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公開番号2025088481
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203204
出願日2023-11-30
発明の名称組電池
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類H01M 10/658 20140101AFI20250604BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】組電池において、電池セルのひとつに過昇温が発生した場合に、組電池全体の幅が広がらないような方法で、過昇温連鎖を防ぐ技術を提供すること。
【解決手段】組電池は、複数の電池セルと、中間部材とを備える。複数の電池セルは、所定の配列方向に沿って配列され、配列方向に沿って拘束される。中間部材は、複数の電池セルの少なくとも1組の隣接する電池セルの間に配置され、対向する2つのプレートと、2つのプレートを繋ぐ弾性体とを備える。対向する2つのプレートは、1組の隣接する電池セルと接する。弾性体は、熱可塑性樹脂からなり、配列方向に沿った弾性力を生じさせる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載される組電池であって、
複数の電池セルと、
中間部材と、
を備え、
前記複数の電池セルは、
所定の配列方向に沿って配列され、
前記配列方向に沿って拘束されており、
前記中間部材は、
前記複数の電池セルの少なくとも1組の隣接する電池セルの間に配置されており、
互いに対向する2つのプレートと、
前記2つのプレートを繋ぐ弾性体と、
を備え、
前記2つのプレートは、
前記1組の隣接する電池セルと接し、
前記弾性体は、
熱可塑性樹脂からなり、
前記配列方向に沿った弾性力を生じさせる
組電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載される組電池に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電池セル間の連鎖的な発熱の進行を抑制できる組電池を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-77493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電池に関連する課題の一つとして、劣化や短絡等による電池セルの異常発熱に起因する過昇温が挙げられる。さらに、その過昇温が周囲のセルに伝達する過昇温連鎖が生じることも課題である。
【0005】
過昇温連鎖の対策として、例えば特許文献1では、電池セル同士の間に熱可塑性樹脂からなる拘束板を設け、拘束板の内部に弾性体を設けている。過昇温の際、拘束板が溶け、拘束板内部の弾性体が露出する。露出した弾性体の弾性力(反発力)で電池セル同士を遠ざけることにより、過昇温連鎖を防いでいる。
【0006】
しかし、上述の機構を発揮させるには、電池セル同士を遠ざける弾性力が組電池全体を拘束する拘束力よりも大きくなければならない。この条件を満足するということは、組電池全体としても幅が広がることを意味する。
【0007】
例えば、特許文献1に記載の組電池を電動車に複数搭載する場合、上述した組電池全体の広がる分の空間を確保する必要がある。もしその空間が無ければ、過昇温時に組電池同士が互いを拘束することになり、電池セル同士を遠ざけることができない。結果として過昇温連鎖を防ぐことが難しい。また、空間を確保することは、搭載可能な電池の量が目減りすることを意味する。
【0008】
本開示の1つの目的は、組電池において、電池セルのひとつに過昇温が発生した場合に、組電池全体の幅が広がらないような方法で、過昇温連鎖を防ぐ技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
車両に搭載される組電池に関する。
組電池は、複数の電池セルと、中間部材とを備える。
複数の電池セルは、所定の配列方向に沿って配列され、配列方向に沿って拘束される。
中間部材は、複数の電池セルの少なくとも1組の隣接する電池セルの間に配置され、対向する2つのプレートと、2つのプレートを繋ぐ弾性体とを備える。
対向する2つのプレートは、1組の隣接する電池セルと接する。
弾性体は、熱可塑性樹脂からなり、配列方向に沿った弾性力を生じさせる。
【発明の効果】
【0010】
熱可塑性樹脂からなる弾性体は、過昇温により高温化したプレートから受ける熱で、塑性化し、荷重支持機能を失う。一方で、組電池は、一定の拘束力で拘束されている。高温により電池セルは膨張するが、高温になった電池セルの寸法変化の吸収のために2つのプレート間の空間を利用することができる。すなわち、2つの対向プレートは互いに接近するが、両者の接触が回避または抑制される。このため、高温になった電池セルから当該電池セルに隣接する電池セルへの直接的な熱伝導を抑えることができ、かつ組電池全体の幅の変化を回避または抑制することができる。したがって、車両に対する電池搭載量を安全な方法で向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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