びん,広口びんまたは類似の容器の開封または密封;液体の取扱い)
要約【課題】空気流入路の開口部から流入する液体によって開閉機構の弁が空気流入路を閉塞する位置にまで移動してしまうことを抑制できる給液ノズルを提供する。
【解決手段】給油ノズル21の吐出パイプ23の先端側には、液面検知孔となる開口部35が設けられている。給油ノズル21の空気導入管路開閉機構37は、吐出パイプ23の先端が下向きになった場合に、継手部材39の接続路39Aを閉塞する位置から開放する位置に閉止ボール41が変位することにより、吐出パイプ23の上下方向の向きに応じて接続路39Aの閉塞、開放を切り換える。接続路39Aの内面のうちこの接続路39A内を開放する位置に変位した閉止ボール41よりも開口部35側、かつ、底面側となる部位には、底面側から接続路39Aの内側に向けて突出し、開口部35からの液体を遮蔽する遮蔽部51B(仕切り部材)が設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
給液口に挿入される吐出パイプを通じて液体を供給する給液ノズルであって、
前記液体が流通する液体流路に設けられた主弁と、
前記主弁の開弁による前記液体の流れに基づいて負圧が発生する負圧発生部と、
前記吐出パイプの先端側に設けられた開口部と前記負圧発生部とを連通し、前記負圧発生部にて生じた負圧により前記開口部から空気が流入する空気流入路と、
前記空気流入路内への空気の流入が遮断されることにより、前記液体流路を閉塞させる自動閉塞機構と、
前記空気流入路内に設けられ、前記吐出パイプの先端が下向きになった場合に前記空気流入路を閉塞する位置から開放する位置に弁が変位することにより、前記吐出パイプの上下方向の向きに応じて前記空気流入路の閉塞、開放を切り換える開閉機構と、
前記空気流入路内を開放する方向への前記弁の移動量を制限すると共に、前記空気流入路内において前記開口部と前記弁とを仕切る仕切り部材と、を備えている、ことを特徴とする給液ノズル。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記仕切り部材は、
前記空気流入路の内面のうち前記空気流入路内を開放する位置に変位した前記弁よりも前記開口部側で、かつ、底面側となる部位に、前記底面側から前記空気流入路の内側に向けて突出して設けられ、前記開口部からの液体を遮蔽する遮蔽部からなり、
前記空気流入路内の空気は、前記遮蔽部の突出端とこの突出端に対向する前記空気流入路の内面との間を流通する、ことを特徴とする請求項1に記載の給液ノズル。
【請求項3】
前記遮蔽部には、前記空気流入路内を開放する位置に変位した前記弁の中心よりも高さが低くなる位置に、前記液体を前記開口部側に排出する排出口が設けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の給液ノズル。
【請求項4】
前記遮蔽部の突出端の高さは、前記空気流入路内を開放する位置に変位した前記弁の最も高い部位の高さよりも高い、ことを特徴とする請求項2に記載の給液ノズル。
【請求項5】
前記仕切り部材は、
前記空気流入路内を開放する位置に変位した前記弁と前記空気流入路の底面とが非当接状態となるよう前記弁を収容する収容部材からなり、
前記収容部材には、空気が流通する空気流通部が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の給液ノズル。
【請求項6】
前記収容部材は、メッシュ状の円筒形状で形成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の給液ノズル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば車両(自動車)のタンク(燃料タンク)等に液体(液体燃料)を供給する給液ノズルに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、給油ノズルを備えた給油装置が記載されている。給油ノズルは、吐出パイプを有しており、吐出パイプは、例えば、ガソリン、軽油、灯油等の液体燃料の給油先(供給先)、即ち、燃料タンク、ポリタンク等の燃料被供給体(被供給体)の給油口(給液口)に挿入される。給油ノズルは、内部の流路に設けられた弁(主弁)が開弁し、流路内を流れる液体燃料(液体)が吐出パイプから吐出することにより、燃料被供給体(被供給体)に燃料(液体)を給油(供給)する。
【0003】
