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公開番号
2025089044
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023203988
出願日
2023-12-01
発明の名称
液体漏出制御部材が設けられたチューブの接続箇所、ICP発光分光分析装置、および、ICP発光分光分析装置の操作方法
出願人
住友金属鉱山株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16L
21/00 20060101AFI20250605BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ICP発光分光分析装置の試料導入部内で液体試料が飛散し漏洩した場合に、飛散した液体試料が作業者に付着して薬傷を負わせたり、作業者がポンプの可動部に手指等を巻き込まれて負傷したり、ポンプに液体試料が付着して故障するといった事態を回避する手段を提供する。
【解決手段】所定の硬さと内径を有する第1のチューブと、これより硬く、この内径以上の外径を有し、このチューブに嵌入可能な第2のチューブとを有し、第2のチューブが第1のチューブに嵌入して嵌入部分を構成し、液体を送液するための接続箇所を構成し、前記接続箇所は、第1のチューブの外径以上の内径を有する液跳ね防止用チューブ内に包摂されており、前記液体の送液圧が所定値を超えて、前記嵌入部分が外れ、液体が前記接続箇所より外部へ漏出した際、前記液跳ね防止用チューブが液体漏出制御部材となって、前記接続箇所より漏出した液体の飛散を制御する液体漏出制御部材が設けられたチューブの接続箇所を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の硬さと内径を有する第1のチューブと、
第1のチューブより硬く、第1のチューブの内径以上の外径を有し、第1のチューブに嵌入可能な第2のチューブとを有し、
第2のチューブが第1のチューブに嵌入して嵌入部分を構成し、
前記嵌入部分は、第1および第2のチューブを介して液体を送液するための第1および第2のチューブの接続箇所を構成しており、
前記液体の送液圧が所定値を超えた際に、第1のチューブへの第2のチューブの嵌入部分が外れて、液体が前記接続箇所より外部へ漏出するのを制御するために、前記接続箇所に液体漏出制御部材が設けられたチューブの接続箇所。
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【請求項2】
前記液体漏出制御部材が、第1のチューブの外径以上の内径を有する液跳ね防止用チューブであって、
前記液跳ね防止用チューブは、前記接続箇所を当該液跳ね防止用チューブ内に包摂するものであり、
前記液体の送液圧が所定値を超えて、前記嵌入部分が外れ、液体が前記接続箇所より外部へ漏出した際、前記液跳ね防止用チューブが液体漏出制御部材として、前記接続箇所より漏出した液体の飛散を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体漏出制御部材が設けられたチューブの接続箇所。
【請求項3】
前記液跳ね防止用チューブは、前記接続箇所の中央位置から第1のチューブの長手方向へ向かって、第1のチューブの外径の3倍以上5倍以下の長さの第1のチューブと、前記接続箇所の中央位置から第2のチューブの長手方向へ向かって、第2のチューブの外径の10倍以上20倍以下の長さの第2のチューブとを、前記液跳ね防止用チューブ内に包摂していることを特徴とする請求項2に記載の液体漏出制御部材が設けられたチューブの接続箇所。
【請求項4】
前記液体漏出制御部材が、前記接続箇所を内部に液密的に収納する液跳ね防止用収納容器であって、
前記液跳ね防止用収納容器には前記接続箇所より外部へ漏出した液体を所望の場所へ送液するドレーン部材が設けられている液体漏出制御部材であることを特徴とする請求項1に記載の液体漏出制御部材が設けられたチューブの接続箇所。
【請求項5】
前記液跳ね防止用収納容器は、前記接続箇所の中央位置から第1のチューブの長手方向へ向かって、第1のチューブの外径の5倍以上10倍以下の長さの第1のチューブと、前記接続箇所の中央位置から第2のチューブの長手方向へ向かって、第2のチューブの外径の10倍以上20倍以下の長さの第2のチューブとを、前記液跳ね防止用収納容器内に収納していることを特徴とする請求項4に記載の液体漏出制御部材が設けられたチューブの接続箇所。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の液体漏出制御部材が設けられたチューブの接続箇所を有することを特徴とするICP発光分光分析装置。
