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公開番号2025100924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025073243,2023215748
出願日2025-04-25,2013-12-17
発明の名称加熱式エアロゾル発生装置、及び一貫した特性のエアロゾルを発生させる方法
出願人フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A24F 40/57 20200101AFI20250626BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】エアロゾル発生装置におけるエアロゾルの発生を制御する方法を提供する。
【解決手段】この装置は、エアロゾル形成基材を加熱するように構成された少なくとも1つの加熱要素を含むヒータと、この加熱要素に電力を供給するための電源とを備え、上記方法は、加熱要素に供給される電力を、第1段階において加熱要素の温度が初期温度から第1の温度に上昇するように電力が供給され、第2段階において加熱要素の温度が第1の温度よりも低い第2の温度に低下するように電力が供給され、第3段階において加熱要素の温度が再び上昇するように電力が供給されるよう制御するステップを含む。加熱過程の最終段階中に加熱要素の温度を上昇させると、時間経過に伴うエアロゾル送達の減少が軽減又は防止される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
エアロゾル発生装置におけるエアロゾルの発生を制御する方法であって、前記装置は、 エアロゾル形成基材を加熱するように構成された少なくとも1つの加熱要素を含むヒータと、
前記加熱要素に電力を供給するための電源と、
を備え、前記方法は、
前記加熱要素に供給される前記電力を、第1段階において前記加熱要素の温度が初期温度から第1の温度に上昇するように電力が供給され、第2段階において前記加熱要素の温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度に低下するように電力が供給され、第3段階において前記加熱要素の温度が再び上昇するように電力が供給されるよう制御するステップを含む、
ことを特徴とする方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記加熱要素に供給される前記電力を制御するステップは、前記第2段階及び前記第3段階において前記加熱要素の温度を所望の温度範囲内に維持するように行われる、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所望の温度範囲は、摂氏240度~摂氏340度の下限と、摂氏340度~摂氏400度の上限とを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の温度は、摂氏340度~摂氏400度である、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記第1段階、前記第2段階又は前記第3段階は、所定の持続時間を有する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記第1段階は、前記加熱要素が前記第1の温度に達した時に終了する、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記第2段階の前記持続時間は、前記第2段階中に前記加熱要素に供給された総電力量に基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
ユーザによる前記エアロゾル発生装置の吸煙を検出するステップをさらに含み、前記第1、第2又は第3段階は、ユーザによる所定の吸煙回数を検出した後に終了する、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記エアロゾル形成基材の特性を識別するステップをさらに含み、前記電力を制御するステップは、前記識別された特性に依存して調整される、
ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
電気作動式エアロゾル発生装置であって、
エアロゾル形成基材を加熱してエアロゾルを発生させるように構成された少なくとも1つの加熱要素と、
前記加熱要素に電力を供給するための電源と、
前記電源から少なくとも前記1つの加熱要素への電力の供給を制御するための電気回路と、
を備え、前記電気回路は、
前記加熱要素に供給される前記電力を、第1段階において前記加熱要素の温度が初期温度から第1の温度に上昇し、第2段階において前記加熱要素の温度が前記第1の温度未満に低下し、第3段階において前記加熱要素の温度が再び上昇し、前記第1、第2及び第3段階中に継続的に電力が供給されるように制御するよう構成される、
