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公開番号
2025087085
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201489
出願日
2023-11-29
発明の名称
シート搬送装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ネクスト
主分類
B65H
7/14 20060101AFI20250603BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】ユーザの手を煩わせることなく、搬送ローラの再駆動を行うことで適切にシートの搬送を再開することを可能にしたシート搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送ローラの駆動を開始してから第1センサ21がシートを検出するまでの時間を計測してTLとしてメモリ62に記憶し、第1センサ21がシート3を検出してから所定時間経過後にレジストローラ15について駆動を開始し、レジストローラ15の駆動を開始してから第2センサ22がシート3を検出するまでの時間である第2時間が閾値を越えた場合に、レジストローラ15の駆動を一旦停止した上でメモリ62に記憶されたTLに基づいて、搬送ローラの再駆動を開始してからレジストローラ15の駆動を開始するまでの時間であるTCONを決定し、搬送ローラの再駆動を開始してからTCON経過後にレジストローラ15の駆動を開始するように制御する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
シートを搬送するとともに駆動開始後に予め決められた搬送時間経過後に搬送が停止される搬送ローラと、前記搬送ローラのシート搬送方向下流側にあって前記搬送ローラによって搬送されたシートの姿勢を矯正した上で更に下流側へと搬送するレジストローラと、前記レジストローラに対してシート搬送方向上流側にあってシートの通過を検出する第1センサと、前記レジストローラに対してシート搬送方向下流側にあってシートの通過を検出する第2センサと、メモリと、コントローラと、を備えるシート搬送装置であって、
前記コントローラは、
前記搬送ローラの駆動を開始してから前記第1センサがシートを検出するまでの時間を計測して第1時間として前記メモリに記憶し、
前記第1センサがシートを検出してから所定時間経過後に前記レジストローラについて駆動を開始し、
前記レジストローラの駆動を開始してから前記第2センサがシートを検出するまでの時間である第2時間が閾値を越えた場合に、前記レジストローラの駆動を一旦停止した上で前記メモリに記憶された前記第1時間に基づいて、前記搬送ローラの再駆動を開始してから前記レジストローラの駆動を開始するまでの時間である第3時間を決定し、
前記第3時間を決定した後に前記搬送ローラを再駆動し、前記搬送ローラの再駆動を開始してから前記第3時間経過後に前記レジストローラの駆動を開始するように制御することを特徴とするシート搬送装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記コントローラは、
前記搬送時間と前記第1時間との差分を、前記所定時間から減算することにより前記第3時間を決定することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記搬送ローラの駆動を開始してから前記第1センサがシートを検出することなく予め決められた第1上限時間を超えた場合に、停止した前記搬送ローラを再度駆動させることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記第2時間が閾値を越えたことに基づく前記搬送ローラの再駆動は、所定回数を上限に行うことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項5】
シートトレイを更に有し、
前記搬送ローラは、前記シートトレイに載置されたシートに接触してシートを給紙するピックアップローラと、ピックアップローラによって給紙されたシートを一枚ずつに分離する分離ローラと、を含み、
前記第1センサは、前記分離ローラと前記レジストローラの間の搬送経路上にあることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート搬送装置。
【請求項6】
前記シートトレイは、ユーザの手差しで前記シートを載置する多目的トレイであることを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。
【請求項7】
表示部を更に有し、
前記コントローラは、
前記搬送ローラの再駆動を開始してから前記第2センサがシートを検出することなく予め決められた第2上限時間を超えた場合に、前記レジストローラの駆動を停止した上で前記表示部にメッセージを表示することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート搬送装置。
【請求項8】
前記レジストローラに対して搬送方向下流側で搬送される前記シートに対して画像形成を行う画像形成部を有し、
前記コントローラは、
前記搬送ローラの再駆動を開始してから前記第2センサがシートを検出するまでの時間に基づいて前記画像形成部による画像形成のタイミングを制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート搬送装置。
【請求項9】
前記搬送ローラの駆動機構は、駆動を開始すると前記搬送時間経過後に搬送を停止させるカム機構と、駆動を開始するタイミングを決定するソレノイドと、を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート搬送装置。
【請求項10】
表示部を更に有し、
前記コントローラは、
前記シートのサイズが所定サイズ未満の場合には、
前記第2時間が閾値を越えた場合であっても前記搬送ローラの再駆動を行うことなく、前記レジストローラの駆動を停止した上で前記表示部にメッセージを表示することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート搬送装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを搬送するシート搬送装置に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、シートの姿勢を矯正する為のレジストローラを備えたシート搬送装置について提案されている。ここで、レジストローラは、停止または搬送方向とは逆方向に回転可能なローラ対からなり、レジストローラに向けてシートを送り込み、シートをたわませることでシートの先端をローラ対に沿わせる。そして、シートの先端がローラ対に沿った状態でレジストローラを搬送方向に回転させると、斜行が解消される。
