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公開番号
2025090718
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2025038002,2023190846
出願日
2025-03-11,2018-10-19
発明の名称
選択された抗体を発現するように遺伝子改変されたB細胞を産生するシステム及び方法
出願人
フレッド ハッチンソン キャンサー センター
代理人
弁理士法人川口國際特許事務所
主分類
C12P
21/08 20060101AFI20250610BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】B細胞を遺伝子改変して選択された抗体を発現させるシステム及び方法を提供する。
【解決手段】B細胞を遺伝子改変してパリビズマブを発現させる方法であって、パリビズマブの重鎖プロモーターと、全軽鎖、Gly-Serリンカー、及びパリビズマブの重鎖の可変領域をコードする核酸配列とを含む遺伝子構築物によってB細胞を遺伝子操作してパリビズマブを発現させることを含む方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
B細胞を遺伝子改変してパリビズマブを発現させる方法であって、配列番号1中にパリビズマブの重鎖プロモーターと、全軽鎖、Gly-Serリンカー、及びパリビズマブの重鎖の可変領域をコードする核酸配列とを含む遺伝子構築物を挿入し、それによってB細胞を遺伝子操作してパリビズマブを発現させることを含む方法。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
B細胞を遺伝子操作して選択された抗体を発現させる方法であって、配列番号1、配列番号2、配列番号3又は配列番号4中に、(i)重鎖プロモーター;(ii)シグナルペプチド;(iii)選択された抗体の完全長軽鎖;(iv)柔軟なリンカー又はスキッピングエレメント;(v)選択された抗体の重鎖の可変領域;及び(vi)スプライスジャンクションを含む又はコードする遺伝子構築物を挿入し、それによってB細胞を遺伝子操作して選択された抗体を発現させることを含む方法。
【請求項3】
B細胞の内因性可変重鎖コードゲノムが遺伝子改変中に切り出されない、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
選択された抗体が、抗呼吸器合胞体ウイルス(RSV)抗体、抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)抗体、抗デングウイルス抗体、抗ボルデテラ・ペルツシス抗体、抗C型肝炎抗体、抗インフルエンザウイルス抗体、抗パラインフルエンザウイルス抗体、抗メタニューモウイルス(MPV)抗体、抗サイトメガロウイルス抗体、抗エプスタイン・バーウイルス抗体、抗単純ヘルペスウイルス抗体、抗クロストリジウム・ディフィシル細菌毒素抗体又は抗腫瘍壊死因子(TNF)抗体である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
遺伝子構築物が、配列番号102~175、278、279又は280~289を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
柔軟なリンカーが、選択された抗体の完全長軽鎖と選択された抗体の重鎖の可変領域との間にある、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
柔軟なリンカーが、配列番号180~184から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
柔軟なリンカーが、50~80アミノ酸を含むGly-Serリンカーである、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
柔軟なリンカーが、57アミノ酸を含むGly-Serリンカーである、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
柔軟なリンカーが配列番号122である、請求項2に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は2017年10月20日出願の米国特許仮出願第62/575,275号、2017年11月1日出願の米国特許仮出願第62/580,303号、及び2018年1月29日出願の米国特許仮出願第62/623,371号の優先権を主張するものであり、これらはそれぞれ、本明細書で完全に記載されているかのように、参照によりその全体を本明細書に組み込む。
続きを表示(約 2,200 文字)
【0002】
配列表に関する陳述
