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公開番号2025085169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198851
出願日2023-11-24
発明の名称通信管理装置および通信管理方法
出願人株式会社インターネットイニシアティブ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H04W 48/20 20090101AFI20250529BHJP(電気通信技術)
要約【課題】通信ネットワーク全体の通信管理のために、基地局単位でユーザのアクセス傾向を把握することを目的とする。
【解決手段】
通信管理装置1は、通信端末2が基地局BSを介してアクセスした第1ウェブサイトの第1識別情報を含む出力シンボル系列を取得する出力シンボル取得部10と、各基地局BSを隠れ状態の有限集合とし、かつ、通信端末2が各基地局BSを介してアクセスした各ウェブサイトの識別情報を観測可能な出力シンボルの有限集合とした隠れマルコフモデルのパラメータが事前に推定された学習済みの隠れマルコフモデルを用いて、通信端末2が各基地局BSを介して第1ウェブサイトへアクセスする確率を求める演算部12と、求められたアクセスする確率に基づいて、通信端末2が第1ウェブサイトへアクセスする確率が最も高い基地局BSを決定する決定部13とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
通信端末が在圏する通信エリアの基地局を介してアクセスした第1ウェブサイトの第1識別情報を含む出力シンボル系列を取得するように構成された出力シンボル取得部と、
前記通信端末の移動にともなって切り替わる各基地局を隠れ状態の有限集合とし、かつ、前記通信端末が前記各基地局を介してアクセスした各ウェブサイトの識別情報を観測可能な出力シンボルの有限集合とした隠れマルコフモデルのパラメータが事前に推定された、学習済みの隠れマルコフモデルを記憶するように構成された記憶部と、
前記学習済みの隠れマルコフモデルを用いて、前記通信端末が前記各基地局を介して、前記出力シンボル取得部によって取得された前記第1識別情報を有する前記第1ウェブサイトへアクセスする確率を求めるように構成された演算部と、
前記演算部により求められた、前記通信端末が前記各基地局を介して前記第1ウェブサイトへアクセスする確率に基づいて、前記通信端末が前記第1ウェブサイトへアクセスする確率が最も高い基地局を決定するように構成された決定部と、
決定された前記確率が最も高い基地局の情報を、通信制御情報として出力するように構成された出力部と
を備える通信管理装置。
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の通信管理装置において、
前記出力シンボル取得部は、前記通信端末が前記各基地局を介してアクセスした前記第1ウェブサイトを含む複数のウェブサイトの各々の識別情報を示す出力シンボル系列を学習データとして取得し、
さらに、前記学習データに対する尤度を最大にする、前記通信端末の接続が所定の基地局から別の基地局に切り替わる確率である状態遷移確率分布、および、前記通信端末が前記各基地局を介して、所定の識別情報のウェブサイトにアクセスする確率であるシンボル出力確率分布を含む前記隠れマルコフモデルの前記パラメータを推定するように構成された学習部を備え、
前記学習済みの隠れマルコフモデルは、前記学習部によって推定された前記パラメータを備える
ことを特徴とする通信管理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の通信管理装置において、
さらに、前記通信制御情報に基づいて、前記第1ウェブサイトを提供する複数のクラウド拠点のクラウドのうち、前記通信端末が前記第1ウェブサイトにアクセスする前記確率が最も高い基地局からの物理的な距離が最も短いクラウド拠点のクラウドの情報を取得するように構成された第1取得部と、
前記第1取得部によって取得された前記クラウド拠点のクラウドの情報に応じて、所定の通信規格のコアネットワークに対して、前記通信端末の接続先を前記クラウド拠点のクラウドとする指示を行うように構成された通信制御部と
を備える通信管理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の通信管理装置において、
前記出力シンボル取得部は、
加入者識別情報を有する前記通信端末が在圏した通信エリアの基地局および在圏した時間を示す在圏ログを、所定の通信規格のコアネットワークから取得するように構成された第2取得部と、
前記第2取得部によって取得された前記在圏ログに含まれる前記加入者識別情報に割り当てられた端末IPアドレスを前記コアネットワークから取得するように構成された第3取得部と、
前記第3取得部によって取得された前記端末IPアドレスに基づいて、前記加入者識別情報ごとの、前記識別情報であるサイトIPアドレスを有するウェブサイトへのアクセス時間を含むアクセスログを前記コアネットワークから取得するように構成された第4取得部と