【0003】
このようなレジストローラを備えたシート搬送装置の一例として例えば特開2014-031245号公報には、厚紙や色付紙といった通常使用するシートとは異なるシートを使って印刷する際に用いられるMP(マルチパーパス)トレイ(手差しトレイともいう)を備えた画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、通常使用するシートを収納する給紙トレイから印刷部までの搬送経路に合流するようにMPトレイからのシートの搬送経路が設けられている。そして、シートが印刷部で斜行していない状態にするため、上記レジストローラが印刷部までの間の搬送経路に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-031245号公報(段落0021-0022)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1に開示されているようなシート搬送装置では、レジストローラにおいて斜行を補正するために必要なたわみを作るためのシートの搬送量は、レジストローラに対して搬送方向上流に配置されたセンサが、シート先端の通過を検出したタイミングを基に算出される。即ち、上流側のセンサがシートの先端を検知してから所定時間経過後(必要なたわみができると推定されるタイミング)にレジストローラの用紙搬送方向への回転駆動が開始される。
【0006】
一方で、シート搬送装置は、搬送経路のレジストローラまでシートを搬送するとともにたわみを形成する為の搬送ローラについてレジストローラの上流側に備えているが、この搬送ローラについては1回のシートの搬送動作に対して複数枚のシートが搬送されることを防止する為に、1回のシートの搬送動作の搬送量がシートの長さよりも短くなるように予め搬送時間(搬送ローラの駆動時間)が設計されている。その結果、例えばシートの搬送開始時などにおいて搬送ローラとシートの間でスリップが生じると、想定よりも搬送距離が短くなり上流側のセンサをシートが通過することでレジストローラの駆動が開始される一方でレジストローラの位置までシートが僅かに届いていないといった状況が生じ得る。従来では上記のような状況が生じるとエラーとなり、ユーザは何の異常もなく搬送経路中に留まっているシートを取り除くことを強いられる問題があった。また、レジストローラの駆動を一旦停止した上で搬送ローラの再駆動を行うことも考えられるが、既にシートの先端が上流側のセンサを通過した後の状態であるので、シートの姿勢を矯正するためにレジストローラの駆動を開始する適切なタイミングを特定することができない新たな問題が生じる。
【0007】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、上記のような状況が生じた場合においてもユーザの手を煩わせることなく、搬送ローラの再駆動を行うことで適切にシートの搬送を再開することを可能にしたシート搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため本願に係るシート搬送装置は、シートを搬送するとともに駆動開始後に予め決められた搬送時間経過後に搬送が停止される搬送ローラと、前記搬送ローラのシート搬送方向下流側にあって前記搬送ローラによって搬送されたシートの姿勢を矯正した上で更に下流側へと搬送するレジストローラと、前記レジストローラに対してシート搬送方向上流側にあってシートの通過を検出する第1センサと、前記レジストローラに対してシート搬送方向下流側にあってシートの通過を検出する第2センサと、メモリと、コントローラと、を備えるシート搬送装置であって、前記コントローラは、前記搬送ローラの駆動を開始してから前記第1センサがシートを検出するまでの時間を計測して第1時間として前記メモリに記憶し、前記第1センサがシートを検出してから所定時間経過後に前記レジストローラについて駆動を開始し、前記レジストローラの駆動を開始してから前記第2センサがシートを検出するまでの時間である第2時間が閾値を越えた場合に、前記レジストローラの駆動を一旦停止した上で前記メモリに記憶された前記第1時間に基づいて、前記搬送ローラの再駆動を開始してから前記レジストローラの駆動を開始するまでの時間である第3時間を決定し、前記第3時間を決定した後に前記搬送ローラを再駆動し、前記搬送ローラの再駆動を開始してから前記第3時間経過後に前記レジストローラの駆動を開始するように制御することを特徴とする。
尚、「搬送時間経過後に搬送が停止される」とは、搬送時間経過後に搬送ローラの回転自体を停止させても良いし、回転した状態で搬送ローラをシートから離しても良い。
また、「レジストローラについて駆動を開始する」とは、シートを搬送方向下流側に搬送る方向へとレジストローラを駆動することであり、その駆動を行うことによって搬送ローラによる搬送によってレジストローラの位置まで到達していたシートの姿勢を矯正した上で更に下流側へと搬送する。
【発明の効果】
【0009】
前記構成を有する本願に係るシート搬送装置は、例えばシートの搬送開始時などにおいて搬送ローラとシートの間でスリップが生じることで、想定よりも搬送距離が短くなり上流側の第1センサをシートが通過することでレジストローラの駆動が開始される一方でレジストローラの位置までシートが僅かに届いていないといった状況が生じた場合であっても、ユーザの手を煩わせることなく、搬送ローラの再駆動を行うことで適切にシートの搬送を再開することが可能となる。また、搬送ローラの再駆動を行った場合に、シートの姿勢を矯正するための適切なタイミングでレジストローラを駆動することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態のプリンタを示す要部側断面図である。
プリンタのMPトレイを開いた状態を示す要部側断面図である。
プリンタの電気的構成を示したブロック図である。
本実施形態に係る印刷処理のフローチャートである。
本実施形態に係る印刷処理のフローチャートである。
搬送ローラによる搬送動作が再度行われる状況について説明した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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