本出願に関連する配列表はハードコピーの代わりにテキスト形式で提供され、それによって参照により本明細書に組み込む。配列表を含有するテキストファイル名は18-024-WO-PCT_ST25.txtである。テキストファイルは184KBであり、2018年10月19日に作成され、EFS-Webにより電子的に提出されている。
【0003】
本開示は、B細胞を遺伝子改変して選択された抗体を発現させるシステム及び方法を提供する。このシステム及び方法を使用して、古典的なワクチン接種の必要性を取り除き、現在利用可能なワクチン接種ができない感染病原体に対する防御を提供し、患者が他の方法で免疫抑制されている場合に感染病原体に対する防御を提供し、及び/又は自己免疫障害の処置においてなど、治療抗体により提供される利益をもたらすことができる。
【背景技術】
【0004】
ワクチンは、B細胞を刺激して標的感染病原体に対する抗体を産生させることにより特定の感染症に対して対象の免疫を増加するように設計される。通例の小児ワクチン接種は、比較的リスクが低く有効性が高い長い間確立している臨床的介入である。しかし、不運なことに、ワクチン接種はあらゆる感染病原体に利用可能なわけではない。一例として、米国では毎年、何百万もの子供たちが呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の感染により医者又は救急処置室にかかっている。
【0005】
何十年も、研究者たちは、B細胞を誘導して、RSV、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、及びジカウイルスなどのウイルスに対して防御するのに有効な抗体を産生させることが可能なワクチンの開発に努力している。しかし、防御抗体を誘導するあらゆる努力は失敗してきた。広く試験された唯一のRSVワクチンは実際には感染をさらに悪化させ、ワクチン接種の後に生成される抗体はウイルスを無力化しなかったが、代わりに、ウイルスが細胞に感染する能力を増強した。RSV、HIV、及びジカウイルスに加えて、利用可能である有効なワクチンがない他のいくつかの感染病原体が存在する。
【0006】
感染と闘うことに加えて、抗体は、自己免疫疾患などの他の状態についての処置としても有用である場合がある。しかし、これらの抗体ベースの療法は典型的には、防御を維持するために抗体の繰り返し注射が必要になる。
【0007】
その上、注目すべきことに、数多くの患者は血液系腫瘍(例えば、白血病、リンパ腫、骨髄腫)の処置として骨髄又は造血幹細胞移植片を受ける。他の患者は、その患者に欠けている治療遺伝子を与える遺伝子改変された造血幹細胞の注入を受ける。こうした処置はすべて、患者の既存の免疫系が、移植片又は遺伝子改変された造血幹細胞の投与前に取り除かれることを必要とし、患者の免疫系が処置に続いて再定植する前に免疫抑制の危険な時間帯を残す。免疫抑制のこの時間中、患者は、RSV、インフルエンザ、パラインフルエンザ、及びメタニューモウイルス(MPV)などの感染症に信じられないほど罹りやすくなる。これらの感染症は高リスク因子であり、こうした処置に続いて多数の死亡数を伴う。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の要旨)
本開示は、B細胞を遺伝子改変して選択された抗体を発現させるシステム及び方法を提供する。特定の実施形態では、選択された抗体は既存のワクチン接種の必要性を減らす又は取り除く。特定の実施形態では、選択された抗体は、現在利用可能である有効なワクチン接種戦略がないウイルス(例えば、RSV、HIV、ジカ)由来の感染に対して防御する。特定の実施形態では、選択された抗体は、種々の自己免疫障害を処置するために施される注射などの治療抗体注射の必要を減らす又は取り除く。特定の実施形態では、選択された抗体は、免疫抑制患者を感染症から防御する。特定の実施形態では、本開示の方法を使用して、何百もの異なる感染病原体又は病原菌に対して、すべてが数日に及ぶ単回研究室操作によって防御するようB細胞を再プログラムすることができる。
【0009】
特定の実施形態では、本開示は、B細胞の内因性ゲノムの特定の領域中への遺伝的構築物の標的された挿入を通じてこれらの利点を提供する。重要なことに、抗体多様性に必要とされるこれらの細胞内の遺伝子配列の高度な可変性のために、B細胞の遺伝子改変は困難である。この高度な遺伝子可変性により、遺伝子操作のために抗体コード領域を直接標的にするのは実行不可能である。さらに、B細胞のゲノムのコード部分を取り除き置き換えることも、このアプローチではB細胞機能に否定的な影響を及ぼすために、有効ではない。
【0010】
抗体は、重鎖及び軽鎖と呼ばれる別々のタンパク質単位から形成されるので、B細胞を遺伝子改変して選択された抗体を発現させることに関してさらなる難問が生じる。異なる鎖はB細胞ゲノムの異なる部分によりコードされるが、機能的な抗体を形成するためには集合しなければならない。
(【0011】以降は省略されています)
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