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公開番号
2025098217
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2025055148,2024557779
出願日
2025-03-28,2024-06-05
発明の名称
ガラス組成物、ガラス繊維、及びガラスフィラー
出願人
日本板硝子株式会社
代理人
弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類
C03C
3/093 20060101AFI20250624BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】低い線膨張率と高いヤング率を有し、量産に適したガラス組成物を提供する。
【解決手段】質量%で表示して、56≦SiO
2
≦70、0.1≦B
2
O
3
≦8、15≦Al
2
O
3
≦24、4≦MgO≦14、0≦CaO≦4、0≦ZnO≦10、0.1≦(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O)≦1、0.1≦ZrO
2
≦5の成分を含有し、TiO
2
及びPbOを実質的に含有しないガラス組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
質量%で表示して、
56≦SiO
2
≦70、
0.1≦B
2
O
3
≦8、
15≦Al
2
O
3
≦24、
4≦MgO≦14、
0≦CaO≦4、
0≦ZnO≦10、
0.1≦(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O)≦1、
0.1≦ZrO
2
≦5、
の成分を含有し、TiO
2
及びPbOを実質的に含有しないガラス組成物。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
質量%で表示して、
56≦SiO
2
≦70、
0.1≦B
2
O
3
≦8、
15≦Al
2
O
3
≦24、
4≦MgO≦14、
0≦CaO≦4、
0.1≦ZnO≦3、
0.1≦(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O)≦1、
の成分を含有し、TiO
2
、ZrO
2
及びPbOを実質的に含有しないガラス組成物。
【請求項3】
質量%で表示して、
56≦SiO
2
≦70、
0.1≦B
2
O
3
≦8、
15≦Al
2
O
3
≦24、
4≦MgO≦14、
0≦CaO≦4、
0≦ZnO≦10、
0.1≦(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O)≦1、
1≦ZrO
2
≦4、
の成分を含有し、TiO
2
及びZrO
2
の含有率の和が4質量%以下であり、PbO及びHfO
2
を実質的に含有しないガラス組成物。
【請求項4】
質量%で表示して、
56≦SiO
2
≦70、
0.1≦B
2
O
3
≦8、
15≦Al
2
O
3
≦24、
4≦MgO≦14、
0≦CaO≦4、
0≦ZnO≦10、
0.1≦(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O)≦1、
1≦ZrO
2
≦5、
の成分を含有し、PbO、P
2
O
5
及びHfO
2
を実質的に含有しないガラス組成物。
【請求項5】
質量%で表示して、75≦(SiO
2
+B
2
O
3
+Al
2
O
3
+MgO+CaO+ZnO)≦99、の成分を含有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のガラス組成物。
【請求項6】
質量%で表示して、1≦(ZnO+ZrO
2
)≦15、の成分を含有する、請求項1に記載のガラス組成物。
【請求項7】
質量%で表示して、1≦(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O+TiO
2
+ZrO
2
+T-Fe
2
O
3
)≦19、の成分を含有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のガラス組成物。
ただし、T-Fe
2
O
3
は、Fe
2
O
3
に換算した全酸化鉄である。
【請求項8】
質量%で表示して、2≦B
2
O
3
≦6、の成分を含有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のガラス組成物。
【請求項9】
質量%で表示して、5≦MgO≦13、の成分を含有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のガラス組成物。
【請求項10】
質量%で表示して、0≦CaO≦1、の成分を含有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のガラス組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス組成物に関し、またガラス繊維及びガラスフィラーに関し、さらにガラス繊維又はガラスフィラーを含む成形体等の製品に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