特許文献1の給油ノズルは、給油自動停止機構(自動閉塞機構)および空気導入管路開閉機構(開閉機構)を備えている。給油自動停止機構は、吐出パイプの先端側に設けられた空気導入管路(空気流入路)の液面検知孔(開口部)が燃料(液体)で塞がれ、この空気導入管路内への空気の流入が遮断されると、燃料(液体)の流路を閉塞させる。空気導入管路開閉機構は、吐出パイプが下向きになった場合に空気導入管路を閉塞する位置から開放する位置に閉止ボール(弁)が変位することにより、吐出パイプの上下方向の向きに応じて空気導入管路の閉塞と開放とを切り換える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-256682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、給液ノズル(給油ノズル)の吐出パイプから液体を吐出させているときに、給液口(給油口)の内壁に当たって跳ね返った液体(油滴)が、吐出パイプの先端側に設けられた開口部(液面検知孔)から空気流入路(空気導入管路)内に流入し、開閉機構(空気導入管路開閉機構)の弁(閉止ボール)を移動させる可能性がある。このとき、開閉機構の弁が空気流入路を閉塞する位置まで移動し、この弁が空気流入路を閉塞してしまうと、空気流入路内への空気の流入が遮断され、自動閉塞機構が作動する可能性がある。これにより、被供給体内の液体(液面)が吐出パイプの開口部に達する前の状態にもかかわらず、即ち、被供給体内に液体を供給できる余裕があるにもかかわらず、液体の供給が停止してしまう可能性がある。
【0006】
本発明の目的の一つは、空気流入路の開口部から流入する液体によって開閉機構の弁が空気流入路を閉塞する位置にまで移動してしまうことを抑制できる給液ノズルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、好ましくは、給液口に挿入される吐出パイプを通じて液体を供給する給液ノズルであって、前記液体が流通する液体流路に設けられた主弁と、前記主弁の開弁による前記液体の流れに基づいて負圧が発生する負圧発生部と、前記吐出パイプの先端側に設けられた開口部と前記負圧発生部とを連通し、前記負圧発生部にて生じた負圧により前記開口部から空気が流入する空気流入路と、前記空気流入路内への空気の流入が遮断されることにより、前記液体流路を閉塞させる自動閉塞機構と、前記空気流入路内に設けられ、前記吐出パイプの先端が下向きになった場合に前記空気流入路を閉塞する位置から開放する位置に弁が変位することにより、前記吐出パイプの上下方向の向きに応じて前記空気流入路の閉塞、開放を切り換える開閉機構と、前記空気流入路内を開放する方向への前記弁の移動量を制限すると共に、前記空気流入路内において前記開口部と前記弁とを仕切る仕切り部材と、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、空気流入路の開口部から流入する液体によって開閉機構の弁が空気流入路を閉塞する位置にまで移動してしまうことを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施形態による給液ノズル(給油ノズル)を備えた燃料供給装置(給油装置)を示す正面図である。
図1中の燃料供給装置を模式的に示す全体構成図である。
図1中の給液ノズルを水平にして示す側面図である。
図3中の給液ノズルの一部を断面で示す部分断面図である。
図4中の(V)部の拡大断面図である。
図5中の(VI)部の拡大断面図である。
給液ノズルを上に向けたとき(開閉機構の弁が空気流入路を閉塞する位置に移動したとき)の図6と同様位置の断面図である。
遮蔽部(仕切り部材)を備えた有底筒部材を示す断面図である。
有底筒部材を示す側面図である。
有底筒部材を示す斜視図である。
図10の左奥側から有底筒部材を見た斜視図である。
第1の変形例による有底筒部材を示す図8と同様位置の断面図である。
第2の変形例による有底筒部材を示す図8と同様位置の断面図である。
第2の実施形態による図6と同様位置の拡大断面図である。
図14中の抑え部材を示す斜視図である。
図14中の収容部材(仕切り部材)を示す斜視図である。
第3の変形例による図14と同様位置の拡大断面図である。
図17中の収容部材(仕切り部材)を示す斜視図である。
第4の変形例による収容部材(仕切り部材)を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態および変形例による給液ノズルとして、自動車等の車両に給油を行う給油所(ガソリンスタンド、サービスステーション)に設けられた給油装置の給油ノズルを例に挙げ、添付図面に従って説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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