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公開番号2025087417
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023202068
出願日2023-11-29
発明の名称乾燥検知装置、乾燥検知方法及び乾燥検知用プログラム
出願人東芝情報システム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 23/60 20230101AFI20250603BHJP(電気通信技術)
要約【課題】使用環境の影響を最小限にしつつ非接触で乾燥状態を知ることが可能とする。
【解決手段】乾燥対象物が配置される空間を撮像する赤外線アレイセンサ2と、前記赤外線アレイセンサ2によって得られる画素毎の信号を所要階調の温度の熱画像データに変換する熱画像データ変換手段24と、乾燥対象物がないときに前記空間を撮像し、得られた背景熱画像データを保持する背景熱画像保持手段25と、乾燥対象物が配置されているときに前記空間を撮像し、得られた対象物存在時熱画像データと、前記背景熱画像データとの差分を求める差分熱画像データ取得手段26と、この差分熱画像データ取得手段26により求められる差分熱画像データの経時的変化に基づき乾燥対象物の乾燥判断を行う乾燥判断手段27と、を具備する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
乾燥対象物が配置される空間を撮像するセンサと、
前記センサによって得られる画素毎の信号を所要階調の温度の熱画像データに変換する熱画像データ変換手段と、
乾燥対象物がないときに前記空間を撮像し、前記熱画像データ変換手段により得られた背景熱画像データを保持する背景熱画像保持手段と、
乾燥対象物が配置されているときに前記空間を撮像し、前記熱画像データ変換手段により得られた対象物存在時熱画像データと、前記背景熱画像保持手段により保持されている背景熱画像データとの差分を求める差分熱画像データ取得手段と、
この差分熱画像データ取得手段により求められる差分熱画像データの経時的変化に基づき乾燥対象物の乾燥判断を行う乾燥判断手段と、
を具備することを特徴とする乾燥検知装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記空間における前記乾燥対象物のエリアを指示入力する乾燥対象物エリア指示部を備え、
前記差分熱画像データ取得手段は、前記差分を求めるときに、前記乾燥対象物エリア指示部から指示入力されたエリアについての差分を行うことを特徴とする請求項1に記載の乾燥検知装置。
【請求項3】
前記乾燥判断手段は、気化熱判定用の温度パラメータによって、差分結果の熱画像データにフィルタリングを施し、乾燥状態の画素を表出させ、乾燥状態の画素が所定数以上であるときに、乾燥完了を判断することを特徴とする請求項1または2に記載の乾燥検知装置。
【請求項4】
前記乾燥判断手段は、前記差分熱画像データ取得手段により得られる時系列の差分熱画像データに変化がなくなったときに、乾燥完了を判断することを特徴とする請求項1または2に記載の乾燥検知装置。
【請求項5】
前記乾燥判断手段は、前記差分熱画像データ取得手段により得られる差分がゼロになったときに、乾燥完了を判断することを特徴とする請求項1または2に記載の乾燥検知装置。
【請求項6】
前記背景熱画像保持手段は、前記乾燥判断手段により判断が開始されてから所定時間毎に保持している背景熱画像データを更新することを特徴とする請求項1に記載の乾燥検知装置。
【請求項7】
前記熱画像データ変換手段により行われる変換に用いる所要階調に変更を与える階調指示入力部を備えることを特徴とする請求項1に記載の乾燥検知装置。
【請求項8】
乾燥対象物が配置される空間を撮像するセンサによって得て、画素毎の信号を所要階調の温度の熱画像データに変換する熱画像データ変換ステップと、
乾燥対象物がないときに前記空間を撮像し、前記熱画像データ変換ステップにより得られた背景熱画像データを保持する背景熱画像保持ステップと、
乾燥対象物が配置されているときに前記空間を撮像し、前記熱画像データ変換ステップにより得られた対象物存在時熱画像データと、前記背景熱画像保持ステップにより保持されている背景熱画像データとの差分を求める差分熱画像データ取得ステップと、
この差分熱画像データ取得ステップにより求められる差分熱画像データの経時的変化に基づき乾燥対象物の乾燥判断を行う乾燥判断ステップと、
を具備することを特徴とする乾燥検知方法。
【請求項9】
前記差分熱画像データ取得ステップは、前記差分を求めるときに、前記空間における前記乾燥対象物のエリアを指示入力する乾燥対象物エリア指示部から指示入力されたエリアについての差分を行うことを特徴とする請求項8に記載の乾燥検知方法。
【請求項10】
