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公開番号
2025084406
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198289
出願日
2023-11-22
発明の名称
温度センサータグを使用した空調システム
出願人
株式会社デンソーウェーブ
代理人
弁理士法人明成国際特許事務所
主分類
F24F
11/80 20180101AFI20250527BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】空調システムにおいて、ユーザの近傍の温度を精度よく検出し、かつ、検出手段の導入が容易な技術が求められていた。
【解決手段】空調システムは、空間の室温を調整する空調機と、無線通信を行うタグ通信部と、無線通信および温度測定を行い、無線通信により給電される1以上の無線タグと、空調システムを制御する制御部と、を備える。1以上の無線タグのそれぞれの無線タグは、空間において、人による着座と横臥との少なくとも一方が行われる物体に少なくとも1つ配される。制御部は、無線通信について、物体に配される1以上の無線タグのうち、少なくとも1つの第1無線タグからタグ通信部が受信する無線通信の通信強度または応答時間の少なくとも一方が変化した場合に、物体に配される1以上の無線タグのうち、第1無線タグが配されている物体に配されている少なくとも1つの第2無線タグが測定する第1温度に基づいて、空調機により室温を調整する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
空調システムであって、
予め定められた空間の室温を調整する空調機と、
無線通信を行うタグ通信部と、
前記無線通信および温度測定を行い、前記無線通信により給電される1以上の無線タグと、
前記空調システムを制御する制御部と、
を備え、
前記1以上の無線タグのそれぞれの無線タグは、前記空間において、人による着座と横臥との少なくとも一方が行われる物体に少なくとも1つ配され、
前記制御部は、前記無線通信について、前記物体に配される1以上の前記無線タグのうち、少なくとも1つの第1無線タグから前記タグ通信部が受信する前記無線通信の通信強度または応答時間の少なくとも一方が変化した場合に、前記物体に配される1以上の前記無線タグのうち、前記第1無線タグが配されている前記物体に配されている少なくとも1つの第2無線タグが測定する第1温度に基づいて、前記空調機により前記室温を調整する、空調システム。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
請求項1記載の空調システムであって、
前記制御部は、
前記通信強度について予め定められた第1範囲に含まれる第1通信強度を検知した場合、前記第1温度に基づいて、前記室温を調整し、
前記第1範囲より大きい第2範囲に含まれる第2通信強度を検知した場合、前記物体から離れた予め定められた位置の第2温度に基づいて、前記室温を調整する、空調システム。
【請求項3】
請求項2記載の空調システムであって、
前記物体は、椅子であり、
前記第1無線タグは、前記椅子の座面に配される、空調システム。
【請求項4】
請求項3記載の空調システムであって、
前記椅子に配される複数の前記無線タグは、少なくとも1つの前記第1無線タグと、少なくとも1つの前記第2無線タグと、より構成され、
前記第2無線タグは、前記座面以外の位置に配される、空調システム。
【請求項5】
請求項3記載の空調システムであって、
前記椅子に配される1以上の前記無線タグは、1つの前記第1無線タグにより構成され、
前記第2無線タグは、前記第1無線タグである、空調システム。
【請求項6】
請求項4または5記載の空調システムであって、
前記第1無線タグは、前記座面における第1領域と、前記第1領域を囲む第2領域であって前記座面の輪郭に沿って配される前記第2領域のうち、前記第1領域に配される、空調システム。
【請求項7】
請求項1に記載の空調システムであって、さらに、
前記制御部に接続され、前記室温を測定する温度センサを備え、
前記制御部は、前記無線通信についての変化を検知しない場合、前記温度センサにより測定される第3温度に基づいて、前記室温を調整する、空調システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、温度センサータグを使用した空調システムに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の空調システムにおいて、人にとって快適な温度を設定するために、人の近傍の温度に基づいて、空調を制御する技術がある。例えば、特許文献1の技術は、人が空調機のリモコンにより最後に空調機の設定を実行したとき、リモコンの温度センサが測定する温度を人の近傍の温度として扱う。特許文献2の技術は、サーモパイルとカメラにより取得される温度分布画像と撮像画像に基づいて、人の近傍の温度を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-201018号公報
特開2015-81724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、リモコンのような空調機の操作機器は、人から離れて位置する場合も多い。例えば、操作機器を複数の人と共有する場合や操作機器が部屋に備え付けられている場合がある。このうえ、複数の空間の空調を制御する空調システムでは、全ての空間に空調機の操作機器が設けられていない場合もある。このため、空調機の操作機器に基づいて、人の体感に応じて空調を制御させることは容易ではない。
【0005】
部屋の温度分布画像や撮像画像を用いて人の近傍の温度を検出する場合、人の近傍の温度を精度よく検出できる。しかし、こうした技術は、サーモパイルやカメラなどの導入が必要であり、空調システムの規模が大きくなるほど、容易ではなくなる。