【請求項7】
ICP発光分光分析装置へ請求項1から5のいずれかに記載の液体漏出制御部材が設けられたチューブの接続箇所設け、前記ICP発光分光分析装置のネブライザーへ液体を送液することを特徴とするICP発光分光分析装置の操作方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体漏出制御部材が設けられたチューブの接続箇所、ICP発光分光分析装置、および、ICP発光分光分析装置の操作方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
各種の製造装置や分析装置において、腐食性や人体に対して有害性を有する液体へ所定の圧力をかけて、チューブを含む送液系内を送液する場合が多々ある。これらの送液が滞りなく実施されていれば問題は無いが、何らかの原因で送液系内に閉塞が発生する場合がある。このような場合、送液装置(例えば、送液ポンプ)が停止しなければ、当該閉塞箇所より上流側の送液系内の液体の圧力は上昇し、当該送液系内における圧力に対して脆弱な部分が破壊、破裂等を起こし、液体が送液系外へ飛散しながら漏洩等を起こす。
【0003】
当該送液系内部分の破損、破裂等や、当該液体の送液系外へ飛散しながらの漏洩等は、高価な部品の破損、破裂等や、人体への傷害等を招く可能性もあり、是非とも回避したい事態である。
【0004】
上述の事態を回避するため、送液系内における液体の圧力を監視し、何らかの原因で送液系内の液体の圧力が上昇して所定値を超えたら、送液装置を停止させる機構を設けることが考えられる。しかしながら、送液系が小規模あるいは簡易なものである場合、液体の圧力を監視し、送液系内の液体の圧力が上昇して所定値を超えたら、送液装置を停止させる機構を設けることが、必ずしも的確ではない場合がある。
【0005】
そのような、送液される液体が腐食性や人体に対して有害性を有する場合があって、且つ、送液系が小規模あるいは簡易なものである例として、高周波誘導結合プラズマ(ICP;Inductively Coupled Plasma)を用いて元素分析を行う分析装置の一つとして、ICP発光分光分析装置(本発明において「ICP装置」と記載する場合がある。)内の送液系がある。
以下、ICP装置を例として参照しながら、本発明について説明する。
【0006】
ICP装置は、プラズマの熱エネルギーによって元素が発する光を、プリズムなどを用いて分光し、光の波長および強度などを測定することで元素分析を行う装置である。
その為に、ICP装置では、液体試料を霧状にしてプラズマに導入する必要がある。このため、ICP装置における試料導入部には、試料導入のためのポンプとしてペリスタリックポンプ、後工程として液体試料を霧状化するネブライザおよび液体試料を回収するサイクロンチャンバが備えられており、これらは送液用のチューブで結ばれている。
当該試料導入部に関する文献として、例えば特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-66312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ICP装置を用いた分析操作を行っている際、送液系列のペリスタリックポンプと協働する軟質性の送液用チューブ(本発明において「第1のチューブ」と記載する場合がある)と、ネブライザに接続された半硬質性チューブであるネブライザ導入用チューブ(本発明において「第2のチューブ」と記載する場合がある)との接続箇所を介して、ネブライザへ送液が行われている。
【0009】
このとき、接続箇所において、ペリスタリックポンプと協働する軟質性の第1のチューブへ、前記ネブライザに接続された半硬質性チューブである第2のチューブが嵌入して嵌入部分を構成し、当該嵌入部分によって第1、第2のチューブの接続箇所が構成されることで、液体試料が両チューブ外へ漏出することなくネブライザへ送液が行われている。
【0010】
ところが、液体試料である溶液の状態によっては、液中に微粒子が発生する等して、ネブライザが詰まる場合がある。ネブライザが詰まってくると液体試料の噴霧状態が悪くなり、接続箇所に液圧がかかる場合がある。そして当該液圧が上昇し所定値を超えた際には、第1、第2のチューブの嵌入部分が外れて、送液側の第1のチューブから液体試料が飛散しながら漏洩することとなる。ここで、液体試料は、塩酸溶液、硫酸溶液、硝酸溶液、フッ酸溶液、等の強酸性で腐食性の高い液体である場合が多い。
(【0011】以降は省略されています)
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