特許ウォッチ

公開番号2025104848
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222986
出願日2023-12-28
発明の名称キャッピング装置
出願人澁谷工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B67B 3/14 20060101AFI20250703BHJP(びん,広口びんまたは類似の容器の開封または密封;液体の取扱い)
要約【課題】簡略な構成でポケットに収容されているキャップ底部近傍側面を把持するキャッピング装置を提供する。
【解決手段】キャッピンヘッド22Aは、キャップCの天面を吸着保持する吸着部43と、下端部にキャップ側面を把持するための把持爪42Bが設けられた複数の把持アーム42と、把持アーム42を開閉する開閉カム49とを備える。キャッピングヘッド22Aを昇降することにより回転式のキャップホイールのポケット30に収容されたキャップCを吸着部43によりポケット30から取り出し、把持爪42BでキャップCを把持し容器に螺合する。ポケット30は、ポケット30に収容されたキャップCの側面を支持する側面保持部30Aを有する。キャッピングヘッド22Aを下降させて、キャップCの天面に吸着部43を当接させるとき、側面保持部30Aが開放状態の把持アーム42の把持爪42BとキャップCの側面との間に位置する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
キャップの天面を吸着保持する天面保持部と、下端部にキャップ側面を把持するための把持爪が設けられた複数の把持アームと、上記把持アームを開閉する把持アーム開閉手段とを備えるとともに、上記天面保持部を昇降することにより回転式のキャップホイールのポケットに収容されたキャップを上記天面保持部により上記ポケットから取り出し、上記把持爪でキャップを把持し容器に螺合するキャッピング装置において、
上記ポケットは、上記ポケットに収容されたキャップの側面を支持する側面保持部を有し、
上記キャッピングヘッドを下降させて、上記ポケットに収容されたキャップの天面に上記天面保持部を当接させるとき、上記側面保持部が開放状態の上記把持アームの把持爪と当該キャップの側面との間に位置する
ことを特徴とするキャッピング装置。
続きを表示（約 220 文字）【請求項２】
上記キャップホイールに、各ポケット内に収容されたキャップが抜け出すことを防止する係止手段を設け、
上記キャップ取出動作を実行する前に、上記係止手段が把持爪の間に位置するようにキャッピングヘッドを回転させて位置決めする位置決め動作を実行し、その後、キャップ取出動作を実行することにより、キャップ保持状態では、上記係止手段を把持爪の間に位置させる
ことを特徴とする請求項１に記載のキャッピング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、本発明は、容器にキャップを装着するキャッピング装置に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
ロータリー式の充填・キャッピング装置としては、スターホイールの外周に沿って設けられた複数の凹部（ポケット）に容器を収容して搬送し、スターホイール上流側所定位置に配置された充填装置（４本の充填ノズル）により容器への液体の充填を行い、スターホイール下流側所定位置に配置されたキャッピング装置（２本のキャッピングヘッド）により容器のキャッピングを行う構成が知られている（特許文献１参照）。特許文献１の構成では、シュートから送り出されるキャップを、キャップホイールを介してキャッピングヘッドへと供給している。キャップホイールの外周部の所定区間には、２つのポケットが設けられ、キャップシュートから送り出されたキャップをそれぞれ収容する。ポケットはキャップの底部を支持する底部支持プレート上に配置される扇型のキャップ保持プレートの外縁部に形成された半円弧状の切り欠き部により形成され、ポケットの半円弧状の内側面にキャップ下部外側面が密接した状態でポケット内に収容される。キャップホイールはシュートからポケット内にキャップを受け取ると、略１８０度回転され、各キャッピングヘッドの真下にキャップを搬送する。キャッピングヘッドの下端にはキャップ側面を把持するチャックが設けられ、キャップ上端部外周を保持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第５２６７３０９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１で取り扱われるキャップは略円筒形状を呈するため、キャップ上端部近傍の外側面をチャックで把持することができるが、例えば、醤油差しに用いられるキャップや、ディスペンサーキャップ、ヒンジキャップなどは、キャップ上端部近傍の外側面をチャックなどの把持部材で把持することができない。そのため、このようなキャップを取り扱う場合、キャップ下端部近傍の外側面を把持する必要がある。
【０００５】
しかし、特許文献１の構成のロータリー式の充填・キャッピング装置では、キャップ下部はポケット内に収容され、外側面はポケットの内側面に密接しているためチャックなどの把持部材でキャップ下部を把持することはできない。例えば吸着ヘッドなどでキャップ天面を吸着してポケットからキャップを持ち上げ、その後把持部材でキャップ下端部近傍の外側面を把持することも考えられる。しかし、吸着ヘッドと把持部材の高さを固定して、吸着ヘッドがキャップ天面に当接するときに把持部材の下端部がキャップ下端部近傍に位置するように構成すると、吸着ヘッドがキャップ天面を吸着する前に把持部材下端部がキャップ保持プレートの上面に接触し、キャップを保持することができない。同問題を解決する方法として、把持部材と吸着ヘッドを相対的に昇降可能とすることも考えられるが、機構が複雑になりコストが嵩む。
【０００６】
本発明は、簡略な構成でポケットに収容されているキャップ底部近傍側面を把持可能なキャッピング装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の第１の発明であるキャッピング装置は、キャップの天面を吸着保持する天面保持部と、下端部にキャップ側面を把持するための把持爪が設けられた複数の把持アームと、上記把持アームを開閉する把持アーム開閉手段とを備えるとともに、上記天面保持部を昇降することにより回転式のキャップホイールのポケットに収容されたキャップを上記天面保持部により上記ポケットから取り出し、上記把持爪でキャップを把持し容器に螺合するキャッピング装置において、
上記ポケットは、上記ポケットに収容されたキャップの側面を支持する側面保持部を有し、上記キャッピングヘッドを下降させて、上記ポケットに収容されたキャップの天面に上記天面保持部を当接させるとき、上記側面保持部が開放状態の上記把持アームの把持爪と当該キャップの側面との間に位置することを特徴としている。
【０００８】
本発明の第２の発明であるキャッピング装置は、第１の発明において、上記キャップホイールに、各ポケット内に収容されたキャップが抜け出すことを防止する係止手段を設け、上記キャップ取出動作を実行する前に、上記係止手段が把持爪の間に位置するようにキャッピングヘッドを回転させて位置決めする位置決め動作を実行し、その後、キャップ取出動作を実行することにより、キャップ保持状態では、上記係止手段を把持爪の間に位置させることを特徴としている。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、簡略な構成でポケットに収容されているキャップ底部近傍側面を把持可能なキャッピング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の一実施形態であるキャッピング装置を備えるロータリー式充填・キャッピング装置の配置を示す平面図である。
キャップ供給部の全体の構成を示す平面図である。
ポケットが収容したキャップをキャッピングヘッドに受け渡すキャップ受渡位置におけるキャッピングヘッド、キャップ保持プレート、キャップの配置を説明する縦断面図である。
キャップ受渡位置におけるキャッピングヘッドの把持爪とキャップ保持プレートのポケットの配置を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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