電子機器には、電気絶縁部材及び機構部材を構成するために、樹脂組成物が広く使用されている。電気絶縁部材の例は、SMT(surface mount technology)、FPC(flexible printedcircuits)、ボード間、CPU(central processing unit)ソケット、メモリカード、カードエッジ、光コネクタ等に用いるコネクタハウジング、LCD(liquid crystal display)バックライト、コイル、フラット、トランス、磁気ヘッド等に用いるリアクタンス用ボビン、リレーケース、リレーベーススイッチ、リフローディップスイッチ、タクトスイッチ等に用いる開閉器、センサーケース、コンデンサケーシング、ボリュームケーシング、トリマーケーシングである。機構部材の例は、光ピックアップ用のレンズホルダ及びピックアップベース、マイクロモータ用の絶縁体及び端子、並びにレーザプリンタ用ドラムである。樹脂組成物は、FPC用ベースフィルム、銅張積層板用ベースフィルム等のフィルムとしても使用されている。また、電子機器が備えるプリント回路板(printed circuit board)の一種にも樹脂組成物から構成される基板がある。電子部品が実装される前のプリント配線板(printed wiring board)にも樹脂組成物から構成される基板がある。以下、本明細書では、プリント回路板及びプリント配線板の双方を合わせて、「プリント基板(printed board)」と記載する。
【0003】
上記の樹脂組成物は、熱可塑性樹脂とガラス繊維とを含み、必要に応じ、硬化剤、改質剤等をさらに含む。プリント基板には無機充填材がさらに含まれることがある。無機充填材としては、ガラスフィラーが使用されることがある。近年、電子機器の小型化の要求と、高機能化を目的とした薄型化の要求とに応えるため、樹脂組成物には寸法安定性が求められ、それに応じてその構成材料にも低い熱膨張係数や高い弾性率が求められている。特許文献1には、線熱膨張係数が低く、ヤング率の高いガラス組成物やそのガラス組成物から構成されたガラス繊維が開示されている。
【0004】
特許文献1の実施例に開示されているガラス組成物は、SiO
2
、B
2
O
3
、Al
2
O
3
、MgO等と共に、質量基準で0.7%以上3.0%以下の酸化チタン(TiO
2
)を含み、酸化ジルコニウム(ZrO
2
)の含有率は0.6%以下に制限されている。特許文献2の実施例に開示されているガラス組成物は、SiO
2
、B
2
O
3
、Al
2
O
3
、MgO等と共に、質量基準で4.0%以上7.5%以下の酸化亜鉛(ZnO)を含んでいる。特許文献2には、酸化ジルコニウム(ZrO
2
)を含むガラス組成物は開示されていない。なお、特許文献2に開示されている温度範囲(50~200℃)におけるEガラスの線熱膨張係数は、53×10
-7
/℃であるが(特許文献2比較例1)、後述するやや広い温度範囲(50~350℃)におけるEガラスの同係数は、60×10
-7
/℃とやや大きくなる(本願比較例1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-105554号公報
国際公開第2012/104999号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電子機器の小型化や高機能化を目的とした薄型化に伴い、電子機器を構成する樹脂組成物には寸法安定性が求められ、その構成材料であるガラス繊維及びガラスフィラーには、低い線熱膨張係数や高い弾性率が求められている。そこで、本発明は、低い線熱膨張整数及び高いヤング率を有し、かつ量産にも適した、新たなガラス組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、質量%で表示して、
56≦SiO
2
≦70、
0.1≦B
2
O
3
≦8、
15≦Al
2
O
3
≦24、
4≦MgO≦14、
0≦CaO≦4、
0≦ZnO≦10、
0≦(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O)≦4、
0.1≦ZrO
2
≦5、
の成分を含有し、TiO
2
を実質的に含有しないガラス組成物、を提供する。
【0008】
本発明は、別の側面から、質量%で表示して、
56≦SiO
2
≦70、
0.1≦B
2
O
3
≦8、
15≦Al
2
O
3
≦24、
4≦MgO≦14、
0≦CaO≦4、
0.1≦ZnO≦3、
0≦(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O)≦4、
の成分を含有し、TiO
2
及びZrO
2
を実質的に含有しないガラス組成物、を提供する。
【0009】
本発明は、また別の側面から、質量%で表示して、
56≦SiO
2
≦70、
0.1≦B
2
O
3
≦8、
15≦Al
2
O
3
≦24、
4≦MgO≦14、
0≦CaO≦4、
0≦ZnO≦10、
0≦(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O)≦4、
1≦ZrO
2
≦5、
の成分を含有するガラス組成物、を提供する。
【0010】
本発明は、以下のように記載することもできる。
本発明は、質量%で表示して、
56≦SiO
2
≦70、
0.1≦B
2
O
3
≦8、
15≦Al
2
O
3
≦24、
4≦MgO≦14、
0≦CaO≦4、
0≦(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O)≦4、の成分を含有し、
a)及びc)からなる群より選択される少なくとも1つ、又はb)が成立する、ガラス組成物、を提供する。
a)0≦ZnO≦10、及び0.1≦ZrO
2
≦5、の成分をさらに含有し、
TiO
2
を実質的に含有しない。
b)0.1≦ZnO≦3、の成分をさらに含有し、
TiO
2
及びZrO
2
を実質的に含有しない。
c)0≦ZnO≦10、及び1≦ZrO
2
≦5、の成分をさらに含有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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