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公開番号2025086185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023200079
出願日2023-11-27
発明の名称光ファイバリボンおよび光ファイバリボンの製造方法
出願人古河電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C03C 25/1065 20180101AFI20250530BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】光ファイバリボンの単心分離性を向上させること。
【解決手段】本発明における光ファイバリボンは、光ファイバ裸線、前記光ファイバ裸線を覆う第1紫外線硬化型樹脂により形成されたプライマリ層、前記プライマリ層を覆う第2紫外線硬化型樹脂により形成されたセカンダリ層、前記セカンダリ層を覆う第3紫外線硬化型樹脂により形成された着色層とを含む複数の光ファイバ着色心線と、前記複数の光ファイバ着色心線を覆う第4紫外線硬化型樹脂により形成されたリボン層とを備え、前記リボン層のうち前記着色層に接する部分の転化率は、83.7%以上であり、前記リボン層の破断伸びは、9.4%以上であることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
光ファイバ裸線、前記光ファイバ裸線を覆う第1紫外線硬化型樹脂により形成されたプライマリ層、前記プライマリ層を覆う第2紫外線硬化型樹脂により形成されたセカンダリ層、前記セカンダリ層を覆う第3紫外線硬化型樹脂により形成された着色層とを含む複数の光ファイバ着色心線と、
前記複数の光ファイバ着色心線を覆う第4紫外線硬化型樹脂により形成されたリボン層とを備え、
前記リボン層のうち前記着色層に接する部分の転化率は、83.7%以上であり、
前記リボン層の破断伸びは、9.4%以上であることを特徴とする光ファイバリボン。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
光ファイバ裸線、前記光ファイバ裸線を覆う第1紫外線硬化型樹脂により形成されたプライマリ層、前記プライマリ層を覆う第2紫外線硬化型樹脂により形成されるセカンダリ層とを含む複数の光ファイバ着色心線と、
前記複数の光ファイバ着色心線を覆う第4紫外線硬化型樹脂により形成されたリボン層とを備え、
前記セカンダリ層は、着色されている着色層であり、
前記リボン層のうち前記着色層に接する部分の転化率は、83.7%以上であり、
前記リボン層の破断伸びは、9.4%以上であることを特徴とする光ファイバリボン。
【請求項3】
前記着色層の表面転化率は、96.0%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバリボン。
【請求項4】
前記着色層の表面転化率は、92.0%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバリボン。
【請求項5】
前記リボン層のうち前記着色層に接する部分の転化率は、95.0%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバリボン。
【請求項6】
前記リボン層の破断伸びは、65.0%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバリボン。
【請求項7】
前記第3紫外線硬化型樹脂は、発光ダイオードによる紫外線によって硬化されることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバリボン。
【請求項8】
前記第4紫外線硬化型樹脂は、発光ダイオードによる紫外線によって硬化されることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバリボン。
【請求項9】
前記第2紫外線硬化型樹脂は、発光ダイオードによる紫外線によって硬化されることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバリボン。
【請求項10】
光ファイバ母材から光ファイバ裸線を線引きする工程と、
前記光ファイバ裸線の周囲にプライマリ層を形成する第1紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第1紫外線硬化型樹脂に第1光源による紫外線を照射してプライマリ層を形成する工程と、
前記プライマリ層の周囲にセカンダリ層を形成する第2紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第2紫外線硬化型樹脂に第2光源による紫外線を照射してセカンダリ層を形成する工程と、
前記セカンダリ層の周囲に着色層を形成する第3紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第3紫外線硬化型樹脂に第3光源による紫外線を照射して着色層を形成する工程と、
前記着色層の周囲にリボン層を形成する第4紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第4紫外線硬化型樹脂に第4光源による紫外線を照射してリボン層を形成する工程とを備え、
前記リボン層のうち前記着色層に接する部分の転化率は、83.7%以上であり、
