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公開番号2025090355
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205549
出願日2023-12-05
発明の名称駆動装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類B60L 15/20 20060101AFI20250610BHJP(車両一般)
要約【課題】蓄電装置の充電中、2つの電動モータの間で温度差を低減することができる技術を提供する。
【解決手段】駆動装置は、第1電動モータと、第2電動モータと、第1電力制御装置と、第1電動モータの中性点と電気的に接続されており、外部電源から供給される充電電力を中性点へ供給する電力供給回路と、第1電動モータとの熱交換を行う第1熱回路と、前記第2電動モータとの熱交換を行うとともに、少なくとも一部の区間が第1熱回路と共通する第2熱回路と、第1熱回路及び第2熱回路に熱媒体を循環させる少なくとも一つのポンプと、当該ポンプを制御するポンプ制御装置と、を備える。ポンプ制御装置は、電力供給回路が第1電動モータの中性点へ充電電力を供給する充電期間の少なくとも一部において、ポンプを作動させることにより、第1熱回路及び第2熱回路の両者で熱媒体を循環させる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両の左右一対の駆動輪を駆動する駆動装置であって、
前記左右一対の駆動輪のうちの少なくとも一方を駆動する第1電動モータと、
前記左右一対の駆動輪のうちの少なくとも他方を駆動する第2電動モータと、
前記車両の蓄電装置と少なくとも前記第1電動モータとの間で電力制御する第1電力制御装置と、
前記第1電動モータの中性点と電気的に接続されており、外部電源から供給される充電電力を前記中性点へ供給する電力供給回路と、
前記第1電動モータとの熱交換を行う第1熱回路と、
前記第2電動モータとの熱交換を行うとともに、少なくとも一部の区間が前記第1熱回路と共通する第2熱回路と、
前記第1熱回路及び前記第2熱回路に熱媒体を循環させる少なくとも一つのポンプと、
前記少なくとも一つのポンプを制御するポンプ制御装置と、
を備え、
前記ポンプ制御装置は、前記電力供給回路が前記第1電動モータの前記中性点へ前記充電電力を供給する充電期間の少なくとも一部において、前記少なくとも一つのポンプを作動させることにより、前記第1熱回路及び前記第2熱回路の両者で熱媒体を循環させる、
駆動装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記少なくとも一つのポンプは、
前記第1熱回路に前記熱媒体を循環させる第1ポンプと、
前記第2熱回路に前記熱媒体を循環させる第2ポンプと、
を備え、
前記ポンプ制御装置は、前記充電期間の少なくとも一部において、前記第1ポンプと前記第2ポンプとの双方を作動させることにより、前記第1熱回路及び前記第2熱回路の両者で前記熱媒体を循環させる、
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記ポンプ制御装置は、前記第1電動モータ及び前記第2電動モータの間の温度差が所定閾値を下回る場合に、前記充電期間内であっても、前記第2ポンプの作動を停止する、請求項2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記ポンプ制御装置は、前記第2電動モータの温度が前記熱媒体の温度よりも高い場合に、前記充電期間内であっても、前記第2ポンプの作動を停止する、請求項2に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記ポンプ制御装置は、前記充電期間内、前記第1電動モータ及び前記第2電動モータの間の温度差に応じて、前記第2ポンプの出力を変更する、請求項2に記載の駆動装置。
【請求項6】
前記駆動装置は、さらに、少なくとも前記第1電動モータ及び前記第2電動モータを収容するケーシングを備え、
前記少なくとも一部の区間は、前記ケーシング内に位置する、
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記駆動装置は、さらに、
前記第1熱回路に設けられており、前記第1熱回路と前記車両に設けられた第3熱回路との間で熱交換する第1熱交換器と、
前記第2熱回路に配置されているとともに、前記第2熱回路と前記第3熱回路との間で熱交換する第2熱交換器と、
を備え、
前記第3熱回路は、前記車両のラジエータを通過するように構成されている、
請求項6に記載の駆動装置。
【請求項8】
前記駆動装置は、さらに、
前記第1電動モータの動力を前記左右一対の駆動輪のうちの少なくとも一方に伝達する第1動力伝達機構と、
前記第2電動モータの動力を前記左右一対の駆動輪のうちの少なくとも他方に伝達する第2動力伝達機構と、
を備え、
