特許ウォッチ

公開番号2025089900
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204868
出願日2023-12-04
発明の名称パイプ用梱包材、パイプ梱包方法、及びパイプ梱包品
出願人株式会社ブリヂストン
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B65D 85/04 20060101AFI20250609BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】持ち出し性に優れ、簡単に開梱可能なパイプ梱包品を得る。
【解決手段】パイプが巻回されたパイプ巻回体を梱包するためのパイプ用梱包材であって、パイプ巻回体の軸方向の一方側と対応する第1シート部と、パイプ巻回体の軸方向の他方と対応する第2シート部と、第1シート部に設けられ、中心から放射方向に延びる複数本の第1シート部放射ミシン目と、第2シート部の、第1シート部放射ミシン目と対応する位置に設けられ、中心から放射方向に延びる複数本の第2シート部放射ミシン目、環状の第2シート部環状ミシン目、および孔の何れか一つと、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
パイプが巻回されたパイプ巻回体を梱包するためのパイプ用梱包材であって、
前記パイプ巻回体の軸方向の一方側と対応する第１シート部と、
前記パイプ巻回体の軸方向の他方と対応する第２シート部と、
前記第１シート部に設けられ、中心から放射方向に延びる複数本の第１シート部放射ミシン目と、
前記第２シート部の、前記第１シート部放射ミシン目と対応する位置に設けられ、中心から放射方向に延びる複数本の第２シート部放射ミシン目、環状の第２シート部環状ミシン目、および孔の何れか一つと、
を有する、
パイプ用梱包材。
続きを表示（約 2,100 文字）【請求項２】
前記第１シート部と前記第２シート部とで一辺を開口させた袋体を形成している、
請求項１に記載のパイプ用梱包材。
【請求項３】
前記第１シート部と前記第２シート部とで一辺と、前記一辺と反対側の他辺とを開口させた筒体を形成している、
請求項１に記載のパイプ用梱包材。
【請求項４】
前記第１シート部、及び前記第２シート部は、各々矩形とされ、
前記第１シート部に設けられた前記第１シート部放射ミシン目は、前記第１シート部の一の辺に対して平行な第１ミシン目と、前記一の辺に対して直交する方向の第２ミシン目とで十字状に形成されており、
前記第２シート部に設けられた前記第２シート部放射ミシン目は、前記一の辺に対して傾斜するミシン目がＸ字状に配置されて形成されている、
請求項１～請求項３の何れか１項に記載のパイプ用梱包材。
【請求項５】
前記第１シート部、及び前記第２シート部は、各々矩形とされ、
前記第１シート部に設けられた前記第１シート部放射ミシン目は、前記一の辺に対して傾斜するミシン目がＸ字状に配置されて形成されている、
請求項１～請求項３の何れか１項に記載のパイプ用梱包材。
【請求項６】
前記第１シート部には、環状の第１シート部環状ミシン目が設けられている、
請求項１に記載のパイプ用梱包材。
【請求項７】
前記第１シート部、および前記第２シート部が熱可塑性樹脂で形成されている、
請求項１に記載のパイプ用梱包材。
【請求項８】
請求項４に記載のパイプ用梱包材を用いてパイプ巻回体を梱包したパイプ梱包品であって、
前記第１シート部と前記第２シート部との間に前記パイプ巻回体が配置され、
前記第２シート部に設けられた前記第２シート部放射ミシン目を切断することで形成された第２シート部シート片が、前記パイプ巻回体の前記一方側に向けて巻き付けられ、
前記第１シート部に設けられた前記第１シート部放射ミシン目を切断することで形成された第１シート部シート片が、前記一方側へ巻き付けられた前記第２シート部シート片を覆うように前記パイプ巻回体の前記他方側に向けて巻き付けられてシート片固定用粘着テープで前記第２シート部に固定され、
前記パイプ用梱包材の角部分が、前記パイプ巻回体の前記他方側に向けて巻き付けられた前記第１シート部シート片を覆うように前記パイプ巻回体の前記一方側に向けて巻き付けられ、前記角部分が角部固定用粘着テープで前記第１シート部に固定されている、
パイプ梱包品。
【請求項９】
請求項５に記載のパイプ用梱包材を用いてパイプ巻回体を梱包したパイプ梱包品であって、
前記第１シート部と前記第２シート部との間に前記パイプ巻回体が配置され、