前記リボン層の破断伸びは、9.4%以上であることを特徴とする光ファイバリボンの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバリボンおよび光ファイバリボンの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
光ファイバリボンの単心分離性を向上させる技術が案出されている。特許文献1に記載の技術は、光ファイバ着色心線の着色層の表面転化率を高く設定することによって、光ファイバリボンの単心分離性を向上させている。なお、光ファイバリボンの単心分離性は、光ファイバリボンから光ファイバ着色心線を取り出す際の取り出しやすさを意味する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/017060号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、光ファイバ着色心線の製造条件によっては、着色層の表面転化率を高く設定することが容易ではなく、光ファイバリボンの単心分離性を向上させることが困難となり得る。
【0005】
本発明は、光ファイバリボンの単心分離性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によれば、光ファイバ裸線、前記光ファイバ裸線を覆う第1紫外線硬化型樹脂により形成されたプライマリ層、前記プライマリ層を覆う第2紫外線硬化型樹脂により形成されたセカンダリ層、前記セカンダリ層を覆う第3紫外線硬化型樹脂により形成された着色層とを含む複数の光ファイバ着色心線と、前記複数の光ファイバ着色心線を覆う第4紫外線硬化型樹脂により形成されたリボン層とを備え、前記リボン層のうち前記着色層に接する部分の転化率は、83.7%以上であり、前記リボン層の破断伸びは、9.4%以上であることを特徴とする光ファイバリボンが提供される。
【0007】
本発明の他の一観点によれば、光ファイバ裸線、前記光ファイバ裸線を覆う第1紫外線硬化型樹脂により形成されたプライマリ層、前記プライマリ層を覆う第2紫外線硬化型樹脂により形成されるセカンダリ層とを含む複数の光ファイバ着色心線と、前記複数の光ファイバ着色心線を覆う第4紫外線硬化型樹脂により形成されたリボン層とを備え、前記セカンダリ層は、着色されている着色層であり、前記リボン層のうち前記着色層に接する部分の転化率は、83.7%以上であり、前記リボン層の破断伸びは、9.4%以上であることを特徴とする光ファイバリボンが提供される。
【0008】
本発明の他の観点によれば、光ファイバ母材から光ファイバ裸線を線引きする工程と、前記光ファイバ裸線の周囲にプライマリ層を形成する第1紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第1紫外線硬化型樹脂に第1光源による紫外線を照射してプライマリ層を形成する工程と、前記プライマリ層の周囲にセカンダリ層を形成する第2紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第2紫外線硬化型樹脂に第2光源による紫外線を照射してセカンダリ層を形成する工程と、前記セカンダリ層の周囲に着色層を形成する第3紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第3紫外線硬化型樹脂に第3光源による紫外線を照射して着色層を形成する工程と、前記着色層の周囲にリボン層を形成する第4紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第4紫外線硬化型樹脂に第4光源による紫外線を照射してリボン層を形成する工程とを備え、前記リボン層のうち前記着色層に接する部分の転化率は、83.7%以上であり、前記リボン層の破断伸びは、9.4%以上であることを特徴とする光ファイバリボンの製造方法が提供される。
【0009】
本発明の他の観点によれば、光ファイバ母材から光ファイバ裸線を線引きする工程と、前記光ファイバ裸線の周囲にプライマリ層を形成する第1紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第1紫外線硬化型樹脂に第1光源による紫外線を照射してプライマリ層を形成する工程と、前記プライマリ層の周囲にセカンダリ層を形成する第2紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第2紫外線硬化型樹脂に第2光源による紫外線を照射して着色されたセカンダリ層を形成する工程と、前記セカンダリ層の周囲にリボン層を形成する第4紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第4紫外線硬化型樹脂に第4光源による紫外線を照射してリボン層を形成する工程とを備え、前記リボン層のうち前記セカンダリ層に接する部分の転化率は、83.7%以上であり、前記リボン層の破断伸びは、9.4%以上であることを特徴とする光ファイバリボンの製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、光ファイバリボンの単心分離性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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