前記乾燥判断ステップでは、気化熱判定用の温度パラメータによって、差分結果の熱画像データにフィルタリングを施し、乾燥状態の画素を表出させ、乾燥状態の画素が所定数以上であるときに、乾燥完了を判断することを特徴とする請求項8または9に記載の乾燥検知方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、乾燥検知装置、乾燥検知方法及び乾燥検知用プログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、赤外線センサを用いて、気化熱による相対温度差から乾燥を測定する技術が知られている。しかしながら、この手法では、場所や周囲環境による周囲の温度の情報がノイズとなり、乾燥検知対象物の識別方法が曖昧になり、複雑で大量に画像情報を処理する必要があった。
【0003】
特許文献1には、人検出システムにおける人の検出精度を向上させることを目的とするものが開示されている。この文献に記載の検出装置は、空間の背景熱画像を記憶する記憶装置と、空間における人の有無を検出する処理装置とを備える。処理装置は、空間の現在の温度情報に基づき現在熱画像を作成し、現在熱画像における現在温度と背景熱画像における背景温度との差である差分温度を含む差分熱画像を作成する。更に、横軸及び縦軸の一方を背景温度、他方を差分温度とし、背景温度と差分温度に対応する点をプロットした散布図を作成し、散布図に基づき、閾値を決定し、差分温度と閾値とを比較して、人の有無を検出するものである。
【0004】
特許文献2には、十分な乾燥効率向上の効果が得られず、乾燥時間がかかり、コストが増大する原因となるおそれがあり、また、洗濯物全体に直接風を当てるためには、洗濯物を掛ける位置を工夫する等の必要があり、手間が掛かる問題があった、として新たな構成の扇風機が開示されている。この特許文献2に記載の扇風機は、扇風機本体と、この扇風機本体に設けられた温度検知手段とを備え、上記温度検知手段の温度検知結果に基づいて被乾燥物に向けて送風する構成としたものである。
【0005】
特許文献3には赤外線カメラで撮像された熱画像データを適切に処理することができる画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムが開示されている。この画像処理装置は、赤外線カメラで撮像された熱画像データを取得する熱画像データ取得部と、シャッタを閉じた状態の赤外線カメラで撮像された第1の熱画像データを、赤外線カメラの使用環境の環境温度及び予め取得された較正データに基づいて補正することで、シャッタレス補正画像データを生成する補正部と、シャッタレス補正画像データに基づいて、経時的に変化するノイズ成分を抽出するノイズ成分抽出部と、シャッタを開いた状態の赤外線カメラで撮像された第2の熱画像データのノイズ成分を除去するノイズ除去部と、を備えている。
【0006】
特許文献4には、衣類乾燥機が開示されている。開示の衣類乾燥機は、シリンダと加熱器、モータ、温度センサおよびコントローラを有する。シリンダは、乾燥させる衣類を収容する。加熱器は、空気を加熱するとともに、シリンダ中に送る。モータはシリンダを回転させる。温度センサは、赤外線アレイセンサ、および、信号処理器を有する。赤外線アレイセンサは、衣類が放射する赤外線を検知するとともに、検知信号を出力する。信号処理器は、検知信号を処理して、衣類の温度分布均一度、および、平均温度の少なくとも一つを獲得するとともに、衣類の温度分布均一度、および、平均温度の少なくとも一つに基づいて、制御信号を出力する。コントローラは、制御信号に基づいて、乾燥工程を停止するか否かを決定する。上記の衣類乾燥機は、乾燥工程を自動で停止して、エネルギを節約することができる。
【0007】
その他、特許文献5~9には、各種の乾燥検知装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
国際公開第2022-176151号
特開2019-085882号公報
特開2023-091428号公報
特開2018-069053号公報
特開平09-145647号公報
特開2002-275781号公報
特開2002-273308号公報
特開2014-206409号公報
特表2019-512386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上のように従来の乾燥検知の装置、方法等は、様々なものがあるものの、乾燥対象物と環境背景を分離し、使用環境の影響を最小限にしつつ非接触で乾燥状態を知ることができるものはなかった。
【0010】
本発明は上記のような従来における乾燥検知装置、方法の現状に鑑みなされたもので、その目的は、乾燥対象物と環境背景を分離し、使用環境の影響を最小限にしつつ非接触で乾燥状態を知ることができる乾燥検知装置、乾燥検知方法及び乾燥検知用プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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