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公開番号
2025092082
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207725
出願日
2023-12-08
発明の名称
立体装飾シート
出願人
株式会社ミノグループ
,
大和グランド株式会社
,
株式会社足立ライト工業所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20250612BHJP(積層体)
要約
【課題】加熱成型が施される立体装飾シートにおいて、気泡の発生を極力抑制することができ、且つ、意匠の品質にも優れる立体装飾シートを提供すること。
【解決手段】本発明は、熱変形温度が50~130℃の透明基材からなるフィルム層1と、該フィルム層1の裏面に印刷された意匠からなる意匠層2と、該意匠層2に設けられた光学透明粘着剤を含む光学透明粘着層3と、該光学透明粘着層3に設けられ、熱変形温度が50~130℃のベース基材からなるベース層4と、を備え、光学透明粘着層3の屈折率が1.4~1.5であり、光学透明粘着層3のヘイズ値が1.0%以下であり、光学透明粘着層3の全光線透過率が85~100%であり、130℃以下の低温で加熱成型されたものである立体装飾シート10である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
立体形状を有する立体装飾シートにおいて、
熱変形温度が50~130℃の透明基材からなるフィルム層と、
該フィルム層の裏面に印刷された意匠からなる意匠層と、
該意匠層に設けられた光学透明粘着剤を含む光学透明粘着層と、
該光学透明粘着層に設けられ、熱変形温度が50~130℃のベース基材からなるベース層と、
を備え、
前記光学透明粘着層の屈折率が1.4~1.5であり、
前記光学透明粘着層のヘイズ値が1.0%以下であり、
前記光学透明粘着層の全光線透過率が85~100%であり、
130℃以下の低温で加熱成型されたものである立体装飾シート。
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【請求項2】
前記透明基材の材質が、微細結晶化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、バイオポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリエチレンテレフタレート又はポリメタクリル酸メチルであり、
前記光学透明粘着剤が、(メタ)アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー又はアクリル変性シリコーン系ポリマーを含むものであり、
前記ベース基材の材質が、微細結晶化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、バイオポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリエチレンテレフタレート又はポリメタクリル酸メチルであり、
前記光学透明粘着層の飽和吸水率が0.3~2.5重量%である請求項1記載の立体装飾シート。
【請求項3】
立体形状を有する立体装飾シートにおいて、
熱変形温度が50~130℃の透明基材からなるフィルム層と、
該フィルム層の裏面に印刷された意匠からなる意匠層と、
該意匠層に設けられた第1光学透明粘着剤を含む第1光学透明粘着層と、
該第1光学透明粘着層に設けられ、熱変形温度が50~130℃の中間基材に金属が蒸着された蒸着フィルムからなる蒸着フィルム層と、
該蒸着フィルム層に設けられた第2光学透明粘着剤を含む第2光学透明粘着層と、
該第2光学透明粘着層に設けられ、熱変形温度が50~130℃のベース基材からなるベース層と、
を備え、
前記第1光学透明粘着層及び前記第2光学透明粘着層の屈折率が何れも1.4~1.5であり、
前記第1光学透明粘着層及び前記第2光学透明粘着層のヘイズ値が1.0%以下であり、
前記第1光学透明粘着層及び前記第2光学透明粘着層の全光線透過率が85~100%であり、
130℃以下の低温で加熱成型されたものである立体装飾シート。
【請求項4】
前記蒸着フィルムが、前記中間基材の表側に前記金属が蒸着されたものである請求項3記載の立体装飾シート。
【請求項5】
前記透明基材の材質が、微細結晶化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、バイオポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリエチレンテレフタレート又はポリメタクリル酸メチルであり、
前記第1光学透明粘着剤が、(メタ)アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー又はアクリル変性シリコーン系ポリマーを含むものであり、
前記中間基材の材質が、微細結晶化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、バイオポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリエチレンテレフタレート又はポリメタクリル酸メチルであり、
前記金属が、アルミニウム、錫又はインジウムであり、
前記第2光学透明粘着剤が、(メタ)アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー又はアクリル変性シリコーン系ポリマーを含むものであり、
前記ベース基材の材質が、微細結晶化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、バイオポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリエチレンテレフタレート又はポリメタクリル酸メチルであり、
前記第1光学透明粘着層及び前記第2光学透明粘着層の飽和吸水率が0.3~2.5重量%である請求項3記載の立体装飾シート。
【請求項6】
前記意匠層が、前記フィルム層の裏面に、水無しオフセット印刷により印刷された意匠からなるものである請求項1~5のいずれか1項に記載の立体装飾シート。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の立体装飾シートの製造方法であって、
シート状の前記透明基材の裏面に水無しオフセット印刷により意匠を印刷して印刷物とする印刷ステップと、
前記印刷物の裏面と、前記ベース基材とを、前記光学透明粘着剤を介して貼り合わせ、プレ積層体とする積層ステップと、
前記プレ積層体を成型機に投入し、130℃以下の低温で所望の形状に加熱成型する成型ステップと、
を備える立体装飾シートの製造方法。
【請求項8】
請求項3~5のいずれか1項に記載の立体装飾シートの製造方法であって、
シート状の前記透明基材の裏面に水無しオフセット印刷により意匠を印刷して印刷物とする印刷ステップと、
前記蒸着フィルムの表面に第1光学透明粘着剤を付与し、該蒸着フィルムの裏面に第2光学透明粘着剤を付与し、光学フィルム粘着体とする粘着体作製ステップと、
