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公開番号2025091823
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207302
出願日2023-12-07
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/16 20060101AFI20250612BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】副変速機のギヤ段切替時のギヤ鳴り発生を抑制する車両の制御装置を提供する。
【解決手段】副変速機44のギヤ段の切替中に「切替条件」の違反を検出し、噛合クラッチ機構58のスリーブ68を移動させる切替モータ82の通電電流値Iが所定値Izを超えている場合は、ギヤ段の切替えを中止し、スリーブ68を切替前のクラッチギヤ62に戻す制御が行われる。切替前のクラッチギヤ62とスリーブ68との噛合状態は、副変速機44ごとのばらつきを含み、切替モータ82の通電電流値Iで検知されるので、スリーブ68の戻し制御において、噛合いが継続中であるか否かの正確な判定が行われ、ギヤ鳴り発生が抑制される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と、前記動力源からの動力を車輪に伝達する動力伝達装置に設けられた主変速機と、前記動力伝達装置の前記主変速機の出力側に設けられ、且つ噛合クラッチ機構によりギヤ段を切り替える副変速機と、を備えた車両の、制御装置であって、
前記副変速機の前記ギヤ段の切替中に前記ギヤ段の切替条件違反を検出し、前記噛合クラッチ機構のスリーブを移動させる電気的駆動装置の通電電流値が所定値を超えている場合は、前記ギヤ段の切替えを中止し、前記スリーブを切替前の前記ギヤ段に戻す制御を行うことを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、噛合クラッチ機構によりギヤ段を切り替える副変速機のギヤ鳴り発生を抑制する車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
動力源と、前記動力源からの動力を車輪に伝達する動力伝達装置に設けられた主変速機と、前記動力伝達装置の前記主変速機の出力側に設けられた副変速機と、を備えた車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された車両用動力伝達装置がそれである。この特許文献1には、前記副変速機でのギヤ段切替中に、前記主変速機のニュートラルレンジ解除を検出した場合は、副変速機の噛合クラッチ機構のスリーブ位置に応じてギヤ段切替えを中止し、前記スリーブを切替前のギヤ段に戻す制御を行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-14736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の制御は、ニュートラルレンジ解除の検出時に、切替前のギヤ段と前記スリーブとの噛合いが継続中の場合は、ギヤ段切替えを中止し、前記スリーブを切替前のギヤ段に戻す制御(以下、戻し制御とする)を行うことを狙いとしており、前記噛合いが継続中か否かは、前記検出時の噛合クラッチ機構のスリーブ位置またはギヤ切替開始からの時間と、それぞれの予め設定されている判定値と、の比較判定で行われる。しかしながら、前記スリーブと切替前とのギヤ段との噛合状態は、それぞれのスプラインの噛合長やギヤ段の切替速度などに依存するため、副変速機ごとに、長さ(位置)、時間のばらつきが発生する。そのため、位置または時間の判定値(固定値)との比較判定では、狙い通りの制御とならず、ギヤ鳴りが発生する課題があった。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、前記戻し制御において、前記副変速機のばらつきに対応した検知を行うことにより、ギヤ鳴り発生を抑制する車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨とするところは、(a)動力源と、前記動力源からの動力を車輪に伝達する動力伝達装置に設けられた主変速機と、前記動力伝達装置の前記主変速機の出力側に設けられ、且つ噛合クラッチ機構によりギヤ段を切り替える副変速機と、を備えた車両の、制御装置であって、(b)前記副変速機の前記ギヤ段の切替中に前記ギヤ段の切替条件違反を検出し、前記噛合クラッチ機構のスリーブを移動させる電気的駆動装置の通電電流値が所定値を超えている場合は、前記ギヤ段の切替えを中止し、前記スリーブを切替前の前記ギヤ段に戻す制御を行うことにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、前記副変速機の前記ギヤ段の切替中に前記ギヤ段の切替条件違反を検出し、前記噛合クラッチ機構のスリーブを移動させる電気的駆動装置の通電電流値が所定値を超えている場合は、前記ギヤ段の切替えを中止し、前記スリーブを切替前の前記ギヤ段に戻す制御が行われる。切替前の前記ギヤ段と前記スリーブとの噛合状態は、前記副変速機ごとのばらつきを含み、前記電気的駆動装置の通電電流値で検知されるので、前記戻し制御において、噛合いが継続中であるか否かの正確な判定が行われ、ギヤ鳴り発生を抑制する車両の制御装置を提供することができる。
【0008】
好適には、前記所定値は予め設計的または実験的に設定される。また好適には、前記副変速機の初回のギヤ段切替時の、前記電気的駆動装置の通電電流値を学習することで、好適な前記所定値が設定されても良い。
【0009】
好適には、前記電気的駆動装置の動作温度の変化により、前記電気的駆動装置内部のグリス粘度が変化し、摺動抵抗変化で前記電気的駆動装置の通電電流値も変化するため、前記所定値は前記動作温度に応じて設定される。これにより、前記動作温度の変化により噛合状態を誤判定する確率を低減することができる。また、好適には、前記動作温度は外気温から予測されても良い。
【0010】
好適には、前記電気的駆動装置の動作回数、即ち副変速機のギヤ段の累積の切替回数の増加により、前記電気的駆動装置内部の駆動性能が低下し前記電気的駆動装置の通電電流値も低下するため、前記所定値は前記切替回数に応じて設定される。これにより、前記切替回数の増加により噛合状態を誤判定する確率を低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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