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公開番号2025095382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211341
出願日2023-12-14
発明の名称緩衝器及びリバウンドスプリング
出願人Astemo株式会社
代理人弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
主分類F16F 9/58 20060101AFI20250619BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】リバウンドスプリングにおけるコイルスプリングの巻端と樹脂クッションとのかじりに起因する不具合を解消した緩衝器及びリバウンドスプリングを提供する。
【解決手段】ばね用金属線材32をインサート成形することにより、コイル部31とクッション部41,51とを一体に構成したリバウンドスプリング30を適用したので、樹脂クッション圧入工程が廃止され、樹脂クッション圧入工程においてコイルスプリングの巻端と樹脂クッションとがかじることに起因する、ばりの発生や、樹脂クッションの抜け等の不具合を解消することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダと、前記シリンダ内に設けられ、該シリンダ内を第1室と第2室とに区画するピストンと、第1端部が前記ピストンに連結され、第2端部が前記シリンダの外部へ延出するピストンロッドと、前記シリンダ内に設けられ、前記ピストンロッドが挿入されるリバウンドスプリングと、前記ピストンロッドに固定され、前記リバウンドスプリングの前記ピストンロッドに対する軸方向への移動を規制するストッパ部材と、を備え、
前記リバウンドスプリングは、少なくとも一部が樹脂材によって構成されたコイル部と、軸方向両端に設けられ、前記コイル部が一体成形されたクッション部と、を有する緩衝器。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
請求項1に記載の緩衝器であって、
前記コイル部は、軸方向一側に形成され、前記コイル部に沿って延びる一条の凹部と、軸方向他側に形成され、前記コイル部に沿って延び、前記凹部に嵌合可能な一条の凸部と、を有する緩衝器。
【請求項3】
請求項1に記載の緩衝器であって、
軸方向一端側の前記クッション部と軸方向他端側の前記クッション部との形状が異なる緩衝器。
【請求項4】
請求項1に記載の緩衝器であって、
前記コイル部は、ばね用金属線材と、前記ばね用線材の表面を覆う前記樹脂材とによって構成される緩衝器。
【請求項5】
少なくとも一部が樹脂材によって構成されたコイル部と、軸方向両端に設けられ、前記コイル部と一体成形されたクッション部と、を備え、
前記コイル部は、軸方向一側に形成され、前記コイル部に沿って延びる一条の凹部と、軸方向他側に形成され、前記コイル部に沿って延び、前記凹部に嵌合可能な一条の凸部と、を有するリバウンドスプリング。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝器及び緩衝器に適用されるリバウンドスプリングに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コイルスプリング6の座巻部6a,6bの内周に圧入部7b,8bを圧入することで、樹脂クッション7,8がコイルスプリング6に一体化されるリバウンドスプリングS(以下「従来のリバウンドスプリング」と称する)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-148268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のリバウンドスプリングでは、コイルスプリングに樹脂クッションを圧入する工程で、金属製のコイルスプリングの巻端と樹脂クッションとがかじると、ばりの発生や、圧入が不完全になり樹脂クッションが抜ける等が問題になる。
【0005】
本発明は、リバウンドスプリングにおけるコイルスプリングの巻端と樹脂クッションとのかじりに起因する不具合を解消することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の緩衝器は、シリンダと、前記シリンダ内に設けられ、該シリンダ内を第1室と第2室とに区画するピストンと、第1端部が前記ピストンに連結され、第2端部が前記シリンダの外部へ延出するピストンロッドと、前記シリンダ内に設けられ、前記ピストンロッドが挿入されるリバウンドスプリングと、前記ピストンロッドに固定され、前記リバウンドスプリングの前記ピストンロッドに対する軸方向への移動を規制するストッパ部材と、を備え、前記リバウンドスプリングは、少なくとも一部が樹脂材によって構成されたコイル部と、軸方向両端に設けられ、前記コイル部が一体成形されたクッション部と、を有することを特徴とする。
本発明のリバウンドスプリングは、少なくとも一部が樹脂材によって構成されたコイル部と、軸方向両端に設けられ、前記コイル部と一体成形されたクッション部と、を備え、前記コイル部は、軸方向一側に形成され、前記コイル部に沿って延びる一条の凹部と、軸方向他側に形成され、前記コイル部に沿って延び、前記凹部に嵌合可能な一条の凸部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、リバウンドスプリングにおけるコイルスプリングの巻端と樹脂クッションとのかじりに起因する不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る緩衝器の軸平面による断面図である。
第1実施形態の説明図であって、リバウンドスプリングのスプリング受側を拡大して示す図である。
第1実施形態の説明図であって、リバウンドスプリングのロッドガイド側を示す図である。
第1実施形態の説明図であって、クッション部の平面図である。
第2実施形態の説明図であって、リバウンドスプリングのスプリング受側を示す図である。
第3実施形態の説明図であって、リバウンドスプリングのスプリング受側を示す図である。
第4実施形態の説明図であって、リバウンドスプリングのスプリング受側を示す図である。
第5実施形態の説明図であって、リバウンドスプリングのスプリング受側を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を添付した図を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る緩衝器1の軸平面による断面図である。便宜上、図1における上下方向をそのまま「上下方向」と称する。緩衝器1は、ストラット式サスペンション装置に適用される複筒式油圧緩衝器である。
【0010】
緩衝器1は、シリンダ2と、シリンダ2の外周に設けられるアウタチューブ3とを有する。緩衝器1は、シリンダ2内に嵌装され、シリンダ2内を第1室2Aと第2室2Bとに区画するピストン4と、第1端部22がピストン4に連結され、第2端部23がシリンダ2の外部へ延出するピストンロッド21とを有する。緩衝器1は、シリンダ2とアウタチューブ3との間に形成されるリザーバ室5を有する。なお、作動流体として、シリンダ2には作動油が封入され、リザーバ室5には作動油及びガスが封入される。
(【0011】以降は省略されています)

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