を備える通信管理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の通信管理装置において、
前記第2取得部は、前記コアネットワークが備えるアクセスおよび移動管理装置から、前記在圏ログを取得し、
前記第3取得部は、前記コアネットワークが備えるセッション管理機能から、前記端末IPアドレスを取得する
ことを特徴とする通信管理装置。
【請求項6】
請求項4または5に記載の通信管理装置において、
前記第4取得部は、前記コアネットワークが備えるドメイン名システムが記憶する、前記端末IPアドレスごとの、前記識別情報であるIPアドレスを有する各ウェブサイトへのアクセスログを参照して、前記通信端末ごとのサイトIPアドレスおよびアクセス時間を取得する
ことを特徴とする通信管理装置。
【請求項7】
通信端末が在圏する通信エリアの基地局を介してアクセスした第1ウェブサイトの第1識別情報を含む出力シンボル系列を取得する出力シンボル取得ステップと、
前記通信端末の移動にともなって切り替わる各基地局を隠れ状態の有限集合とし、かつ、前記通信端末が前記各基地局を介してアクセスした各ウェブサイトの識別情報を観測可能な出力シンボルの有限集合とした隠れマルコフモデルのパラメータが事前に推定された、学習済みの隠れマルコフモデルを記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記学習済みの隠れマルコフモデルを用いて、前記通信端末が前記各基地局を介して、前記出力シンボル取得ステップで取得された前記第1識別情報を有する前記第1ウェブサイトへアクセスする確率を求める演算ステップと、
前記演算ステップで求められた、前記通信端末が前記各基地局を介して前記第1ウェブサイトへアクセスする確率に基づいて、前記通信端末が前記第1ウェブサイトへアクセスする確率が最も高い基地局を決定する決定ステップと、
決定された前記確率が最も高い基地局の情報を、通信制御情報として出力する出力ステップと
を備える通信管理方法。
【請求項8】
請求項7に記載の通信管理方法において、
前記出力シンボル取得ステップは、前記通信端末が前記各基地局を介してアクセスした前記第1ウェブサイトを含む複数のウェブサイトの各々の識別情報を示す出力シンボル系列を学習データとして取得し、
さらに、前記学習データに対する尤度を最大にする、前記通信端末の接続が所定の基地局から別の基地局に切り替わる確率である状態遷移確率分布、および、前記通信端末が前記各基地局を介して、所定の識別情報のウェブサイトにアクセスする確率であるシンボル出力確率分布を含む前記隠れマルコフモデルの前記パラメータを推定する学習ステップを備え、
前記学習済みの隠れマルコフモデルは、前記学習ステップで推定された前記パラメータを備える
ことを特徴とする通信管理方法。
【請求項9】
請求項1に記載の通信管理装置において、
さらに、前記通信制御情報に基づいて、前記第1ウェブサイトを提供する複数のクラウド拠点のクラウドのうち、前記通信端末が前記第1ウェブサイトにアクセスする前記確率が最も高い基地局からの物理的な距離が最も短いクラウド拠点のクラウドの情報を取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップで取得された前記クラウド拠点のクラウドの情報に応じて、所定の通信規格のコアネットワークに対して、前記通信端末の接続先を前記クラウド拠点のクラウドとする指示を行う通信制御ステップと
を備える通信管理方法。
【請求項10】
請求項7に記載の通信管理方法において、
前記出力シンボル取得ステップは、
加入者識別情報を有する前記通信端末が在圏した通信エリアの基地局および在圏した時間を示す在圏ログを、所定の通信規格のコアネットワークから取得する第2取得ステップと、
前記第2取得ステップで取得された前記在圏ログに含まれる前記加入者識別情報に割り当てられた端末IPアドレスを前記コアネットワークから取得する第3取得ステップと、
前記第3取得ステップで取得された前記端末IPアドレスに基づいて、前記加入者識別情報ごとの、前記識別情報であるサイトIPアドレスを有するウェブサイトへのアクセス時間を含むアクセスログを前記コアネットワークから取得する第4取得ステップと
を備える通信管理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通信管理装置および通信管理方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、クラウド等のアクセスログを解析することで、各通信端末がアクセス要求を行ったクラウド上のファイルを特定できる技術が知られている。特許文献1に開示された技術によれば、ウェブサーバなどのサーバ単位または複数のサーバを一元管理する分析装置によってアクセスログが記録され、特定のウェブサイト等にアクセスした複数の通信端末の各々のアクセス傾向を分析する。このようなアクセス傾向の分析結果は、ウェブサイト等のサービスを提供する側が、ユーザに対してより個別化したサービスを提供するために活用されていた。
