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公開番号2025102938
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2025061630,2022018935
出願日2025-04-03,2022-02-09
発明の名称軟磁性粉末
出願人株式会社トーキン,JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B22F 1/00 20220101AFI20250701BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】 ナノ結晶化を安定して行うことができる軟磁性粉末を提供すること。
【解決手段】 軟磁性粉末は、ガラス転移温度Tgと、第1結晶化開始温度Tx1と、第2結晶化温度Tx2とを有する。第1結晶化開始温度Tx1は、400℃以上475℃以下である。第1結晶化開始温度Tx1とガラス転移温度Tgとの差ΔTx=Tx1-Tgは、50℃以下である。第2結晶化開始温度Tx2と第1結晶化開始温度Tx1との差ΔT=Tx2-Tx1は、65℃以上135℃以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軟磁性粉末であって、
前記軟磁性粉末は、ガラス転移温度Tgと、第1結晶化開始温度Tx1と、第2結晶化温度Tx2とを有し、
前記第1結晶化開始温度Tx1は、400℃以上475℃以下であり、
前記第1結晶化開始温度Tx1と前記ガラス転移温度Tgとの差ΔTx=Tx1-Tgは、50℃以下であり、
前記第2結晶化開始温度Tx2と前記第1結晶化開始温度Tx1との差ΔT=Tx2-Tx1は、65℃以上135℃以下である
軟磁性粉末。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の軟磁性粉末であって、
前記第1結晶化開始温度Tx1は、420℃以上460℃以下である
軟磁性粉末。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の軟磁性粉末であって、
前記第1結晶化開始温度Tx1と前記ガラス転移温度Tgとの差ΔTx=Tx1-Tgは、20℃以上50℃以下である
軟磁性粉末。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の軟磁性粉末であって、
前記第2結晶化開始温度Tx2と前記第1結晶化開始温度Tx1との差ΔT=Tx2-Tx1は、75℃以上である
軟磁性粉末。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の軟磁性粉末であって、
前記軟磁性粉末は、組成式Fe

Si





Cu

Cr

Nb

で表され、
75.4at%≦a≦80.4at%
0at%≦b≦9at%
4.5at%≦c≦12at%
4at%≦d≦12at%
0.3at%≦x≦0.9at%
0at%≦y+z≦5at%
である
軟磁性粉末。
【請求項6】
請求項5に記載の軟磁性粉末であって、
77at%≦a≦79at%
である
軟磁性粉末。
【請求項7】
請求項6に記載の軟磁性粉末であって、
前記Feの一部であって組成全体の3at%以下の部分を、Co,Ni,Zn,Zr,Hf,Mo,Ta,W,Ag,Au,Pd,K,Ca,Mg,Sn,Ti,V,Mn,Al,S,C,O,N,Bi及び希土類元素の中から選ばれる1種類以上の元素と置換してなる
軟磁性粉末。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか一つに記載の軟磁性粉末であって、
平均粒径が1μm以上20μm以下である
軟磁性粉末。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか一つに記載の軟磁性粉末であって、
急冷後の結晶化度が10%以下である
軟磁性粉末。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軟磁性粉末に関し、特に磁性部品に用いられる軟磁性粉末に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
磁性部品を構成する磁心には、優れた磁気特性(高飽和磁束密度及び低コアロス)が求められる。このような磁気特性を実現可能にする磁性材料として、ナノ結晶材料が知られている。ナノ結晶材料は、軟磁性粉末をナノ結晶化工程にて熱処理することにより得ることができる。ナノ結晶材料の作製に用いられる軟磁性粉末は、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5632608号公報
特許第6741108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ナノ結晶化工程における熱処理は、軟磁性粉末の自己発熱を引き起こす。それゆえ、ナノ結晶化工程中において、軟磁性粉末の温度を制御することは難しい。その結果、ナノ結晶化工程により得られたナノ結晶材料は、その特性がばらつきやすいという問題点を有する。換言すると、軟磁性粉末のナノ結晶化を安定して行うことは難しいという問題点がある。
【0005】
そこで、本発明は、ナノ結晶化を安定して行うことができる軟磁性粉末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1の軟磁性粉末として、軟磁性粉末であって、
前記軟磁性粉末は、ガラス転移温度Tgと、第1結晶化開始温度Tx1と、第2結晶化温度Tx2とを有し、
前記第1結晶化開始温度Tx1は、400℃以上475℃以下であり、
前記第1結晶化開始温度Tx1と前記ガラス転移温度Tgとの差ΔTx=Tx1-Tgは、50℃以下であり、
前記第2結晶化開始温度Tx2と前記第1結晶化開始温度Tx1との差ΔT=Tx2-Tx1は、65℃以上135℃以下である
軟磁性粉末を提供する。
【0007】
また、本発明は、第2の軟磁性粉末として、第1の軟磁性粉末であって、
前記第1結晶化開始温度Tx1は、420℃以上460℃以下である
軟磁性粉末を提供する。
【0008】
また、本発明は、第3の軟磁性粉末として、第1又は第2の軟磁性粉末であって、
前記第1結晶化開始温度Tx1と前記ガラス転移温度Tgとの差ΔTx=Tx1-Tgは、20℃以上50℃以下である
軟磁性粉末を提供する。
【0009】
また、本発明は、第4の軟磁性粉末として、第1から第3の軟磁性粉末のいずれかであって、
前記第2結晶化開始温度Tx2と前記第1結晶化開始温度Tx1との差ΔT=Tx2-Tx1は、75℃以上である
軟磁性粉末を提供する。
【0010】
また、本発明は、第5の軟磁性粉末として、第1から第4の軟磁性粉末のいずれかであって、
前記軟磁性粉末は、組成式FeaSibPcBdCuxCryNbzで表され、
75.4at%≦a≦80.4at%
0at%≦b≦9at%
4.5at%≦c≦12at%
4at%≦d≦12at%
0.3at%≦x≦0.9at%
0at%≦y+z≦5at%
である
軟磁性粉末を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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