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公開番号2025087093
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201507
出願日2023-11-29
発明の名称チューブ容器およびチューブ容器の製造方法
出願人株式会社フジシールインターナショナル
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B65D 35/10 20060101AFI20250603BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】リサイクル性に優れ、かつ、より廉価なチューブ容器を提供する。
【解決手段】本発明に基づくチューブ容器1の注出部20は、内容物を注出するための注出口21と、肩部22と、延出部23とを含んでいる。肩部22は、軸方向DAから見たときに注出口21を中心として注出口21から径方向に拡がっている。延出部23は、肩部22の外周端221から軸方向DAに沿って注出口21側とは反対に延びている。延出部23は、径方向の外側において筒状胴部10の一方端部13の内周面131と接合している。注出部20は、ポリエステル系樹脂を含む樹脂組成物からなる。注出部20は、該樹脂組成物が射出されることで筒状胴部10の一方端部13に接合している、インサート成形部材である。筒状胴部10の一方端部13は、肩部22の内表面222を径方向外側に向かって延長されてなる仮想延長面VSと交差している。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
一枚のシートを湾曲または屈曲させて、前記シートの面方向における第1の側端部と、該第1の側端部の反対に位置する前記シートの第2の側端部とを、前記シートの厚さ方向に互いに重ね合わせて溶着させることで形成された帯状の溶着部を有する、筒状胴部と、
前記筒状胴部の軸方向における一方端部に接合され、前記筒状胴部に収容された内容物を注出可能な注出部とを備え、
前記注出部は、前記内容物を注出するための注出口と、前記軸方向から見たときに前記注出口を中心として前記注出口から径方向に拡がる肩部と、該肩部の外周端から前記軸方向に沿って注出口側とは反対に延び、前記径方向の外側において前記筒状胴部の前記一方端部の内周面と接合する延出部とを含み、
前記シートは、ポリエステル系樹脂を含む基材層を含み、
前記注出部は、ポリエステル系樹脂を含む樹脂組成物からなり、
前記注出部は、前記樹脂組成物が射出成形されることで前記筒状胴部の前記一方端部に接合しているインサート成形部材であり、
前記筒状胴部の前記一方端部は、前記肩部の内表面を径方向外側に向かって延長されてなる仮想延長面と交差している、チューブ容器。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記延出部は、前記筒状胴部の前記一方端部において前記仮想延長面と交差している箇所と接合している部分である、根元部を含み、
前記根元部から、前記延出部の前記軸方向における先端にかけて、前記延出部の前記径方向における厚さは、前記根元部において最も厚くなっている、請求項1に記載のチューブ容器。
【請求項3】
前記延出部は、前記肩部と、前記延出部の前記軸方向における先端との間に位置し、前記肩部から離れるに従って前記延出部の内面が径方向外側に折れ曲がる段部を含む、請求項1に記載のチューブ容器。
【請求項4】
前記肩部の外表面のうち、前記外周端の外表面は湾曲しており、
前記筒状胴部の前記一方端部は、前記外周端の外表面に沿って湾曲するように延びている、請求項1に記載のチューブ容器。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のチューブ容器の製造方法であって、
前記シートを準備する工程と、
準備された前記シートを、筒状に形成しつつ、前記第1の側端部と前記第2の側端部とを互いに重ね合わせる工程と、
筒状に形成された前記シートの径方向内側および径方向外側のうち一方側に位置させた超音波ホーンと、前記径方向内側および前記径方向外側のうち他方側に位置させたアンビルとにより、前記第1の側端部および前記第2の側端部を挟み込んでこれらを超音波溶着することで、前記筒状胴部に対応する筒状体を形成する工程と、
前記筒状体に前記注出部を接合する工程とを備え、
前記注出部を接合する工程は、
前記筒状体の軸方向における一方端部が上方を向くように、金型の内部に前記筒状体の前記一方端部を配置する工程と、
