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公開番号2025084721
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2024203100
出願日2024-11-21
発明の名称細菌類及び/又は真菌類由来成分を含有する、細胞外マトリックス成分産生促進用組成物、創傷治癒促進用組成物
出願人ロート製薬株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類A61K 35/74 20150101AFI20250527BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、細胞外マトリックス成分であるコラーゲン、エラスチン又はヒアルロン酸のいずれかの産生促進に効果的な製剤を提供すること、又は、上皮の創傷治癒促進に効果的な製剤を提供することを課題とする。
【解決手段】細胞外マトリックス成分産生促進用組成物であって、細菌類及び/又は真菌類由来の細胞外小胞を含有し、前記細胞外マトリックス成分が、コラーゲン、エラスチン及びヒアルロン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つである、組成物;又は、COL1A1、COL3A1、ELN、HAS1又はHAS2遺伝子の発現促進用組成物;皮膚、眼球又は結合組織の物性又は外観の改善のための組成物;並びに、細菌類及び/又は真菌類由来の細胞外小胞を含有する、上皮創傷治癒促進用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
細胞外マトリックス成分産生促進用組成物であって、
細菌類及び/又は真菌類由来の細胞外小胞を含有し、
前記細胞外マトリックス成分が、コラーゲン、エラスチン及びヒアルロン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つである、組成物。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記産生促進が線維芽細胞における産生促進である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
細菌類及び/又は真菌類由来の細胞外小胞を含有する、COL1A1、COL3A1、ELN、HAS1又はHAS2遺伝子の発現促進用組成物。
【請求項4】
細菌類及び/又は真菌類由来の細胞外小胞を含有する、皮膚、眼球又は結合組織の物性又は外観の改善のための組成物。
【請求項5】
前記皮膚の物性又は外観の改善が、皮膚の弾力性、皮膚の柔軟性、皮膚の伸縮性、皮膚のシワ、皮膚のたるみ、皮膚のうるおい、皮膚の保護、皮膚の乾燥、肌のハリ、肌のキメ、肌のつや、又は肌のあれの改善である、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記細菌類が、グラム陽性細菌又はグラム陰性細菌である、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記グラム陽性細菌が、ワイズマニア・コアギュランス(Weizmannia coagulans)、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ロイコノストック・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、又はテトラジェノコッカス・ハロフィラス(Tetragenococcus halophilus)である、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記グラム陰性細菌が、大腸菌(Escherichia coli)又はパントエア・アグロメランス(Pantoea agglomerans)である、請求項6に記載の組成物。
【請求項9】
前記真菌類が、サッカロミセス・セレビジエ(Saccharomyces cerevisiae)又はアスペルギルス・オリゼー(Aspergillus oryzae)である、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
医薬品、医薬部外品、医療機器、化粧品又は飲食品である、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細菌類及び/又は真菌類由来成分を含有する、細胞外マトリックス成分産生促進用組成物、より具体的には、コラーゲン、エラスチン及びヒアルロン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つの産生を促進するための組成物、及び皮膚、眼球又は結合組織の物性又は外観の改善のための組成物に関する。
また、本発明は、細菌類及び/又は真菌類由来成分を含有する、創傷治癒促進用組成物、及び細胞賦活用組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
コラーゲン、エラスチンなどの細胞骨格や、ヒアルロン酸などの保水成分は、皮膚や眼球、腱、歯等の結合組織に多く含まれる細胞外マトリックスを構成する成分である。
【0003】
皮膚(真皮)においては、これらの細胞外マトリックス成分は、皮膚の弾力性、柔軟性、伸縮性及びハリといった物性をもたらし、キメや肌のつやの変化、シワ、たるみの形成やあれによる外観の変化に大きく関与することが知られている。皮膚のヒアルロン酸が減少すると、細かいシワが形成されやすくなることが知られている。
【0004】
眼球においては、これらの細胞外マトリックス成分は、眼の正常な構造の維持に寄与している。即ち、コラーゲンの構造とヒアルロン酸による保水が硝子体の構造を維持し、コラーゲンやエラスチンが結膜の弾性や形状を維持している。
【0005】
さらに、腱、歯等の結合組織においては、細胞外マトリックス成分の不足によって、その弾力性や柔軟性が低下する結果、組織の機械的強度や機能が低下することが知られている。
【0006】
コラーゲン及びエラスチンは、外力や光、化学物質等の作用によって破断、変性し、加齢によって減少する。ヒアルロン酸も加齢とともに減少する。その結果、皮膚、眼球、結合組織において、弾力やハリなどの減少といった物性の悪化や、肌のキメやつやの悪化、シワ、たるみの形成などの外観の悪化をもたらし得る。
【0007】
そこで、皮膚、眼球、結合組織の物性や外観の改善のために、コラーゲン、エラスチン及びヒアルロン酸の産生を促進させる手段が求められており、種々の手段が開発されている。例えば、特許文献1には、クロメ及び/又はホンダワラの抽出物を含有することを特徴とするコラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤が開示されている。また、特許文献2には、リポカリンファミリータンパク質及び/又はリポカリンファミリータンパク質分解物を有効成分とするエラスチン産生促進剤が開示されている。
【0008】
一方で、皮膚、角膜、粘膜等の上皮は、絶えず創傷のリスクにさらされている。特に、表皮細胞(ケラチノサイト)及びそれから派生した角質層からなる表皮は、皮膚の最も外側に位置し、外力や熱等によって傷害されやすい。また、角膜上皮も瞬きの際の摩擦やコンタクトレンズの装着等により創傷を受けやすい。上皮の創傷は、上皮のバリア機能の低下を通じて、水分喪失や外来の病原体及び化学物質からの保護機能低下を引き起こすことが知られている。
【0009】
このように、上皮の創傷はさらなる健康状態の悪化をもたらしうることから、創傷の治癒を促進する手段が必要とされている。例えば、特許文献3には、皮膚においてORAI3タンパク質又はOrai3遺伝子の機能抑制剤を含む皮膚細胞賦活剤が創傷治癒促進効果を奏することが開示されている。特許文献4には、特定の4~6アミノ酸残基のペプチドが創傷治癒促進効果を奏することが記載されている。
【0010】
また、コラーゲンやエラスチン産生は創傷治癒にも重要な役割を果たす。創傷治癒過程において、創部のコラーゲン産生が促進される。そして、創部にコラーゲンが沈着することで、創部の強度を増加させて治癒を促進する。一方、エラスチンは、創傷治癒において組織に反発性と耐久性を与え、細胞の遊走と増殖、細胞外マトリックス合成などの細胞活動を誘導することが知られている(非特許文献1アブストラクトを参照のこと)。また、特許文献5には、エラスチン遺伝子(ELN)から合成されるエラスチンの前駆体であるトロポエラスチンが、全層皮膚創傷の再上皮化を改善し、創傷修復プロセスを促進することが報告されている。
(【0011】以降は省略されています)

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