【0003】
しかし、特許文献1が開示するアクセスログは、各通信端末がアクセスし得る任意の複数のウェブサイトのアクセスを記録したログではない。また、特許文献1が開示するアクセスログは、無線アクセスネットワーク(RA)あるいはコアネットワーク側で、通信端末の移動にともなって切り替わる各基地局からどのウェブサイトにアクセスされたのかを記録したものでもない。そのため、特許文献1が開示するアクセスログやその分析結果は、通信ネットワーク全体の通信管理として、例えば、MEC(Multi-access Edge Computing)に例示されるエッジコンピューティングなどに活用することが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-156385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、従来の技術によれば、通信ネットワーク全体の通信管理のために、基地局単位でユーザのアクセス傾向を把握することができなかった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、通信ネットワーク全体の通信管理のために、基地局単位でユーザのアクセス傾向を把握することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明に係る通信管理装置は、通信端末が在圏する通信エリアの基地局を介してアクセスした第1ウェブサイトの第1識別情報を含む出力シンボル系列を取得するように構成された出力シンボル取得部と、前記通信端末の移動にともなって切り替わる各基地局を隠れ状態の有限集合とし、かつ、前記通信端末が前記各基地局を介してアクセスした各ウェブサイトの識別情報を観測可能な出力シンボルの有限集合とした隠れマルコフモデルのパラメータが事前に推定された、学習済みの隠れマルコフモデルを記憶するように構成された記憶部と、前記学習済みの隠れマルコフモデルを用いて、前記通信端末が前記各基地局を介して、前記出力シンボル取得部によって取得された前記第1識別情報を有する前記第1ウェブサイトへアクセスする確率を求めるように構成された演算部と、前記演算部により求められた、前記通信端末が前記各基地局を介して前記第1ウェブサイトへアクセスする確率に基づいて、前記通信端末が前記第1ウェブサイトへアクセスする確率が最も高い基地局を決定するように構成された決定部と、決定された前記確率が最も高い基地局の情報を、通信制御情報として出力するように構成された出力部とを備える。
【0008】
また、本発明に係る通信管理装置において、前記出力シンボル取得部は、前記通信端末が前記各基地局を介してアクセスした前記第1ウェブサイトを含む複数のウェブサイトの各々の識別情報を示す出力シンボル系列を学習データとして取得し、さらに、前記学習データに対する尤度を最大にする、前記通信端末の接続が所定の基地局から別の基地局に切り替わる確率である状態遷移確率分布、および、前記通信端末が前記各基地局を介して、所定の識別情報のウェブサイトにアクセスする確率であるシンボル出力確率分布を含む前記隠れマルコフモデルの前記パラメータを推定するように構成された学習部を備え、前記学習済みの隠れマルコフモデルは、前記学習部によって推定された前記パラメータを備えていてもよい。
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明に係る通信管理装置は、さらに、前記通信制御情報に基づいて、前記第1ウェブサイトを提供する複数のクラウド拠点のクラウドのうち、前記通信端末が前記第1ウェブサイトにアクセスする前記確率が最も高い基地局からの物理的な距離が最も短いクラウド拠点のクラウドの情報を取得するように構成された第1取得部と、前記第1取得部によって取得された前記クラウド拠点のクラウドの情報に応じて、所定の通信規格のコアネットワークに対して、前記通信端末の接続先を前記クラウド拠点のクラウドとする指示を行うように構成された通信制御部とを備えていてもよい。
【0010】
また、本発明に係る通信管理装置において、前記出力シンボル取得部は、加入者識別情報を有する前記通信端末が在圏した通信エリアの基地局および在圏した時間を示す在圏ログを、所定の通信規格のコアネットワークから取得するように構成された第2取得部と、前記第2取得部によって取得された前記在圏ログに含まれる前記加入者識別情報に割り当てられた端末IPアドレスを前記コアネットワークから取得するように構成された第3取得部と、前記第3取得部によって取得された前記端末IPアドレスに基づいて、前記加入者識別情報ごとの、前記識別情報であるサイトIPアドレスを有するウェブサイトへのアクセス時間を含むアクセスログを前記コアネットワークから取得するように構成された第4取得部とを備えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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