前記第２シート部に設けられた前記第２シート部放射ミシン目を切断することで形成された第２シート部片を開くことで得られる第１開口、前記第２シート部の前記第２シート部環状ミシン目を切断することで形成された第２開口、及び前記孔の何れかに対して、前記第１シート部に設けられた複数本の前記第１シート部放射ミシン目が切断されることで形成された第１シート部シート片が、前記第１開口、前記第２開口、及び前記孔の何れかを介して前記パイプ巻回体の前記他方側に向けて巻き付けられ、
前記パイプ用梱包材の角部が、前記パイプ巻回体の前記一方側に向けて巻き付けられて前記角部が角部固定用粘着テープで前記第１シート部に固定されている、
パイプ梱包品。
【請求項１０】
請求項４に記載のパイプ用梱包材を用いてパイプ巻回体を梱包するパイプ梱包方法であって、
前記第１シート部と前記第２シート部との間に前記パイプ巻回体を配置する配置工程と、
前記第２シート部に設けられた前記第２シート部放射ミシン目を切断することで形成された第２シート部シート片を、前記パイプ巻回体の前記一方側に向けて巻き付ける第２シート部シート片巻き付け工程と、
前記第１シート部に設けられた前記第１シート部放射ミシン目を切断することで形成された第１シート部シート片を、前記第１シート部側へ巻き付けられた前記第２シート部シート片を覆うように前記パイプ巻回体の前記他方側に向けて巻き付けてシート片固定用粘着テープで前記第２シート部に固定する第１シート部シート片固定工程と、
前記パイプ用梱包材の角部分を、前記パイプ巻回体の前記他方側に向けて巻き付けられた前記第１シート部シート片を覆うように前記パイプ巻回体の前記一方側に向けて巻き付け、前記角部分の先端を角部固定用粘着テープで前記第１シート部に固定するシート角部固定工程と、
を有する、
パイプ梱包方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、パイプ用梱包材、パイプ梱包方法、及びパイプ梱包品に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、給水給湯用のパイプを巻回した環状のパイプ巻回体を梱包する方法として、特許文献１に記載のホース収容体、及び特許文献２に記載のホース梱包体が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１４７１０３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１のホース収容体は袋状に形成され、内部にパイプ巻回体が収容されているが、パイプ巻回体からホースを引き出す際には、ホース収容体に設けた切開目印に沿ってカッター等の切開具を用いて開梱する必要があり、また、持ち出し性に関して改善の余地がある。
【０００５】
また、特許文献２に記載のホース梱包体は、円柱状であり、持ち出し性に関して改善の余地がある。
【０００６】
本開示は上記事実を考慮し、持ち出し性に優れ、簡単に開梱可能なパイプ梱包品を得ることができるパイプ用梱包材、パイプ梱包方法、及び持ち出し性に優れ、簡単に開梱可能なパイプ梱包品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
第１の態様に係るパイプ用梱包材は、パイプが巻回されたパイプ巻回体を梱包するためのパイプ用梱包材であって、前記パイプ巻回体の軸方向の一方側と対応する第１シート部と、前記パイプ巻回体の軸方向の他方と対応する第２シート部と、前記第１シート部に設けられ、中心から放射方向に延びる複数本の第１シート部放射ミシン目と、前記第２シート部の、前記第１シート部放射ミシン目と対応する位置に設けられ、中心から放射方向に延びる複数本の第２シート部放射ミシン目、環状の第２シート部環状ミシン目、および孔の何れか一つと、を有する。
【０００８】
第１の態様に係るパイプ用梱包材では、一例として、以下のようにしてパイプ巻回体を梱包することができる。
【０００９】
パイプ用梱包材は、第１シート部と第２シート部との間にパイプ巻回体を配置することができる。パイプ巻回体の中心と、第１シート部放射ミシン目の中心とが一致するように、パイプ巻回体を第１シート部と第２シート部との間に配置する。
【００１０】
パイプ用梱包材では、第２シート部に設けられた複数本の第２シート部放射ミシン目を切断することで、周方向に並んだ複数の第２シート部シート片を形成することができる。各第２シート部シート片は、パイプ巻回体の一方側（第１シート部側）に向けて巻き付けることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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