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公開番号2025092047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207683
出願日2023-12-08
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B60T 8/17 20060101AFI20250612BHJP(車両一般)
要約【課題】車輪に回生制動力を付与する回生制動装置及び摩擦制動力を付与する摩擦制動装置を備えた車両において、タイヤ摩耗粉塵の抑制と燃費向上とを両立させる。
【解決手段】回生制動装置(20)は、回生制動輪(WF)に回生制動力を付与する。摩擦制動装置(30)は、各車輪に摩擦制動力を付与する。制御装置(50)は、温度取得部、要求制動力取得部および制動力制御部を含む。温度取得部は、車両の走行中の回生制動輪の表面温度(Twf)を取得する。要求制動力取得部は、ブレーキペダル操作量に基づいて要求制動力を取得する。制動力制御部は、要求制動力を回生制動力及び各車輪の摩擦制動力に配分する。制動力制御部は、温度取得部により取得される回生制動輪の表面温度に基づいて、車両の走行中に回生制動輪の表面温度が予め定められた基準温度を超えないように、要求制動力に対する回生制動力の配分を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
回生制動輪を含む複数の車輪を有する車両であって、
前記回生制動輪に回生制動力を付与する回生制動装置と、
各車輪に摩擦制動力を付与する摩擦制動装置と、
前記車両の制動力を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記車両の走行中の前記回生制動輪の表面温度を取得する温度取得部と、
ブレーキペダル操作量に基づいて要求制動力を取得する要求制動力取得部と、
前記要求制動力を、前記回生制動力及び各車輪の摩擦制動力に配分する制動力制御部とを含み、
前記制動力制御部は、前記温度取得部により取得される前記回生制動輪の表面温度に基づいて、前記車両の走行中に前記回生制動輪の表面温度が予め定められた基準温度を超えないように、前記要求制動力に対する前記回生制動力の配分を制御する、車両。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記温度取得部は、前記回生制動輪の温度を検出する温度センサの出力、または前記車両の走行実績に基づいて、現時点での前記回生制動輪の表面温度を取得し、
前記制動力制御部は、現時点での前記回生制動輪の表面温度が上昇傾向にあると判定される場合には、前記要求制動力における前記回生制動力の配分を減少させる、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記制動力制御部は、
現時点での前記回生制動輪の表面温度、及び前記車両の走行予定に基づいて、前記車両の走行中の前記回生制動輪の表面温度の推移を予測し、
予測された前記回生制動輪の表面温度の推移に基づいて、前記車両の走行中に前記回生制動輪の表面温度が前記基準温度を超えるか否かを推定し、
前記車両の走行中に前記回生制動輪の温度が前記基準温度を超えると推定される場合には、前記要求制動力における前記回生制動力の配分をさらに減少させ、
前記車両の走行中に前記回生制動輪の温度が前記基準温度を超えないと推定されるときには、前記要求制動力における前記回生制動力の配分を増加させる、請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記車両の走行計画を作成する自動運転システムをさらに備え、
前記制御装置は、前記自動運転システムからの指令に従って前記車両の走行を制御するように構成され、
前記温度取得部により取得される前記回生制動輪の表面温度が予め定められた閾値温度を超える場合には、前記自動運転システムは、前記車両の走行ルートを現時点での走行ルートよりも前記要求制動力がより小さい走行ルートに変更する、請求項1から3のいずれか1項に記載の車両。
【請求項5】
前記制御装置は、前記複数の車輪が非純正品に交換された場合には、前記回生制動輪の温度に基づいた前記回生制動力の配分の制御を禁止する、請求項1に記載の車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車輪に回生制動力を付与する回生制動装置及び摩擦制動力を付与する摩擦制動装置を備えた車両の制動制御に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特開2022-14403号公報(特許文献1)には、四輪駆動車において、前輪及び後輪のタイヤの摩耗の程度の差を抑制するように前後輪の駆動力配分比を制御する駆動力制御装置が開示されている。駆動力制御装置は、前輪及び後輪のうちのタイヤの摩耗の程度が小さい方の駆動力の配分比がタイヤの摩耗の程度が大きい方の駆動力の配分比よりも大きくなるように、前後輪に発生させる駆動力の配分比を設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-14403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車輪に回生制動力を付与する回生制動装置及び摩擦制動力を付与する摩擦制動装置を備えた車両においては、基本的に制動時の電力回収量を大きくするため、できる限り大きくの回生制動力を付与するように構成されている。
【0005】
しかしながら、回生制動力が付与される車輪に対する制動力の配分が多くなるため、当該車輪に応力が集中することにより、当該車輪のタイヤ表面温度及びスリップ率が上昇し、結果的にタイヤの摩耗が促進されてしまう。タイヤの摩耗量の増加は、タイヤ摩耗による粉塵の排出量を増加させることから、環境への影響が懸念される。
【0006】
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、車輪に回生制動力を付与する回生制動装置及び摩擦制動力を付与する摩擦制動装置を備えた車両において、タイヤ摩耗粉塵の抑制と燃費向上とを両立させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
回生制動輪を含む複数の車輪を有する車両は、回生制動装置と、摩擦制動装置と、制御装置とを備える。回生制動装置は回生制動輪に回生制動力を付与する。摩擦制動装置は各車輪に摩擦制動力を付与する。制御装置は車両の制動力を制御する。制御装置は、温度取得部、要求制動力取得部、および制動力制御部を含む。温度取得部は、車両の走行中の回生制動輪の表面温度を取得する。要求制動力取得部は、ブレーキペダル操作量に基づいて要求制動力を取得する。制動力制御部は、要求制動力を回生制動力及び各車輪の摩擦制動力に配分する。制動力制御部は、温度取得部により取得される回生制動輪の表面温度に基づいて、車両の走行中に回生制動輪の表面温度が予め定められた基準温度を超えないように、要求制動力に対する回生制動力の配分を制御する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、車輪に回生制動力を付与する回生制動装置及び摩擦制動力を付与する摩擦制動装置を備えた車両において、タイヤ摩耗粉塵の抑制と燃費向上とを両立させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施の形態に従う車両の構成を概略的に示す図である。
前輪制動力と後輪制動力との配分比を示す図である。
本実施の形態に従う制動制御に関する処理の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態に従う制動制御に関する処理の一例を示すフローチャートである。
両立制御の実行時における要求制動力、回生制動力、摩擦制動力及び前輪のタイヤ表面温度の時間変化を示す図である。
前輪制動力と後輪制動力との配分比を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

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