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公開番号2025109526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003470
出願日2024-01-12
発明の名称溶接トーチのヘッド部の芯出し装置
出願人株式会社トーキン
代理人個人
主分類B23K 9/32 20060101AFI20250717BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】基端部に対し先端部が傾斜状態で取り付けられた溶接トーチのヘッド部の先端部を容易に芯出しすることができる芯出し装置を提供する。
【解決手段】基端部1と、先端部2と、チップ部3と、先端部2を所定方向に付勢して基端部1に対して当該先端部2を軸方向から所定角度傾斜させた傾斜状態とする付勢手段6とを具備した溶接トーチのヘッド部Tの先端部2を芯出しするための溶接トーチのヘッド部の芯出し装置Kであって、基端部1を挟持して固定する挟持手段7と、挟持手段7により基端部1が固定された状態で先端部2を押圧し、付勢手段6の付勢力に抗して先端部2を揺動させることにより、当該先端部2を軸方向に芯出しする押圧手段8とを備えたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溶接ワイヤを挿通して送り出し可能な基端部と、
前記溶接ワイヤを軸方向に送り出し可能とされるとともに、前記基端部に対して揺動可能に接続された先端部と、
前記先端部内に配設され、前記基端部を介して電気が供給されて前記溶接ワイヤに電流を流して溶接させ得るチップ部と、
前記先端部を所定方向に付勢して前記基端部に対して当該先端部を軸方向から所定角度傾斜させた傾斜状態とする付勢手段と、
を具備した溶接トーチのヘッド部の前記先端部を芯出しするための溶接トーチのヘッド部の芯出し装置であって、
前記基端部を挟持して固定する挟持手段と、
前記挟持手段により前記基端部が固定された状態で前記先端部を押圧し、前記付勢手段の付勢力に抗して前記先端部を揺動させることにより、当該先端部を軸方向に芯出しする押圧手段と、
を備えたことを特徴とする溶接トーチのヘッド部の芯出し装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記挟持手段は、
前記基端部の一方の外周面に対して当接及び離間可能な可動挟持部と、
前記基端部の他方の外周面に当接可能な固定挟持部と、
を具備し、前記可動挟持部と前記固定挟持部とが対向配置されるとともに、前記基端部の前記他方の外周面を前記固定挟持部に当接させた状態で前記可動挟持部を前記一方の面に当接させることにより当該基端部を挟持可能とされたことを特徴とする請求項1記載の溶接トーチのヘッド部の芯出し装置。
【請求項3】
前記可動挟持部は、前記基端部の前記一方の外周面の形状に倣った挟持面が形成されるとともに、前記固定挟持部は、前記基端部の前記他方の外周面の形状に倣った挟持面が形成されたことを特徴とする請求項2記載の溶接トーチのヘッド部の芯出し装置。
【請求項4】
前記固定挟持部の前記挟持面は、前記基端部を位置決めする位置決め部が形成されたことを特徴とする請求項3記載の溶接トーチのヘッド部の芯出し装置。
【請求項5】
前記付勢手段は、前記先端部を所定方向に付勢するバネと、前記バネを保持する保持部材とを有するとともに、前記位置決め部は、前記保持部材と合致しつつ嵌合することにより位置決め可能な嵌合形状から成ることを特徴とする請求項4記載の溶接トーチのヘッド部の芯出し装置。
【請求項6】
前記押圧手段は、
前記先端部の一方の外周面に対して押圧可能な可動押圧部と、
前記先端部の他方の外周面に当接可能な受け部と、
を具備し、前記可動押圧部と前記受け部とが対向配置され、前記可動押圧部で前記一方の外周面が押圧されて前記先端部を軸方向に芯出し可能とされるとともに、前記受け部は、前記可動押圧部で押圧されて芯出しされた前記先端部の前記他方の外周面と当接して更なる揺動を規制することを特徴とする請求項1記載の溶接トーチのヘッド部の芯出し装置。
【請求項7】
前記溶接トーチは、制御装置で制御されるロボットアーム部に取り付けられて任意に移動及び溶接加工可能とされるとともに、前記制御装置は、
前記ロボットアーム部を制御して前記溶接トーチを前記芯出し装置まで移動する搬入工程と、
前記挟持手段を作動させて前記基端部を挟持して固定させる挟持工程と、
前記挟持工程で前記基端部が挟持された状態において、前記押圧手段を作動させて前記先端部を揺動させることにより芯出しする芯出し工程と、
前記先端部の芯出し状態を維持しつつ前記溶接ワイヤを送り出しする溶接ワイヤ送り出し工程と、
を実行することを特徴とする請求項1記載の溶接トーチのヘッド部の芯出し装置。
【請求項8】
