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公開番号2025092718
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025061467,2024545696
出願日2025-04-02,2023-09-06
発明の名称フィーダー細胞、細胞シートおよびそれらの製造方法、ならびにフィーダー細胞を用いた細胞の維持または増殖方法
出願人大日本印刷株式会社,国立研究開発法人国立成育医療研究センター
代理人個人,個人,個人
主分類C12N 5/0775 20100101AFI20250612BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】二次元的な培養による維持および増殖が困難であるとされている細胞について、二次元的に培養して維持または増殖させるためのフィーダー細胞およびその作製方法の提供。
【解決手段】多能性幹細胞から作製され、内胚葉由来細胞および中胚葉由来細胞を含む腸構造体に由来する線維芽細胞様細胞を増殖させ、単離してフィーダー細胞とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
細胞を維持または増殖させるためのフィーダー細胞を作製する方法であって、
(A)多能性幹細胞から作製され、内胚葉由来細胞および中胚葉由来細胞を含む腸構造体を準備する工程、
(B)前記腸構造体を培養して、前記腸構造体に由来する線維芽細胞様細胞を増殖させる工程、および
(C)前記線維芽細胞様細胞を単離してフィーダー細胞を得る工程
を含む、方法。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記腸構造体が、
(a)基材と、前記基材上に形成された複数の隔離された細胞接着領域および各前記細胞接着領域を囲む細胞非接着領域とを備える細胞培養基材を準備する工程、
(b)多能性幹細胞を、前記細胞培養基材に播種する工程、および
(c)前記播種した多能性幹細胞を培地中で培養する工程
を含む方法により作製されたものである、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
(D)前記単離された線維芽細胞様細胞を増殖させる工程をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記工程(B)において、前記腸構造体が培養容器中で培養され、前記腸構造体の少なくとも一部が前記培養容器に接している、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記工程(c)における培養の期間が60日間以上である、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
請求項1または2に記載の方法により作製される、フィーダー細胞。
【請求項7】
PDGFRAおよびCD81が陽性であり、かつFoxl1およびGREM1を発現する、線維芽細胞様細胞。
【請求項8】
PDGFRAおよびCD81が陽性であり、CD34が陰性であり、かつFoxl1およびGREM1を発現する、請求項7に記載の線維芽細胞様細胞。
【請求項9】
多能性幹細胞に由来するか、または多能性幹細胞から作製される腸構造体であって、内胚葉由来細胞および中胚葉由来細胞を含む腸構造体の培養物に由来する、請求項7に記載の線維芽細胞様細胞。
【請求項10】
前記腸構造体が、
(a)基材と、前記基材上に形成された複数の隔離された細胞接着領域および各前記細胞接着領域を囲む細胞非接着領域とを備える細胞培養基材を準備する工程、
(b)多能性幹細胞を、前記細胞培養基材に播種する工程、および
(c)前記播種した多能性幹細胞を培地中で培養する工程
を含む方法により作製されたものである、
請求項9に記載の線維芽細胞様細胞。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、細胞を維持または増殖させるためのフィーダー細胞、該フィーダー細胞を含む細胞シートおよびそれらの製造方法、ならびに該フィーダー細胞を用いて細胞を維持または増殖させる方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、生体から得られる初代培養細胞、胚性幹細胞(ES細胞)および人工多能性幹細胞(iPS細胞)等の多能性幹細胞、ならびに多能性幹細胞から分化誘導された細胞等が、基礎研究、再生医療、創薬等の分野において広く用いられている。
【0003】
これらの分野において、多能性幹細胞を分化誘導させて特定の性質を有する細胞を増殖させたり、そのような特定の性質を有する複数の細胞を組織化させて組織や器官を形成させたりする技術が求められている。従来、そのような技術が盛んに研究されており、例えば、多官能性幹細胞から腸管上皮細胞を分化誘導させて、さらに分化後の腸管上皮細胞を三次元的に培養することにより維持および増殖させて腸構造体を形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
一方、腸管上皮細胞の二次元的な培養についても様々な試みがなされているが、腸管上皮細胞を維持および増殖させる二次元培養の方法は未だに見出されていない。
【0005】
ところで、多能性幹細胞から特定の性質を有する細胞を分化誘導したり、分化誘導後の細胞を維持および増殖を促進したりするために、特定の因子(例えば、分化誘導因子等)を産生・供給する細胞、すなわちフィーダー細胞が用いられることがある(例えば、特許文献2)。
【0006】
しかしながら、フィーダー細胞を用いることにより、腸管上皮細胞を二次元的に培養した場合であってもその維持または増殖をさせる技術は知られていなかった。したがって、これまで二次元的な培養による維持および増殖が困難であるとされている腸管上皮細胞等の細胞について、二次元的に培養して維持または増殖させるための実用的な方法を見出すことが要望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-184749号公報
特開2022-7610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような状況下、これまで二次元的な培養による維持および増殖が困難であるとされている腸管上皮細胞等の細胞について、二次元的に培養して維持または増殖させるための実用的な方法を見出すことが要望されている。
【0009】
したがって、本開示では、二次元的な培養による維持および増殖が困難であるとされている腸管上皮細胞等の細胞について、二次元的に培養して維持または増殖させるためのフィーダー細胞、およびそのようなフィーダー細胞を作製する方法を提供する。また、本開示では、上述したようなフィーダー細胞を含む細胞シートを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の実施形態は以下の[1]~[28]に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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