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公開番号2025087744
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2025028541,2024517219
出願日2025-02-26,2023-04-18
発明の名称反射防止フィルム及びその製造方法、並びに画像表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類G02B 1/115 20150101AFI20250603BHJP(光学)
要約【課題】高温下又は高温高湿下において屈曲状態で保管しても、反射防止層にクラックが生じ難く、耐屈曲性に優れる反射防止フィルム及びその製造方法、並びに当該反射防止フィルムを用いた画像表示装置を提供する。
【解決手段】反射防止フィルム10は、透明フィルム基材11、ハードコート層12及び反射防止層13をこの順に有する。反射防止フィルム10は、耐熱性試験前後の第1方向の寸法変化率が、-0.10%以上0.10%以下であることが好ましい。また、反射防止フィルム10は、耐湿熱性試験前後の第1方向の寸法変化率が、0.01%以上0.20%以下であることが好ましい。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
透明フィルム基材、ハードコート層、プライマー層及び反射防止層をこの順に有する反射防止フィルムであって、
温度85℃の環境下で48時間保持する耐熱性試験を行った際、前記耐熱性試験前後のいずれか1つの辺の方向の寸法変化率が、-0.10%以上0.10%以下であり、
前記反射防止層は、酸化ニオブ薄膜と酸化シリコン薄膜との交互積層体であり、
前記反射防止層の厚みが、150nm以上260nm以下である、反射防止フィルム。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記耐熱性試験前後の前記辺の方向と直交する方向の寸法変化率が、-0.10%以上0.10%以下である、請求項1に記載の反射防止フィルム。
【請求項3】
透明フィルム基材、ハードコート層、プライマー層及び反射防止層をこの順に有する反射防止フィルムであって、
温度60℃かつ相対湿度95%の環境下で48時間保持する耐湿熱性試験を行った際、前記耐湿熱性試験前後のいずれか1つの辺の方向の寸法変化率が、0.01%以上0.20%以下であり、
前記反射防止層は、酸化ニオブ薄膜と酸化シリコン薄膜との交互積層体であり、
前記反射防止層の厚みが、150nm以上260nm以下である、反射防止フィルム。
【請求項4】
前記耐湿熱性試験前後の前記辺の方向と直交する方向の寸法変化率が、0.01%以上0.20%以下である、請求項3に記載の反射防止フィルム。
【請求項5】
前記透明フィルム基材は、ポリエチレンテレフタレートフィルムである、請求項1又は3に記載の反射防止フィルム。
【請求項6】
前記反射防止層の前記ハードコート層側とは反対側に配置された防汚層を更に備える、請求項1又は3に記載の反射防止フィルム。
【請求項7】
前記透明フィルム基材の前記ハードコート層側とは反対側に配置された粘着剤層を更に備える、請求項1又は3に記載の反射防止フィルム。
【請求項8】
画像表示パネルと、前記画像表示パネルの視認側に配置された、請求項1又は3に記載の反射防止フィルムとを備える、画像表示装置。
【請求項9】
請求項1又は3に記載の反射防止フィルムの製造方法であって、
前記ハードコート層の前記透明フィルム基材側とは反対側に、ロールトゥロール方式のスパッタ成膜装置により前記反射防止層を成膜する工程Saと、
前記工程Saの後、前記反射防止層が形成された積層体を加熱する工程Sbとを備える、反射防止フィルムの製造方法。
【請求項10】
前記工程Sbにおいて、温度110℃以上の条件で前記積層体を加熱する、請求項9に記載の反射防止フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反射防止フィルム及びその製造方法、並びに画像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の画像表示装置の視認側には、外光の反射による画質低下の防止、コントラスト向上等を目的として、反射防止フィルムが配置されている。反射防止フィルムは、透明フィルム基材上に、屈折率の異なる複数の薄膜の積層体からなる反射防止層を備える。
【0003】
例えば、特許文献1には、ハードコートフィルム上にSiOプライマー層を備え、その上に、高屈折率層としての酸化ニオブ(Nb



)層と低屈折率層としての酸化シリコン(SiO

)層との交互積層体からなる反射防止層を備える反射防止フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-47876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、樹脂フィルム等の折り曲げ可能な基板(フレキシブル基板)を用いた有機ELパネルを備える折り曲げ可能な画像表示装置(フォルダブルディスプレイ)が実用化されている。フォルダブルディスプレイのカバーウインドウとしては、例えば、フレキシブル基板上に反射防止層を設けた反射防止フィルムが用いられる。
【0006】
フォルダブルディスプレイは、一般に折り畳んだ状態で保管される。折り畳み状態では、折り畳み箇所(屈曲箇所)の内側に圧縮応力が付与され、かつ屈曲箇所の外側に引張応力が付与されている。表示面を内側としてディスプレイを折り畳むと、反射防止フィルムは、反射防止層の形成面を内側として折り畳まれた状態(屈曲状態)となる。高温下又は高温高湿下で、ディスプレイを屈曲状態で保管すると、反射防止層に微細なクラックが発生する場合があり、ディスプレイの視認性低下の原因となっている。
【0007】
上記に鑑み、本発明は、高温下又は高温高湿下において屈曲状態で保管しても、反射防止層にクラックが生じ難く、耐屈曲性に優れる反射防止フィルム及びその製造方法、並びに当該反射防止フィルムを用いた画像表示装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
<本発明の態様>
本発明には、以下の態様が含まれる。
【0009】
[1]透明フィルム基材、ハードコート層及び反射防止層をこの順に有する反射防止フィルムであって、
温度85℃の環境下で48時間保持する耐熱性試験を行った際、前記耐熱性試験前後のいずれか1つの辺の方向の寸法変化率が、-0.10%以上0.10%以下である、反射防止フィルム。
【0010】
[2]前記耐熱性試験前後の前記辺の方向と直交する方向の寸法変化率が、-0.10%以上0.10%以下である、前記[1]に記載の反射防止フィルム。
(【0011】以降は省略されています)

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