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公開番号2025084806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025024295,2020566510
出願日2025-02-18,2020-01-17
発明の名称シラン系コート液組成物
出願人株式会社シリカジェン
代理人個人,個人
主分類C09D 183/00 20060101AFI20250527BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】種々の機能性を付与することが可能なシラン系コート液組成物を提供する。
【解決手段】本発明のシラン系コート液組成物は、主成分として、下記化学式:
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025084806000013.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">72</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">96</com:WidthMeasure> </com:Image>
で示される化合物と、触媒と、溶媒と、調整剤と、有機溶媒とを含むことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
主成分として、下記化学式(1):
TIFF
2025084806000009.tif
72
96
(但し、R

、R

、R

及びR

は、それぞれ同一又は異なっても良い、水素、又は炭素数が1~4のアルキル基であり、nは2~10である)で示される化合物と、加水分解可能な有機金属化合物からなる触媒と、弱酸性触媒又は塩基性触媒からなる調整剤と、有機溶媒とを含むシラン系コート液組成物であって、前記化合物は、前記化学式(1)においてnが1である場合の単量体の重縮合体であって、前記単量体の重縮合時に使用した溶媒が除去された重縮合体であることを特徴とするシラン系コート液組成物。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記化合物を重縮合させる反応水を含んでいないことを特徴とする請求項1に記載のシラン系コート組成物。
【請求項3】
前記調整剤は、酢酸、過酸化水素、およびアンモニアのうちの少なくとも一種であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシラン系コート組成物。
【請求項4】
前記調整剤の含有量は0.5~5重量%であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシラン系コート組成物。
【請求項5】
使用時に、空気中の水分及び/又は前記コート組成物を塗布した基材に含まれる水酸基もしくは水分により、前記加水分解可能な有機金属化合物からなる触媒を介して前記化合物が重縮合することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のシラン系コート液組成物。
【請求項6】
前記加水分解可能な有機金属化合物からなる触媒は、前記化合物を重縮合させるとともに、前記有機金属化合物の加水分解により、前記化合物の重縮合体中に分散する金属酸化物を生成し、前記金属酸化物による機能も発現させることを特徴とする請求項5に記載のシラン系コート液組成物。
【請求項7】
前記加水分解可能な有機金属化合物からなる触媒は有機チタン化合物であり、前記化合物を重縮合させるとともに、前記有機チタン化合物の加水分解により、前記化合物の重縮合体中に分散する金属酸化物である酸化チタンを生成し、前記酸化チタンによる抗菌機能,分解機能および吸着機能のうちの少なくとも一つを発現させることを特徴とする請求項5又は6に記載のシラン系コート液組成物。
【請求項8】
前記有機金属化合物から前記金属酸化物が生成する反応に、前記調整剤の作用が関与していることを特徴とする請求項6又は7に記載のシラン系コート液組成物。
【請求項9】
前記主成分に加え、3個の加水分解可能な置換基と1個の加水分解不可能な置換基を有する、下記化学式(2)で示される化合物:
TIFF
2025084806000010.tif
72
96
(但し、R

、R

及びR

は、それぞれ同一又は異なっていても良く、水素、アルキル基又はアルケニル基からなるモノマーであり、R

O、R

O及びR

OとSiとの結合はシロキサン結合からなるオリゴマーであり、R

は、その分子内にエポキシ基又はグリシジル基を含んでいても良い、アルケニル基又はフェニル基である)を含むことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のシラン系コート液組成物。
【請求項10】
前記主成分に加え、2個の加水分解可能な置換基と2個の加水分解不可能な置換基を有する、下記化学式(3)で示される化合物:
TIFF
2025084806000011.tif
72
96
(但し、R

及びR
11
は、それぞれ同一又は異なっていても良く、水素、アルキル基又はアルケニル基からなるモノマーであり、R

O及びR
11
OとSiとの結合はシロキサン結合からなるオリゴマーであり、R
10
及びR
12
は、その分子内にエポキシ基又はグリシジル基を含んでいても良い、アルキル基、アルケニル基又はフェニル基である)を含むことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載のシラン系コート液組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シラン系コート液組成物、特に、コーティング剤として使用可能なシラン系コート液組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、様々な機能性を付与するために、種々のコート液が開発されている。例えば、紙素材の性質を改善するためのコート液や、放射線遮断を目的としたコート液等が開発されている。紙素材は、パラフィン紙、セロファン紙等を除き、紙であるが故に、水に対しては弱いものである。すなわち、既に知られている紙は一般に撥水性に乏しい。紙に限らなければ光透過性、撥水性を有する材質はあるが、これは、例えば、プラスチック材、ビニル材をシート状に引き延ばして作製されたものである。また、紙素材は、住宅建物用としても多く使用されており、例えば和室の開閉用間仕切りとしての障子戸には、障子用和紙、その他パルプにレーヨンやポリプロピレン等を所定の割合で配合して抄造したレーヨン障子紙、またこのレーヨン障子紙にプラスチックフィルムをラミネート加工した障子紙や、和紙の表面にアクリル素材や塩化ビニル素材をラミネート加工した障子紙が使用されている。
【0003】
これら本来の素材の持ち味を生かしつつ、さらに改善しようする試みとして、例えば、加工時の液安定が高く、安価な含侵紙として、シランカップリング剤またはシランカップリング剤を含む組成物と、紙を改質する薬剤の1種もしくは2種以上の薬剤が、紙中に分散され、熱水煮沸時にも耐水性を失わない含浸紙が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-315494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献も含めて、従来技術においては、基材に液安定性や耐水性等を付与しているものの、より機能性を持たせた液剤の開発が望まれている。安定な液剤であれば、所望の使用時に、硬化、固化させて所望の用途を基材等に付与することも可能である。また、例えば、剛性を有するものから柔軟性を有するものまで、用途に応じて、種々の機能を基材へ付与することができれば、産業上利用価値が高い素材を提供することも可能である。しかし、このようなコート液組成物はこれまで知られていない。
【0006】
そこで本発明の目的は、種々の機能性を付与することが可能なシラン系コート液組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成するために、本発明者は、シラン系コート液組成物の改質剤について鋭意検討を行った結果、本発明を見出すに至った。
【0008】
すなわち、本発明のシラン系コート液組成物は、主成分として、下記化学式[化1]:
TIFF
2025084806000002.tif
72
96
(但し、[化1]において、R

、R

、R

及びR

は、それぞれ同一又は異なっても良い、水素、又は炭素数が1~4のアルキル基である。また、nは、2~10である。)で示される化合物と、触媒と、溶媒と、調整剤と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のシラン系コート液組成物の好ましい実施態様において、前記調整剤は、過酸化水素、酢酸、アンモニアの少なくとも1種であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のシラン系コート液組成物の好ましい実施態様において、前記触媒は、有機金属化合物であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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