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公開番号2025087617
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2024204319
出願日2024-11-22
発明の名称セラミック多色インクジェット3D印刷における硬度および半透明性の選択的な調節
出願人イボクラール ビバデント アクチェンゲゼルシャフト
代理人個人
主分類B28B 1/30 20060101AFI20250603BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】極少数の、最良の場合は唯1種類のベーススラリのみを使用して歯科補綴物を構築し、歯科補綴物の製造に際して不透明性あるいは半透明性を局所的に選択して適合させることができる噴射印刷による歯科補綴物を製造する方法と装置を得る。
【解決手段】セラミックスラリを用いて歯科補綴物の一層あるいは複数の層を噴射印刷するステップ(S101)と;前記一層あるいは複数の層上に半透明性増強剤あるいは不透明性増強剤を噴射印刷するステップ(S102)を有してなる噴射印刷によって歯科補綴物を製造する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
セラミックスラリを用いて歯科補綴物の一層あるいは複数の層を噴射印刷するステップと;
前記一層あるいは複数の層上に半透明性増強剤あるいは不透明性増強剤を噴射印刷するステップを有してなる
噴射印刷によって歯科補綴物を製造する方法。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
半透明性増強剤がイットリウム、ランタン、イッテルビウム、ネオジム、および/またはユーロピウムの酸化物を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
不透明性増強剤がアルミニウムおよび/またはケイ素を含む請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
半透明性増強剤あるいは不透明性増強剤を噴射印刷する前に一層あるいは複数の層を乾燥させる請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
スラリが3mol%未満のイットリウム含有率を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
スラリが3.5ないし4.5mol%のイットリウム含有率を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
一層あるいは複数の層上に着色溶液が噴射印刷される請求項1ないし6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
半透明性増強剤あるいは不透明性増強剤によって着色溶液をドーピングする請求項1ないし7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
製造された歯科補綴物に対して焼結プロセスの前に乾燥および/または脱バインダ工程を実行する請求項1ないし8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
セラミックスラリを用いて歯科補綴物の一層あるいは複数の層を噴射印刷するための第1の印刷ヘッドと;
前記一層あるいは複数の層上に半透明性増強剤あるいは不透明性増強剤を噴射印刷するための第2の印刷ヘッドを有してなる
噴射印刷によって歯科補綴物を製造する製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、噴射印刷によって歯科補綴物を製造する方法と、噴射印刷によって歯科補綴物を製造するための製造装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
水性あるいは溶媒ベースのZrO

スラリを、材料の噴射印刷(インクジェット方式としても知られている)を使用して層から層へと歯科補綴物に加工することが可能である。噴射印刷によれば、局所的に選択して異なったスラリを塗付することが可能である。それらのスラリは異なって着色することが可能であり、さらに追加的に異なった半透明性および/または異なった機械的な特性を有することも可能である。
【0003】
ZrO

スラリの場合、異なった強度に対して異なってイットリウムドーピングされたセラミック粉末を適用することができる。その場合に、イットリウムドーピングが半透明性の度合いについても要因となり得る。異なってイットリウムドーピングされたセラミック粉末は異なった性質を有する。例えば、3段階の半透明性を形成するために、三種類の異なった初期粉末あるいはスラリを使用することができる。
【0004】
一方、異なって予着色され、全てがそれぞれ異なった半透明性および/または機械的な特性を有するスラリを使用する場合は、それらのスラリのそれぞれに対して固有の印刷ヘッドが割り当てられる。例えば、色空間全体をカバーするために一般的なCYMKカラースキームを使用する場合、3×4=12種のスラリが12個の印刷ヘッド内に含まれる。それらの異なったスラリを製造することも複雑である。そのような多数のスラリによって、調達および処理コストも相当に高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、極少数の、最良の場合は唯1種類のベーススラリのみを使用して歯科補綴物を構築し、歯科補綴物の製造に際して不透明性あるいは半透明性を局所的に選択して適合させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の技術的な課題は、独立請求項の対象によって解決される。技術的に好適な実施形態が、従属請求項、発明の詳細な説明、ならびに添付図面の対象である。
【0007】
第1の態様によれば、セラミックスラリを用いて歯科補綴物の一層あるいは複数の層を噴射印刷するステップと;前記一層あるいは複数の層上に半透明性増強剤あるいは不透明性増強剤を噴射印刷するステップを有してなる、噴射印刷によって歯科補綴物を製造する方法によって上記の技術的な課題が解決される。噴射印刷に際して、該当する材料が可動式の印刷ヘッドによって局所的に選択して滴状に射出および塗付される(インクジェット方式)。
【0008】
半透明性増強剤は焼結工程中に歯科補綴物の半透明性を増加させる。それに対して不透明性増強剤は、焼結工程中に歯科補綴物の不透明性を増加させる。半透明性に対する逆の(相対的な)性質が不透明性(非透光性)である。
【0009】
この方法によれば、歯科補綴物中の色、半透明性、不透明性、および硬度の自由度を制限することなく、製造装置の印刷ヘッドの数を削減することができる。従って、スラリの選択的な材料塗付、選択的な着色、ならびに不透明性、半透明性、および硬度の選択的な調節を、相互に分離したプロセス工程内で実行することができる。その方式によって、自然に忠実な歯科補綴物を製造することができる。
【0010】
この方法の技術的に好適な実施形態によれば、半透明性増強剤がイットリウム、ランタン、イッテルビウム、ネオジム、および/またはユーロピウムの酸化物を含む。それによって例えば、極めて適した半透明性増強剤が使用されるという技術的な利点が達成される。
(【0011】以降は省略されています)

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