【0006】
よって、空調システムにおいて、ユーザの近傍の温度を精度よく検出し、かつ、検出手段の導入が容易な技術が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0008】
(1)本開示の一形態によれば、空調システムが提供される。この空調システムは、予め定められた空間の室温を調整する空調機と、無線通信を行うタグ通信部と、前記無線通信および温度測定を行い、前記無線通信により給電される1以上の無線タグと、前記空調システムを制御する制御部と、を備え、前記1以上の無線タグのそれぞれの無線タグは、前記空間において、人による着座と横臥との少なくとも一方が行われる物体に少なくとも1つ配され、前記制御部は、前記無線通信について、前記物体に配される1以上の前記無線タグのうち、少なくとも1つの第1無線タグから前記タグ通信部が受信する前記無線通信の通信強度または応答時間の少なくとも一方が変化した場合に、前記物体に配される1以上の前記無線タグのうち、前記第1無線タグが配されている前記物体に配されている少なくとも1つの第2無線タグが測定する第1温度に基づいて、前記空調機により前記室温を調整する。
このような形態においては、例えば、椅子に配された第1無線タグによる無線通信は、人が着座した場合に、人体により阻害される可能性が高い。タグ通信部と無線タグの間に人体が侵入することにより、阻害された無線通信は、通信強度の低下を起こす。このとき、第1無線タグと同じ物体に配されている第2無線タグは、人の近傍の温度を検出できる可能性が高い。このため、本開示の空調システムは、第1無線タグの近傍に配された第2無線タグの温度に基づいて、人が快適に感じる温度に室温を調整することにより、高い精度で空調を制御できる。無線タグは、カメラやサーモパイルなどに比べて安価である。さらに、無線タグは、非接触で給電を行うため、椅子やベッドなどにも容易に設置できる。よって、本開示の空調システムは、人の近傍の温度検出と検出手段の導入を容易にできる。
(2)上記形態の空調システムにおいて、前記制御部は、前記通信強度について予め定められた第1範囲に含まれる第1通信強度を検知した場合、前記第1温度に基づいて、前記室温を調整し、前記第1範囲より大きい第2範囲に含まれる第2通信強度を検知した場合、前記物体から離れた予め定められた位置の第2温度に基づいて、前記室温を調整してもよい。
このような形態とすることで、本開示の空調システムは、通信強度が第1範囲に含まれる場合のみ、第1温度に基づいて室温を調整すればよい。本開示の空調システムは、例えば、通信強度の変化量に基づいて室温を調整する場合と比べて、通信強度の検出に精度を要求されない。よって、本開示の空調システムは、簡易に室温を調整できる。
(3)上記形態の空調システムにおいて、前記物体は、椅子であり、前記第1無線タグは、前記椅子の座面に配されてもよい。
このような形態とすることで、本開示の空調システムは、無線通信の通信強度が低下しやすくなるため、人を精度よく検知できる。
(4)上記形態の空調システムにおいて、前記椅子に配される複数の前記無線タグは、少なくとも1つの前記第1無線タグと、少なくとも1つの前記第2無線タグと、より構成され、前記第2無線タグは、前記座面以外の位置に配されてもよい。
このような形態とすることで、座面以外の位置に設けられる第2無線タグは、体温の影響を受けにくい。本開示の空調システムは、無線通信の通信強度が低下しやすくなるため、人を精度よく検知できる。
(5)上記形態の空調システムにおいて、前記椅子に配される1以上の前記無線タグは、1つの前記第1無線タグにより構成され、前記第2無線タグは、前記第1無線タグであってもよい。
このような形態とすることで、複数の無線タグにより構成される形態よりも、検出手段の導入が容易になる。
(6)上記形態の空調システムにおいて、前記第1無線タグは、前記座面における第1領域と、前記第1領域を囲む第2領域であって前記座面の輪郭に沿って配される前記第2領域のうち、前記第1領域に配されてもよい。
このような形態とすることで、無線タグは、人体に覆われる可能性が高い。よって、本開示の空調システムは、人をより検知しやすい。
(7)上記形態の空調システムにおいて、さらに、前記制御部に接続され、前記室温を測定する温度センサを備え、前記制御部は、前記無線通信についての変化を検知しない場合、前記温度センサにより測定される第3温度に基づいて、前記室温を調整してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態の空調システムの構成を示す説明図である。
第1空間を示す説明図である。
第1実施形態の空調システムの機能的構成を示すブロック図である。
第1実施形態の無線タグを示す説明図である。
第1実施形態の空調システムの制御を示すフローチャートである。
第2実施形態の空調システムの構成を示す説明図である。
第2実施形態の空調システムの機能的構成を示すブロック図である。
第3実施形態の空調システムの構成を示す説明図である。
第3実施形態の空調システムの機能的構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
A.第1実施形態:
A-1.空調システムの構成:
図1は、第1実施形態の空調システム10の構成を示す説明図である。空調システム10は、建物B内部の温度を調整する。例えば、空調システム10は、家屋において、リビングや寝室、ダイニング、などの室温を調整する。すなわち、空調システム10は、全館空調を行うシステムである。本明細書では、空調システム10による空調の対象は、第1空間R1~第4空間R4である。第1空間R1~第4空間R4を総称して空間Rとも呼ぶ。
(【0011】以降は省略されています)
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