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公開番号2025087165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201625
出願日2023-11-29
発明の名称スキャナ、スキャナのためのコンピュータプログラム、及び、スキャナによって実行される方法
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H04N 1/00 20060101AFI20250603BHJP(電気通信技術)
要約【課題】スキャン画像データを適切に送信するための新規な技術を提供する。
【解決手段】スキャナは、第1の端末装置からスキャン指示を受信する。スキャナは、第1の端末装置からスキャン指示を受信する場合に、原稿のスキャンをスキャン実行部に実行させて、スキャン画像データを取得し、スキャン指示に対応する第1のユーザ識別情報を取得する。スキャナは、第1の端末装置からスキャン指示を受信した後に、第2の端末装置から画像要求を受信する。スキャナは、第2の端末装置から画像要求を受信する場合に、画像要求に対応する第2のユーザ識別情報を取得する。スキャナは、第1のユーザ識別情報と第2のユーザ識別情報とが一致する場合に、スキャン画像データを第2の端末装置に送信する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
スキャナであって、
スキャン実行部と、
第1の端末装置からスキャン指示を受信するスキャン指示受信部と、
前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信される場合に、原稿のスキャンを前記スキャン実行部に実行させて、スキャン画像データを取得する画像データ取得部と、
前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信される場合に、前記スキャン指示に対応する第1のユーザ識別情報を取得する第1のユーザ識別情報取得部と、
前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信された後に、第2の端末装置から画像要求を受信する画像要求受信部と、
前記第2の端末装置から前記画像要求が受信される場合に、前記画像要求に対応する第2のユーザ識別情報を取得する第2のユーザ識別情報取得部と、
前記第1のユーザ識別情報と前記第2のユーザ識別情報とが一致する場合に、前記スキャン画像データを前記第2の端末装置に送信する画像データ送信部と、
を備える、スキャナ。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記スキャナは、さらに、
前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信される場合に、前記スキャナの位置情報を前記第1の端末装置に送信する位置情報送信部を備え、
前記第2の端末装置は、前記位置情報を利用して、前記画像要求を前記スキャナに送信する、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項3】
前記スキャナは、さらに、
前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信された後に、第3の端末装置からキャンセル要求を受信するキャンセル要求受信部と、
前記第3の端末装置から前記キャンセル要求が受信される場合に、前記キャンセル要求に対応する第3のユーザ識別情報を取得する第3の取得部と、
前記第1のユーザ識別情報と前記第3のユーザ識別情報とが一致する場合に、前記原稿のスキャンをキャンセルする処理を実行するキャンセル処理実行部と、
を備える、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項4】
前記スキャナは、1個以上のユーザ認証情報のそれぞれについて、当該ユーザ認証情報とユーザ識別情報とを関連付けて記憶するメモリを備え、
前記スキャン指示は、第1のユーザ認証情報を含み、
前記画像要求は、第2のユーザ認証情報を含み、
前記第1のユーザ識別情報取得部は、前記スキャン指示に含まれる前記第1のユーザ認証情報に関連付けて前記メモリに記憶されている前記第1のユーザ識別情報を取得し、
前記第2のユーザ識別情報取得部は、前記画像要求に含まれる前記第2のユーザ認証情報に関連付けて前記メモリに記憶されている前記第2のユーザ識別情報を取得する、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項5】
前記スキャナは、さらに、
第4の端末装置から特定のユーザ認証情報を含む登録指示が受信される場合に、前記特定のユーザ認証情報に対応する特定のユーザ識別情報を生成する生成部と、
前記特定のユーザ識別情報が生成される場合に、前記特定のユーザ認証情報と記特定のユーザ識別情報とを関連づけて前記メモリに記憶する記憶制御部と、を備える、請求項4に記載のスキャナ。
【請求項6】
前記第1の端末装置は、前記スキャン指示を前記スキャナに送信するための第1の操作が受け付けられる場合に、前記第1のユーザ認証情報がユーザによって入力されなくても、前記第1の端末装置に記憶されている前記第1のユーザ認証情報を含む前記スキャン指示を前記スキャナに送信し、
前記第2の端末装置は、前記画像要求を前記スキャナに送信するための第2の操作が受け付けられる場合に、前記第2のユーザ認証情報がユーザによって入力されなくても、前記第2の端末装置に記憶されている前記第2のユーザ認証情報を含む前記画像要求を前記スキャナに送信する、請求項4に記載のスキャナ。
【請求項7】
前記スキャナは、さらに、
ユーザ認証情報を入力するための認証画面を表わす認証画面データを前記第1の端末装置に送信する認証画面データ送信部であって、前記第1の端末装置は、前記スキャナから前記認証画面データを受信する場合に、前記認証画面を表示する、前記認証画面データ送信部と、
前記認証画面において前記第1のユーザ認証情報が入力されることに応じて、前記第1の端末装置から前記第1のユーザ認証情報を受信する認証情報受信部と、
受信済みの前記第1のユーザ認証情報が前記メモリに記憶されている場合に、ユーザ認証が成功したことを示す成功情報を前記第1の端末装置に送信する成功情報送信部であって、前記第1の端末装置は、前記スキャナから前記成功情報を受信する場合に、前記スキャン指示を前記スキャナに送信するための第1の操作を受け付けるためのスキャン指示画面を表示する、前記成功情報送信部と、を備え、
前記スキャン指示受信部は、前記スキャン指示画面において前記第1の操作が受け付けられることに応じて、前記第1の端末装置から前記第1のユーザ認証情報を含む前記スキャン指示を受信する、請求項4に記載のスキャナ。
【請求項8】
スキャナのためのコンピュータプログラムであって、
前記スキャナのコンピュータを、
第1の端末装置からスキャン指示を受信するスキャン指示受信部と、