ことを特徴とする電気作動式エアロゾル発生装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生装置、及びエアロゾル形成基材を加熱することによってエアロゾルを発生させる方法に関する。特に、本発明は、エアロゾル形成基材の連続的又は反復的加熱期間にわたって一貫した所望の特性のエアロゾルをエアロゾル形成基材から発生させるための装置及び方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
当業では、エアロゾル形成基材を加熱することによって動作する、例えば加熱式喫煙装置を含むエアロゾル発生装置が知られている。国際公開第2009/118085号には、基材の燃焼を防ぐのに望ましい温度範囲内に温度を制御しながら基材を加熱してエアロゾルを発生させる加熱式喫煙装置が記載されている。
【0003】
エアロゾル発生装置は、時間経過にわたって一貫したエアロゾルを生成できることが望ましい。このことは、加熱式喫煙装置のようにエアロゾルが人間に消費される場合、特に当てはまる。枯渇性の基材が一定時間にわたって連続的又は反復的に加熱される装置では、基材に残っているエアロゾル形成成分の量及び分布、並びに基材の温度の両方に関連して、連続的又は反復的加熱と共にエアロゾル形成基材の特性が大幅に変化する場合があるので、一貫したエアロゾルの生成は困難になり得る。特に、連続的又は反復的加熱装置のユーザは、ニコチンや、場合によっては香味料を伝達するエアロゾル形成体が基材から枯渇するにつれ、エアロゾルの香り、味及び感覚が薄れていくのを体験することがある。従って、動作中に最初に送達されるエアロゾルが最後に送達されるエアロゾルとほぼ同程度になるように、時間経過にわたって一貫したエアロゾル送達を実現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2009/118085号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の目的は、エアロゾル形成基材の連続的又は反復的加熱期間にわたって特性がより一貫したエアロゾルを提供するエアロゾル発生装置及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本開示は、エアロゾル発生装置におけるエアロゾルの発生を制御する方法を提供し、この装置は、
エアロゾル形成基材を加熱するように構成された少なくとも1つの加熱要素を含むヒータと、
加熱要素に電力を供給するための電源と、
を備え、上記方法は、加熱要素に供給される電力を、第1段階において加熱要素の温度が初期温度から第1の温度に上昇するように電力が供給され、第2段階において加熱要素の温度が第1の温度よりも低い第2の温度に低下するように電力が供給され、第3段階において加熱要素の温度が第2の温度よりも高い第3の温度に上昇するように電力が供給されるよう制御するステップを含む。
【0007】
本明細書で使用する「エアロゾル発生装置」は、エアロゾル形成基材と相互作用してエアロゾルを発生させる装置に関連する。エアロゾル形成基材は、例えば喫煙物品の一部などの、エアロゾル発生物品の一部とすることができる。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基材と相互作用して、ユーザの口を通じてユーザの肺に直接吸入できるエアロゾルを発生させる喫煙装置とすることができる。エアロゾル発生装置は、ホルダーとすることができる。
【0008】
本明細書で使用する「エアロゾル形成基材」という用語は、エアロゾルを形成できる揮発性化合物を放出することが可能な基材に関連する。このような揮発性化合物は、エアロゾル形成基材を加熱することによって放出することができる。エアロゾル形成基材は、便宜上、エアロゾル発生物品又は喫煙物品の一部とすることができる。
【0009】
本明細書で使用する「エアロゾル発生物品」及び「喫煙物品」という用語は、エアロゾルを形成できる揮発性化合物を放出することが可能なエアロゾル形成基材を含む物品を意味する。例えば、エアロゾル発生物品は、ユーザの口を通じてユーザの肺に直接吸入できるエアロゾルを発生させる喫煙物品とすることができる。エアロゾル発生物品は、使い捨てとすることができる。以下では、一般に「喫煙物品」という用語を使用する。喫煙物品は、タバコスティックとすることができ、或いはタバコスティックを含むことができる。
【0010】
通常、反復的又は連続的に基材を加熱することによってエアロゾルを発生させる既存のエアロゾル発生装置は、時間経過にわたって単一の一定温度を達成するように制御される。しかしながら、エアロゾル形成基材は加熱によって枯渇し、すなわち基材における主要エアロゾル成分の量が減少し、このことは、所与の温度のエアロゾル発生が減少することを意味する。さらに、エアロゾル形成基材の温度が定常状態に達すると、熱拡散効果が低下することによってエアロゾルの送達が減少する。この結果、加熱式喫煙装置の場合にはニコチンなどの、主要エアロゾル成分に関して測定したエアロゾルの送達が時間と共に減少する。加熱過程の最終段階中に加熱要素の温度を上昇させると、時間経過に伴うエアロゾル送達の減少を軽減又は防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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