前記印刷物の裏面と、前記ベース基材とを、前記光学フィルム粘着体を介して貼り合わせ、プレ積層体とする積層ステップと、
前記プレ積層体を成型機に投入し、130℃以下の低温で所望の形状に加熱成型する成型ステップと、
を備える立体装飾シートの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体装飾シート及びその製造方法に関し、更に詳しくは、立体形状の物品等に意匠を付すため、物品に取り付ける等して用いられる立体装飾シートに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
立体形状の物品に意匠を付すため、意匠層を有する立体装飾シートが用いられる。
具体的には、意匠層を有する装飾シートを、その物品の意匠を付したい箇所の外観形状に沿うように加熱成型し、立体的な立体装飾シートとして、これを、物品に貼着することで、物品に意匠を付している。
【0003】
このような、立体装飾シートとしては、例えば、2つの主要面を有する透明樹脂フィルムと、この透明樹脂フィルムの第一の主要面上に設けられた透明樹脂層と、透明樹脂層上に配置された模様印刷層と、透明樹脂フィルムの第二の主要面上に設けられた着色ベースフィルムとを有し、透明樹脂層が第一のビーズを含み、模様印刷層が第二のビーズを含み、第一のビーズが、その含有率、色、及び/又は粒径において第二のビーズと相違しており、第一のビーズ及び第二のビーズが、透明樹脂層及び模様印刷層中に埋め込まれている装飾シートが三次元曲面形状に熱成型されている成形体(立体装飾シート)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ポリエステル系樹脂および着色剤を含む基材層と、基材層上に積層されるとともに、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を主成分とするバインダーからなる着色インキよりなる印刷模様層と、印刷模様層上に積層されるとともに、ポリエステル系樹脂からなる透明層と、を有する3次元加工用化粧シートが知られている(例えば、特許文献2参照)。
かかる化粧シートにおいては、R加工や曲面加工など所望の形状など3次元的な加工を施した化粧シート(立体装飾シート)とすることが可能となっている。
また、物品の3次元形状表面に取り付けられる装飾シートであって、物品の3次元形状表面に対応する3次元形状を有する成型一体構造を備え、成型一体構造が、主面および裏面を有する装飾フィルム層と、装飾フィルム層の裏面側に設けられ、3次元形状を維持する形状維持フィルム層と、物品の3次元形状表面と向かい合うことになる接触面と、接触面の少なくとも一部に設けられた第1接着層とを備え、装飾フィルム層の主面が印刷面である装飾シート(立体装飾シート)が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-253370号公報
特開2008-93827号公報
特開2020-100081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1~3に記載の記載の立体装飾シートを含む従来の立体装飾シートにおいては、加熱成型の際に、気泡が発生するという問題がある。このため、従来の立体装飾シートにおいては、気泡が目立たない意匠を選択する必要があり、意匠の選択に制限があった。
因みに、気泡が発生するという問題があるため、一般的には、立体装飾シートが用いられず、物品に直接意匠を設ける方法がとられていた。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、加熱成型が施される立体装飾シートにおいて、気泡の発生を極力抑制することができ、且つ、意匠の品質にも優れる立体装飾シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、鋭意検討したところ、加熱成型の温度と粘着剤とが気泡の発生に関係しているのではないかと考えた。
そして、低温で加熱成型することを前提に、低温で熱変形する基材を採用し、且つ、ティスプレイやタッチパネルで用いられる光学透明粘着剤を敢えて装飾シートに採用することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
本発明は、立体形状を有する立体装飾シートにおいて、熱変形温度が50~130℃の透明基材からなるフィルム層と、該フィルム層の裏面に印刷された意匠からなる意匠層と、該意匠層に設けられた光学透明粘着剤を含む光学透明粘着層と、該光学透明粘着層に設けられ、熱変形温度が50~130℃のベース基材からなるベース層と、を備え、光学透明粘着層の屈折率が1.4~1.5であり、光学透明粘着層のヘイズ値が1.0%以下であり、光学透明粘着層の全光線透過率が85~100%であり、130℃以下の低温で加熱成型されたものである立体装飾シートである。
【0009】
本発明の立体装飾シートにおいては、透明基材の材質が、微細結晶化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、バイオポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリエチレンテレフタレート又はポリメタクリル酸メチルであり、光学透明粘着剤が、(メタ)アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー又はアクリル変性シリコーン系ポリマーを含むものであり、ベース基材の材質が、微細結晶化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、バイオポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリエチレンテレフタレート又はポリメタクリル酸メチルであり、光学透明粘着層の飽和吸水率が0.3~2.5重量%であることが好ましい。
【0010】
本発明は、立体形状を有する立体装飾シートにおいて、熱変形温度が50~130℃の透明基材からなるフィルム層と、該フィルム層の裏面に印刷された意匠からなる意匠層と、該意匠層に設けられた第1光学透明粘着剤を含む第1光学透明粘着層と、該第1光学透明粘着層に設けられ、熱変形温度が50~130℃の中間基材に金属が蒸着された蒸着フィルムからなる蒸着フィルム層と、該蒸着フィルム層に設けられた第2光学透明粘着剤を含む第2光学透明粘着層と、該第2光学透明粘着層に設けられ、熱変形温度が50~130℃のベース基材からなるベース層と、を備え、第1光学透明粘着層及び第2光学透明粘着層の屈折率が何れも1.4~1.5であり、第1光学透明粘着層及び第2光学透明粘着層のヘイズ値が1.0%以下であり、第1光学透明粘着層及び第2光学透明粘着層の全光線透過率が85~100%であり、130℃以下の低温で加熱成型されたものである立体装飾シートである。
(【0011】以降は省略されています)
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