前記溶接ワイヤ送り出し工程で送り出された前記溶接ワイヤが前記先端部の先端から所定寸法送り出されたことを検知する検知手段を具備するとともに、当該検知手段で前記溶接ワイヤの所定寸法の送り出しが検知されたことを条件として、前記溶接ワイヤ送り出し工程を終了させることを特徴とする請求項7記載の溶接トーチのヘッド部の芯出し装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接トーチのヘッド部の先端部を芯出しするための溶接トーチのヘッド部の芯出し装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
溶接トーチは、一般的に、基端部から先端部に亘って溶接ワイヤを挿通して送り出し可能な基端部と、溶接ワイヤを軸方向に送り出し可能な先端部と、先端部内に配設されて基端部を介して電気が供給されて溶接ワイヤに電流を流して溶接させ得るチップ部と、チップ部を覆った状態で基端部の先端部側に接続されたノズル部とを具備して構成され、ノズル部からシールドガスを噴出させつつチップ部の先端から溶接ワイヤを送り出しして溶接可能とされている。
【0003】
しかるに、溶接時に送り出される溶接ワイヤは、チップ部から電気が供給されて母材(ワーク)との間で電流を流すことにより溶接可能とされているので、溶接加工時、溶接ワイヤが常にチップ部と接触して電気が供給された状態を維持する必要がある。そこで、従来、基端部に対して先端部を軸方向から所定角度傾斜させた傾斜状態とすることにより、チップ部に対して溶接ワイヤが接触した状態を確実に維持することができる溶接トーチ及びチップ部の取付装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-57238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の溶接トーチのヘッド部のチップ部の取付装置においては、専らチップ部を溶接トーチに取り付けるものであって、基端部に先端部が取り付けられた状態を保持しつつ先端部を芯出しするものではない。そこで、本出願人は、基端部に対し先端部が傾斜して取り付けられた状態の溶接トーチを対象として先端部を芯出しする芯出し装置を鋭意検討するに至った。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、基端部に対し先端部が傾斜状態で取り付けられた溶接トーチのヘッド部の先端部を容易に芯出しすることができる芯出し装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、溶接ワイヤを挿通して送り出し可能な基端部と、前記溶接ワイヤを軸方向に送り出し可能とされるとともに、前記基端部に対して揺動可能に接続された先端部と、前記先端部内に配設され、前記基端部を介して電気が供給されて前記溶接ワイヤに電流を流して溶接させ得るチップ部と、前記先端部を所定方向に付勢して前記基端部に対して当該先端部を軸方向から所定角度傾斜させた傾斜状態とする付勢手段とを具備した溶接トーチのヘッド部の前記先端部を芯出しするための溶接トーチのヘッド部の芯出し装置であって、前記基端部を挟持して固定する挟持手段と、前記挟持手段により前記基端部が固定された状態で前記先端部を押圧し、前記付勢手段の付勢力に抗して前記先端部を揺動させることにより、当該先端部を軸方向に芯出しする押圧手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の溶接トーチのヘッド部の芯出し装置において、前記挟持手段は、前記基端部の一方の外周面に対して当接及び離間可能な可動挟持部と、前記基端部の他方の外周面に当接可能な固定挟持部とを具備し、前記可動挟持部と前記固定挟持部とが対向配置されるとともに、前記基端部の前記他方の外周面を前記固定挟持部に当接させた状態で前記可動挟持部を前記一方の面に当接させることにより当該基端部を挟持可能とされたことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の溶接トーチのヘッド部の芯出し装置において、前記可動挟持部は、前記基端部の前記一方の外周面の形状に倣った挟持面が形成されるとともに、前記固定挟持部は、前記基端部の前記他方の外周面の形状に倣った挟持面が形成されたことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の溶接トーチのヘッド部の芯出し装置において、前記固定挟持部の前記挟持面は、前記基端部を位置決めする位置決め部が形成されたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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