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公開番号
2025084958
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2025033785,2024565852
出願日
2025-03-04,2023-12-13
発明の名称
高輝度鱗片状α-アルミナ粉末及びその製造方法
出願人
日本軽金属株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01F
7/442 20220101AFI20250527BHJP(無機化学)
要約
【課題】平均粒子径及びアスペクト比が大きいとともに光輝感に優れる鱗片状α-アルミナ粉末、及びこの鱗片状α-アルミナ粉末を簡易な手法で得ることができる製造方法を提供すること。
【解決手段】平均粒子径が20μm以上200μm以下、平均厚みが0.20μm以上2.00μm以下、且つ平均アスペクト比が50以上600以下であり、光輝感測定において、測定角θが15°及び45°における光輝強度Si値が1.00以上15.00以下の範囲内にある、高輝度鱗片状α-アルミナ粉末。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
平均粒子径が20μm以上200μm以下、平均厚みが0.20μm以上2.00μm以下、且つ平均アスペクト比が50以上600以下であり、
光輝感測定において、測定角θが15°及び45°における光輝強度Si値が1.00以上15.00以下の範囲内にある、高輝度鱗片状α-アルミナ粉末。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記平均粒子径が20μm以上120μm以下、且つ前記平均厚みが0.20μm以上0.50μm以下である、請求項1に記載の高輝度鱗片状α-アルミナ粉末。
【請求項3】
アルカリ金属(AM)をAM
2
O換算で0.2質量%以上5.0質量%以下の量で含み、且つケイ素(Si)をSiO
2
換算で0.3質量%以上10.0質量%以下の量で含む、請求項1に記載の高輝度鱗片状α-アルミナ粉末。
【請求項4】
前記アルカリ金属(AM)が、ナトリウム(Na)及び/又はカリウム(K)である、請求項3に記載の高輝度鱗片状α-アルミナ粉末。
【請求項5】
前記平均粒子径が50μm以上120μm以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の高輝度鱗片状α-アルミナ粉末。
【請求項6】
前記光輝強度Si値が5.00以上15.00以下の範囲内にある、請求項1~4のいずれか一項に記載の高輝度鱗片状α-アルミナ粉末。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか一項に記載の高輝度鱗片状α-アルミナ粉末の製造方法であって、
鱗片状ベーマイト粉末に添加剤を加えた後に混合して原料混合物を調整する工程、及び
前記原料混合物を1000℃以上1300℃以下の範囲内の温度で焼成する工程、
を備え、
前記原料混合物は、アルカリ金属(AM)をAM
2
O換算で0.5質量%以上10.0質量%以下、ケイ素(Si)をSiO
2
換算で0.1質量%以上10.0質量%以下、及びフッ素(F)を0.1質量%以上5.0質量%以下の量で含む、方法。
【請求項8】
前記鱗片状ベーマイト粉末は、その平均粒子径が2μm以上15μm以下、且つ平均アスペクト比が20以上60以下である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記添加剤が、フッ化アルミニウム(AlF
3
)及び酸化ケイ素(SiO
2
)を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記添加剤が、アルカリ金属(AM)の酸化物(AM
2
O)及び/又は炭酸塩(AM
2
CO
3
)をさらに含む、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高輝度鱗片状α-アルミナ粉末及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
α-アルミナ(Al
2
O
3
)は、化学的に安定であり、耐熱性、耐食性、耐摩耗性、及び絶縁性に優れ、さらに強度及び硬度が高い。この特徴を活かしてα-アルミナ粉末は、構造部材、工具、研磨剤、フィラー、スパークブラグ、碍子、電子基板、及び耐火物などの種々の用途で広く用いられている。
