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公開番号2025021488
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125205
出願日2023-08-01
発明の名称炭酸飲料製造ラインの制御方法
出願人アサヒ飲料株式会社
代理人個人
主分類B67C 3/06 20060101AFI20250206BHJP(びん,広口びんまたは類似の容器の開封または密封;液体の取扱い)
要約【課題】 炭酸飲料の製造ラインの充填工程において、Airカウンター法を採用するに際し、ガスボリュームの低下や、フォーミングによる品質不良に関する不具合を抑制するための新規な技術を提案する。
【解決手段】炭酸飲料を容器に充填するフィラーを備える炭酸飲料製造ラインの制御方法であって、Airカウンター法による充填を行う場合において、製造ラインの停止時間が第一所定時間を超えた場合に、前記フィラーのチャンバーの空寸部の圧力を通常運転時の設定圧力と比較して所定の割合だけ高くした復旧用高圧力とすることを含む、炭酸飲料製造ラインの制御方法とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炭酸飲料を容器に充填するフィラーを備える炭酸飲料製造ラインの制御方法であって、
Airカウンター法による充填を行う場合において、
製造ラインの停止時間が第一所定時間を超えた場合に、前記フィラーのチャンバーの空寸部の圧力を通常運転時の設定圧力と比較して所定の割合だけ高くした復旧用高圧力とすることを含む、炭酸飲料製造ラインの制御方法。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
炭酸飲料を容器に充填するフィラーを備える炭酸飲料製造ラインの制御方法であって、
Airカウンター法による充填を行う場合において、
製造ラインの停止時間が第一所定時間を超えた場合に、前記フィラーのチャンバーの空寸部の圧力を通常運転時の設定圧力と比較して所定の割合だけ高くした復旧用高圧力とし、
再稼働後において充填した後に、前記通常運転時の設定圧力に戻す、
第一制御を実施することを含む、炭酸飲料製造ラインの制御方法。
【請求項3】
炭酸飲料を容器に充填するフィラーを備える炭酸飲料製造ラインの制御方法であって、
Airカウンター法による充填を行う場合において、
製造ラインの停止時間が第一所定時間を超えた場合に、前記フィラーのチャンバーの空寸部の圧力を通常運転時の設定圧力と比較して所定の割合だけ高くした復旧用高圧力とし、
再稼働後において所定の本数の容器に充填した後に、前記通常運転時の設定圧力に戻す、
第一制御を実施する、炭酸飲料製造ラインの制御方法。
【請求項4】
製造ラインの停止時間が前記第一所定時間よりも長い第二所定時間を超えた場合に、製造ラインの再稼働を不可とする、
第二制御を実施する、
ことを特徴とする請求項3に記載の炭酸飲料製造ラインの制御方法。
【請求項5】
製造ラインの停止時間が第二所定時間を超えて、更に、第三所定時間を超えた場合において、前記チャンバーの空寸部に炭酸ガスを供給する、
第三制御を実施する、
ことを特徴とする請求項4に記載の炭酸飲料製造ラインの制御方法。
【請求項6】
第二制御を実施した後、所定本数の容器について充填を行い、容器に充填された炭酸飲料のガスボリュームを測定し、ガスボリュームが予め設定される所定値以上であることが確認できた場合に、第二制御を解除する、
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の炭酸飲料製造ラインの制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸飲料製造ラインの制御方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に開示されるように、炭酸飲料を容器に充填するフィラー(充填機)において、カウンタープレッシャー値(充填時の炭酸ガスの背圧)を調整する技術が知られている。
【0003】
この種のフィラーでは、炭酸飲料が収容されるフィラータンクの空寸部に炭酸ガス(CO

)を連続的に供給することで、気液平衡により炭酸飲料のガスボリューム(炭酸飲料中に溶解している炭酸ガスの体積を飲料の体積で割ったもの)を維持し、缶やペットボトルなどの容器に充填された後に所定のガスボリュームを所定値以上(製品の品質を保証する値)に管理することが行われている。
【0004】
炭酸飲料が容器に充填される際には、容器内とフィラータンクの空寸部をつなぐ経路が開通され、空寸部の炭酸ガス(CO

)がカウンタープレッシャーとして利用される。
【0005】
特に、いわゆる炭酸の刺激を強くした強炭酸水などの強炭酸飲料においては、缶やペットボトルなどの容器に充填された状態で測定するガスボリューム(製品ガスボリューム)が所定の高い値に確保されていることが要求されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-30780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の様に、従来の方法として、フィラータンクの空寸部を炭酸ガスで満たすこととし、充填時において炭酸ガスをカウンタープレッシャーとして利用するものである。
【0008】
ここで、何らかのトラブルにより飲料の製造ラインが停止し、フィラーの稼働(充填工程)が停止すると、フィラータンク内の炭酸飲料に溶存する炭酸ガスが空寸部に移行することで炭酸ガスのガスボリュームが低下することが懸念される。
【0009】
従来は、フィラータンクの空寸部に炭酸ガスを供給し空寸部を炭酸ガスで満たしていたため、炭酸飲料に溶存した炭酸ガスが空寸部へ移行することを抑制することができていた。
【0010】
これにより、製造ラインを再稼働した際には、フィラータンク内の炭酸飲料をそのまま充填しても、炭酸飲料内には十分なガスボリュームが確保されていたため、再稼働の直後に炭酸飲料が充填された容器をそのまま良品として下流に流すことができた。つまり、不良品として選別して排除し、製品を廃棄することを抑えることができ、これにより、製品ロスを低く抑えることができるものであった。なお、例えば数時間など、製造ラインが極端に長時間停止した場合には、製品ロスが発生することは懸念される。
(【0011】以降は省略されています)

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