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公開番号2025086803
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023201102
出願日2023-11-28
発明の名称車両用発進クラッチの制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/12 20100101AFI20250602BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】有段式自動変速機の高速ギヤ段で発進クラッチの差動を必要とするリンプホーム走行が行なわれても、発進クラッチが損なわる可能性のない車両用発進クラッチの制御装置を提供する。
【解決手段】発進クラッチ保護制御部100により、自動変速機38の低速ギヤ段が故障してその低速ギヤ段の使用が制限された状態で、発進クラッチ36の差動(スリップ)が必要な場合には、発進クラッチ36への入力回転速度又は発進クラッチ36へ入力される駆動力が、発進クラッチ36の発熱量Qclの累積値ΣQcl(推定値)が所定値(許容値)Q1内となるように制限される。これにより、発進クラッチ36の負荷の増大が制限されるので、発生熱量が許容熱量を超過し難くなり、発進クラッチ36の熱保護が行なわれる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
駆動源と有段式変速機との間を段接する発進クラッチとを備える車両に用いられる車両用発進クラッチの制御装置であって、
前記有段式自動変速機の低速ギヤ段の使用制限状態で前記発進クラッチの差動が必要である走行の場合は、前記発進クラッチへの入力回転速度及び/又は駆動力を制限する発進クラッチ保護制御部を、備える
ことを特徴とする車両用発進クラッチの制御装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記有段式自動変速機の低速ギヤ段に異常が発生して前記低速ギヤ段の使用が制限される場合には、前記有段式自動変速機の変速段を前記異常が発生している低速段よりも高速側の変速段へ切り替えるとともに、前記発進クラッチを差動させて前記車両を走行させる退避走行制御部を、さらに備える
ことを特徴とする請求項1の車両用発進クラッチの制御装置。
【請求項3】
前記発進クラッチ保護制御部は、前記発進クラッチへの入力回転速度の制限、及び前記発進クラッチへの駆動力の制限のうち、前記発進クラッチへの入力回転速度の制限を優先させる
ことを特徴とする請求項1の車両用発進クラッチの制御装置。
【請求項4】
前記発進クラッチ保護制御部は、前記発進クラッチへ入力される入力回転速度を制限した後に、前記発進クラッチに生じる発熱量が所定値以上になると推定される場合には、前記発進クラッチに生じる発熱量が許容量となるように前記発進クラッチへ入力される駆動力を制限するか又は前記発進クラッチの容量を制限する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1の車両用発進クラッチの制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車両用発進クラッチの制御装置に係り、特に、発進クラッチの熱保護を行なう技術に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
駆動源と有段式自動変速機との間を断接する発進クラッチを備えた車両が、知られている。たとえば、エンジンと、電動機と、前記エンジンと前記電動機との間を断接する第1クラッチと、電動機と有段式自動変速機との間を断接する第2クラッチ(発進クラッチ)と、を備え、前記エンジンおよび前記電動機が走行用の動力源として用いられるハイブリッド方式の車両が、それである。特許文献1に記載の車両はその一例である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-106710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記有段式自動変速機の変速比が相対的に大きい低速側の低速ギヤ段が故障した場合、リンプホーム走行が有段式自動変速機の高速ギヤ段で行なわれる。しかし、このようなリンプホーム走行(退避走行)の発進時には、有段式自動変速機の入力トルクが大きくされて発進クラッチの負荷が大きくなるので、発進クラッチの発生熱量が許容熱量を超過し易く、発進クラッチの熱保護の観点で改良の余地があった。
【0005】
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、有段式自動変速機の高速ギヤ段で発進クラッチの差動を必要とするリンプホーム走行が行なわれても、発進クラッチが十分に熱保護される車両用発進クラッチの制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨とするところは、(a)駆動源と有段式変速機との間を段接する発進クラッチとを備えた車両に用いられる車両用発進クラッチの制御装置であって、(b)前記有段式自動変速機の低速ギヤ段の使用制限状態で前記発進クラッチの差動が必要である走行の場合は、前記発進クラッチへ入力される入力回転速度及び/又は駆動力を制限する発進クラッチ保護制御部を、備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
このような車両用発進クラッチの制御装置によれば、前記有段式自動変速機の低速ギヤ段の異常による使用制限が発生している状態で前記発進クラッチの差動が必要である走行の場合は、前記発進クラッチ保護制御部により、前記発進クラッチへ入力される入力回転速度及び/又は駆動力が制限される。これにより、発進クラッチの負荷の増大が制限されるので、発生熱量が許容熱量を超過し難くなり、発進クラッチの熱保護が行なわれる。
【0008】
ここで、好適には、前記有段式自動変速機の低速ギヤ段に異常が発生して使用制限される場合には、前記有段式自動変速機の変速段を前記異常が発生している低速段よりも高速側の変速段へ切り替えるとともに、前記発進クラッチを差動させて前記車両を走行させる退避走行制御部を、備える。これにより、リンプホーム走行が容易となる。
【0009】
また、好適には、前記発進クラッチ保護制御部は、前記発進クラッチへ入力される入力回転速度の制限、及び前記発進クラッチへ入力される駆動力の制限のうち、前記発進クラッチへ入力される入力回転速度の制限を優先させる。前記発進クラッチへ入力される入力回転速度の制限を優先的に実施するので、前記発進クラッチ内での発熱量の抑制が容易となる。
【0010】
また、好適には、前記発進クラッチ保護制御部は、前記発進クラッチへ入力される入力回転速度を制限した後に、前記発進クラッチに生じる発熱量が所定値以上になると推定される場合には、前記発進クラッチに生じる発熱量が許容量となるように前記発進クラッチへ入力される駆動力を制限するか及び/又は前記発進クラッチの伝達トルク容量を制限する。これにより、前記発進クラッチの発熱量が制限されるので、発進クラッチが過熱状態となることが回避される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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