【0003】
特に、鱗片状α-アルミナ粉末は、その粒子表面での光反射率が高く、輝度が高い。そのため、この特徴を活かして塗料や化粧品に加えられる高輝度顔料として利用されている。また顔料用途において、鱗片状α-アルミナ粉末の粒子表面にTiO
2
等からなる無機コーティングを施すことが行われている。コーティングにより光の干渉が生じるため、この干渉を利用することで光沢度が高まるとされている。
【0004】
さらに鱗片状α-アルミナ粉末は強度が高く、ガスバリア性に優れている。そのためプラスチックや樹脂フィルムに添加させる補強材やガスバリア材として用いられている。なお鱗片状α-アルミナ粉末は、鱗片状のα-アルミナ粒子から構成される粉末であり、薄片状アルミナ粉末、扁平状アルミナ粉末、板状アルミナ粉末、アルミナフレークとも呼ばれる。
【0005】
特許文献1には、500nm以上の厚さ、15~30μmのD
50
値および30~45μmのD
90
値を有するAl
2
O
3
フレークが開示され、当該Al
2
O
3
フレークは高い化学的安定性、滑らかな表面、及び高い白色度を同時に有すること、顔料基材として使用されることが記載されている(特許文献1の請求項1、[0010]及び[0015])。また特許文献1にはAl
2
O
3
フレークはTiO
2
等の高屈折率層やSiO
2
等の低屈折率層でコーティングされること、これにより増加した艶、干渉色、又はカラーフロップ効果が付与されることが記載されている(特許文献1の[0040]~[0046])。
【0006】
特許文献2には、アルミナフレークを光輝性顔料として含有する光輝性顔料含有塗料組成物が開示され、自動車上塗り塗料として好適に用いうること、仕上がり外観などを低下させることなく、今までにない強い光輝感と新規な意匠性の高い複合塗膜を形成することが記載されている(特許文献2の請求項1、[0001]及び[0108])。また特許文献2には、アルミナフレークは酸化アルミニウム(Al
2
O
3
)を二酸化チタン等の金属酸化物で被覆されたもので、粒度10~30μm、厚み0.3~0.4μmのものであることが記載されている(特許文献2の[0007])。
【0007】
特許文献3には、主成分として酸化アルミニウム及び酸化亜鉛を100:0.1~5質量比で含有し、金属または金属前駆体粒子がコーティングされた薄片状アルミナ結晶体を含有する真珠光沢顔料が開示されている(特許文献3の請求項1)。また特許文献3には、結晶体は、平均粒子厚さが0.5μm以下、平均粒径が15μm以上、アスペクト比が50以上であるため、光沢性に優れることが記載されている(特許文献3の[0001])。
【0008】
特許文献4には、板状ベーマイトを400℃~1500℃で焼成することにより、α、β、γ-アルミナ単独の結晶構造、又は2種類以上の結晶構造を持つことを特徴とする板状アルミナ系粉体の製造方法が開示されている(特許文献4の請求項2)。また特許文献4には、板状ベーマイト又は板状アルミナ粉体をポリシロキサンなどの疎水性を示す化合物で表面被覆し、この被覆粉体を化粧品に配合することにより、使用感の良い化粧品を得ることができることが記載されている(特許文献4の[0013])。
【0009】
特許文献5には、六角板状ベーマイトを450~1500℃の温度で焼成することにより得られ、略六角の板状をなし、長径と短径の比が1~1.3であるとともに、アスペクト比が40~100であることを特徴とする六角板状アルミナが開示され、配向性が高く乱反射が小さくなり、より光輝性が増すこと、塗料や化粧品の光輝性を目的とするフィラーにも好適に使用できることが記載されている(特許文献5の請求項4及び[0045])。
【0010】
特許文献6には、厚みが0.01~5μm、平均粒子径が0.1~500μm、厚みに対する粒子径の比率であるアスペクト比が2~500、多角板状であり、粒子内にモリブデンを含むことを特徴とする板状アルミナ粒子が開示されている(特許文献6の請求項1)。また特許文献6には、当該板状アルミナ粒子を熱伝導性フィラー、化粧品、研磨剤、高光輝性顔料、滑剤、導電性粉体の基体、セラミックス材料などに好適に使用できることが記載されている(特許文献6の[0101])。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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