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公開番号2025091654
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207037
出願日2023-12-07
発明の名称燃費評価システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人小笠原特許事務所
主分類G01M 17/007 20060101AFI20250612BHJP(測定;試験)
要約【課題】照度・日射量の取得にカメラ画像を用いる車両の試験に適用することが可能な燃費評価システムを提供する。
【解決手段】車両の燃費を評価する燃費評価システムであって、車両の状態を、シャシダイナモ装置を用いて燃費評価試験を実施するテストモードへ遷移させる遷移部と、テストモードにおいて、エアコンの空調設定に対応したテスト用の日射量を導出する導出部と、テスト用の日射量でエアコンの空調を制御する制御部と、エアコンの空調が制御された状態で、車両の燃費の評価を行う燃費評価部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
車両の燃費を評価する燃費評価システムであって、
前記車両の状態を、シャシダイナモ装置を用いて燃費評価試験を実施するテストモードへ遷移させる状態遷移部と、
前記テストモードにおいて、エアコンの空調設定に対応したテスト用の日射量を導出する日射量導出部と、
前記テスト用の日射量で前記エアコンの空調を制御する空調制御部と、
前記エアコンの空調が制御された状態で、前記車両の燃費の評価を行う燃費評価部と、を備える、燃費評価システム。
続きを表示（約 270 文字）【請求項２】
前記テストモードにおいて、前記車両で取得される照度をテスト用の照度に変換する照度変換部と、
前記テスト用の照度に基づいて灯火装置の状態を設定する灯火設定部と、をさらに備え、
前記燃費評価部は、前記灯火装置が制御され、かつ、前記エアコンの空調が制御された状態で、前記車両の燃費の評価を行う、請求項１に記載の燃費評価システム。
【請求項３】
前記状態遷移部は、前記車両に対して所定の操作が実施されると、前記車両の状態を前記テストモードへ遷移させる、請求項１または２に記載の燃費評価システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、車両の燃費を評価するシステムに関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に、車両の性能試験を行うためのシャシダイナモ装置を用いた車両試験方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００４－０２０４０１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
シャシダイナモ装置を用いた車両の試験は、一般的に日射が入らない試験室内で行われる。このため、エアコンを適切に作動させた状態で車両の燃費評価を行う場合には、光源などから車両に搭載された照度・日射センサに光を当てて試験に必要な日中の日射量を強制的に再現することによって、試験目的に応じたエアコンの吹き出し口の設定や制御などを行っている。
【０００５】
近年、照度・日射量の取得に、照度・日射センサではなく車載カメラで撮像された画像（カメラ画像）を用いる車両が登場している。しかしながら、このような車両の試験において照度・日射センサと同様に車載カメラに光源の光を当てた場合、カメラ画像が白飛びして照度・日射量を正しく取得することができず、車両の燃費評価を適切に実施できないという課題がある。
【０００６】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、照度・日射量の取得にカメラ画像を用いる車両の試験に適用することが可能な、燃費評価システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、車両の燃費を評価する燃費評価システムであって、車両の状態を、シャシダイナモ装置を用いて燃費評価試験を実施するテストモードへ遷移させる遷移部と、テストモードにおいて、エアコンの空調設定に対応したテスト用の日射量を導出する導出部と、テスト用の日射量でエアコンの空調を制御する制御部と、エアコンの空調が制御された状態で、車両の燃費の評価を行う燃費評価部と、を備える、燃費評価システムである。
【発明の効果】
【０００８】
上記本開示の燃費評価システムによれば、エアコンの空調設定に対応して導出したテスト用の日射量に基づいて、試験中におけるエアコンの空調を制御する。従って、照度・日射量の取得にカメラ画像を用いる車両について、車両の燃費評価試験を適切に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本開示の一実施形態に係る燃費評価システムとその周辺部の機能ブロック図
燃費評価システムが実行する燃費評価設定制御の処理フローチャート
評価条件ごとの空調設定およびライト設定と日射量との関係を例示した図
燃費評価システムが実行する応用例の燃費評価設定制御の処理フローチャート
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本開示の燃費評価システムは、シャシダイナモ装置を用いた室内の車両試験において、車載カメラに光を当てて日中の日射量を再現するのではなく、試験対象となるエアコンの口調設定に対応する規定のテスト用日射量を用いて試験中のエアコンの空調制御を行う。これにより、カメラ画像の白飛びを気にすることなく、車両の燃費評価を適切に実施することができる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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