前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信される場合に、原稿のスキャンを前記スキャナのスキャン実行部に実行させて、スキャン画像データを取得する画像データ取得部と、
前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信される場合に、前記スキャン指示に対応する第1のユーザ識別情報を取得する第1のユーザ識別情報取得部と、
前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信された後に、第2の端末装置から画像要求を受信する画像要求受信部と、
前記第2の端末装置から前記画像要求が受信される場合に、前記画像要求に対応する第2のユーザ識別情報を取得する第2のユーザ識別情報取得部と、
前記第1のユーザ識別情報と前記第2のユーザ識別情報とが一致する場合に、前記スキャン画像データを前記第2の端末装置に送信する画像データ送信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項9】
スキャナによって実行される方法であって、
第1の端末装置からスキャン指示を受信するスキャン指示受信ステップと、
前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信される場合に、原稿のスキャンを前記スキャナのスキャン実行部に実行させて、スキャン画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信される場合に、前記スキャン指示に対応する第1のユーザ識別情報を取得する第1のユーザ識別情報取得ステップと、
前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信された後に、第2の端末装置から画像要求を受信する画像要求受信ステップと、
前記第2の端末装置から前記画像要求が受信される場合に、前記画像要求に対応する第2のユーザ識別情報を取得する第2のユーザ識別情報取得ステップと、
前記第1のユーザ識別情報と前記第2のユーザ識別情報とが一致する場合に、前記スキャン画像データを前記第2の端末装置に送信する画像データ送信ステップと、
を備える、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書では、スキャン画像データを送信するための技術を開示する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、情報処理装置と画像形成装置とを備えるシステムが開示されている。画像形成装置は、情報処理装置からスキャン要求を受信する場合に、認証情報の送信を要求する信号を情報処理装置に送信する。画像形成装置は、情報処理装置から認証情報を受信する場合に、受信済みの認証情報を用いた認証処理を実行する。画像形成装置は、認証処理が成功する場合に、スキャン処理を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-030182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、スキャン画像データを適切に送信するための新規な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、スキャナを開示する。前記スキャナは、スキャン実行部と、第1の端末装置からスキャン指示を受信するスキャン指示受信部と、前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信される場合に、原稿のスキャンを前記スキャン実行部に実行させて、スキャン画像データを取得する画像データ取得部と、前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信される場合に、前記スキャン指示に対応する第1のユーザ識別情報を取得する第1のユーザ識別情報取得部と、前記第1の端末装置から前記スキャン指示が受信された後に、第2の端末装置から画像要求を受信する画像要求受信部と、前記第2の端末装置から前記画像要求が受信される場合に、前記画像要求に対応する第2のユーザ識別情報を取得する第2のユーザ識別情報取得部と、前記第1のユーザ識別情報と前記第2のユーザ識別情報とが一致する場合に、前記スキャン画像データを前記第2の端末装置に送信する画像データ送信部と、を備えてもよい。
【0006】
上記の構成によると、スキャナは、スキャン指示に対応する第1のユーザ識別情報と画像要求に対応する第2のユーザ識別情報とが一致する場合に、スキャン画像データを第2の端末装置に送信する。従って、スキャナは、スキャン画像データを適切に送信することができる。
【0007】
上記のスキャナを実現するためのコンピュータプログラム、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体、及び、スキャナによって実行される方法も新規で有用である。また、上記のスキャナと第1の端末装置と第2の端末装置とを備える通信システムも、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
通信システムの構成を示す。
登録プロセスのシーケンス図を示す。
スキャン前プロセスのシーケンス図を示す。
スキャナによって実行されるスキャン処理のフローチャートを示す。
スキャンが実行されるケースAのシーケンス図を示す。
スキャンが実行されるケースBのシーケンス図を示す。
スキャンの実行がキャンセルされるケースCのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施例)
(通信システム2の構成;図1)
図1に示されるように、通信システム2は、スキャナ10と、複数個の端末装置100、200、300と、を備える。スキャナ10、及び、各端末装置100は、インターネット6に接続されている。各装置10、100、200、300は、インターネット6を介して相互に通信可能である。
【0010】
(スキャナ10の構成)
スキャナ10は、スキャン機能を実行可能な周辺装置である。スキャナ10は、さらに、ウェブサーバ機能を実行可能である。ウェブサーバ機能は、外部機器がスキャナ10内のウェブサーバにアクセスすることに応じて、ウェブページを表わすウェブページデータを外部機器に送信する機能である。変形例では、スキャナ10は、さらに、印刷機能、FAX機能等を実行可能な多機能機であってもよい。スキャナ10は、デバイスID「DV1」を有する。デバイスIDは、スキャナ10の管理者によって付与される名称である。スキャナ10は、操作部12と、表示部14と、通信インターフェース16と、スキャン実行部18と、制御部30と、を備える。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
(【0011】以降は省略されています)

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