前記熱媒体は、前記第1動力伝達機構の第1ギア及び前記第2動力伝達機構の第2ギアのための潤滑油である、請求項6に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記第1電動モータは、前記左右一対の駆動輪の一方を駆動し、
前記第2電動モータは、前記左右一対の駆動輪の他方を駆動する、
請求項1に記載の駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、車両の駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の駆動装置が記載されている。この駆動装置は、左右の駆動輪を駆動させる2つの電動モータを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-205444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の蓄電装置を充電する際に、電動モータの中性点へ充電電力を供給し、電動モータ及び電力制御装置(典型的にはインバータ)を、昇圧回路として機能させる技術が知られている。この技術を2つの電動モータを備える駆動装置へ適用した場合、一方の電動モータのみが充電に使用され、当該一方の電動モータのみに充電電力が通電される。その結果、蓄電装置の充電完了時において、充電に使用された一方の電動モータと、充電に使用されなかった他方の電動モータとの間で、温度差が生じ得るおそれがある。電動モータの温度は、電動モータの特性に影響を与える。従って、それら2つの電動モータの間で大きな温度差が生じていると、充電完了後に車両の走行安定性が低下するおそれがある。本明細書では、蓄電装置の充電中、2つの電動モータの一方で発熱が生じる場合でも、2つの電動モータの間で温度差を低減することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する駆動装置は、車両の左右一対の駆動輪を駆動する。駆動装置は、前記左右一対の駆動輪のうちの少なくとも一方を駆動する第1電動モータと、前記左右一対の駆動輪のうちの少なくとも他方を駆動する第2電動モータと、前記車両の蓄電装置と少なくとも前記第1電動モータとの間で電力制御する第1電力制御装置と、前記第1電動モータの中性点と電気的に接続されており、外部電源から供給される充電電力を前記中性点へ供給する電力供給回路と、前記第1電動モータとの熱交換を行う第1熱回路と、前記第2電動モータとの熱交換を行うとともに、少なくとも一部の区間が前記第1熱回路と共通している第2熱回路と、前記第1熱回路及び前記第2熱回路に熱媒体を循環させる少なくとも一つのポンプと、前記少なくとも一つのポンプを制御するポンプ制御装置と、を備える。前記ポンプ制御装置は、前記電力供給回路が前記第1電動モータの前記中性点へ前記充電電力を供給する充電期間の少なくとも一部において、前記少なくとも一つのポンプを作動させることにより、前記第1熱回路及び前記第2熱回路の両者で熱媒体を循環させる。
【0006】
上述した駆動装置では、蓄電装置の充電中に、第1熱回路及び第2熱回路の両者で熱媒体が循環する。第1熱回路及び第2熱回路は、互いに共通する区間を有し、熱媒体を共用する構成となっている。このため、第1電動モータに発生した熱が、共用の熱媒体を介して第2電動モータに伝達される。これにより、蓄電装置の充電中、第1電動モータのみが発熱する場合でも、第1電動モータ及び第2電動モータの間の温度差が低減される。
【0007】
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施例の駆動装置20を備える電動車両10のブロック図を示す。
図1の線II-IIにおける断面図を示す。
駆動装置20の回路図を示す。
駆動装置20のポンプ制御装置70が実行する処理のフロー図を示す。
第2実施例の駆動装置120における図2と同様の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本技術の一実施形態では、前記少なくとも一つのポンプは、前記第1熱回路に前記熱媒体を循環させる第1ポンプと、前記第2熱回路に前記熱媒体を循環させる第2ポンプと、を備えてもよい。その場合、前記ポンプ制御装置は、前記充電期間の少なくとも一部において、前記第1ポンプと前記第2ポンプとの双方を作動させることにより、前記第1熱回路及び前記第2熱回路の両者で前記熱媒体を循環させてもよい。
【0010】
このような構成によると、一つのポンプで第1熱回路及び第2熱回路の双方に熱媒体を循環させる構成に比べて、第1ポンプ及び第2ポンプに比較的小型のポンプを採用することができる。これにより、例えば第1熱回路のみで熱媒体を循環させれば足りる場合に、第1ポンプのみを作動させることによって、熱媒体の循環に係る電力消費を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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