前記金型の内部において、前記筒状体の上方から前記筒状体の前記一方端部の内周面上に溶融した前記樹脂組成物が流れ込むように、前記樹脂組成物を充填することで、前記筒状体の前記一方端部の前記内周面に接合するように前記注出部を射出成形する工程とを含む、チューブ容器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、チューブ容器およびチューブ容器の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来のチューブ容器が、特許第6976032号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1に開示されたチューブ容器は、注出ユニットと、胴部とから構成されている。注出ユニットは、内容物を注出する。注出ユニットは、内容物が注出される注出口部と、注出口部から径方向の外側に張り出す肩部とを備えている。胴部は、内容物を収容するためのものである。胴部はフィルムの一方の側端縁の一面側が他方の側端縁の他面側に重ね合わされ、且つ重ね合わされた一方の側端縁と他方の側端縁とがヒートシールによって溶着されている。胴部の軸方向の一端の内面は、肩部の外周面に溶着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6976032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されるような形状のチューブ容器として、リサイクル性を向上させるため、全体としてポリエステル系樹脂を主成分として含み、かつ、薄肉化されたチューブ容器が求められている。
【0005】
注出部(注出ユニット)は、ポリエステル系樹脂を含む樹脂組成物で形成することが検討されている。注出部を圧縮成形により形成した場合には、注出部の薄肉化が比較的難しくなる。また、ポリエステル系樹脂は、温度変化に伴う流動性の変化が比較的大きいため、圧縮成形には比較的不向きである。このため、注出部を射出成形により形成することが検討されている。また、注出部と筒状胴部とを接合する工程を簡素化するため、いわゆるインサート成形が検討されている。
【0006】
一方、筒状胴部は、ポリエステル系樹脂を含む基材層を含みシートを筒状に形成することが検討されている。そして、筒状胴部は、リサイクル性向上およびスクイズ性向上のため当該シートの厚さを薄くすることが検討されている。しかしながら、ポリエステル系樹脂を含む基材層を含む比較的薄いシートを筒状胴部にすると、インサート成形をする際に、溶融した樹脂組成物が筒状胴部の外周側に周り込みやすくなる。ひいては、注出部の形成工程において歩留まりが低下し、チューブ容器の製造費用が増大するおそれがある。
【0007】
本開示は上記の課題に鑑みてなされたものであり、リサイクル性に優れ、かつ、より廉価なチューブ容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に基づくチューブ容器は、筒状胴部と、注出部とを備えている。筒状胴部は、一枚のシートを湾曲または屈曲させて、シートの面方向における第1の側端部と、第1の側端部の反対に位置するシートの第2の側端部とを、シートの厚さ方向に互いに重ね合わせて溶着させることで形成された帯状の溶着部を有している。注出部は、筒状胴部の軸方向における一方端部に接合され、筒状胴部に収容された内容物を注出可能である。注出部は、内容物を注出するための注出口と、肩部と、延出部とを含んでいる。肩部は、軸方向から見たときに注出口を中心として注出口から径方向に拡がっている。延出部は、肩部の外周端から軸方向に沿って注出口側とは反対に延びている。延出部は、径方向の外側において筒状胴部の一方端部の内周面と接合している。シートは、ポリエステル系樹脂を含む基材層を含んでいる。注出部は、ポリエステル系樹脂を含む樹脂組成物からなる。注出部は、上記樹脂組成物が射出されることで筒状胴部の一方端部に接合している、インサート成形部材である。筒状胴部の一方端部は、肩部の内表面を径方向外側に向かって延長されてなる仮想延長面と交差している。
【0009】
上記の構成によれば、ポリエステル系樹脂を含む樹脂組成物を筒状胴部に対して射出成形したときに、樹脂組成物は、肩部から延出部の順に流れ込む流動経路をとり得る。このとき、樹脂組成物が上記仮想延長面に沿う流動経路をとる場合は、樹脂組成物が、上記の構成により、筒状胴部の一方端部の内周面に突き当たる。筒状胴部は、樹脂組成物によって径方向外側に押し出される。よって、樹脂組成物が、筒状胴部の外周側に周り込むことが抑制される。ひいては、筒状胴部の一方端部の内周面に接合するように注出部をインサート成形するときの歩留まりが向上する。したがって、上記の構成によれば、リサイクル性に優れ、かつ、より廉価なチューブ容器を提供できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リサイクル性に優れ、かつ、より廉価なチューブ容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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