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公開番号2025083205
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196967
出願日2023-11-20
発明の名称放射線撮影用ユニット、及び放射線撮影システム
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類A61B 6/40 20240101AFI20250523BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】手動での位置調整が行われる場合に位置調整を容易にすることが可能な放射線撮影用ユニット及び放射線撮影システムを提供する。
【解決手段】ユニットの下部に設けられ、かつ回転によって第1方向に移動可能な第1車輪と、前記第1車輪の回転方向に沿って周状に並んで配置され、かつ回転によって前記第1方向とは異なる第2方向に移動可能な第2車輪と、を有する車輪部と、前記第1車輪の回転を規制可能なブレーキ機構と、前記ブレーキ機構による前記車輪部の規制の状態を変更する操作であって前記車輪部による前記ユニットの移動方向を一の方向にする操作を受け付け可能な操作部と、を備え、前記操作部に対する操作に応じて前記ブレーキ機構によって前記第1車輪の回転が規制されることで前記一の方向と交差する他の方向の移動が規制された場合に、前記第2車輪の回転によって前記一の方向の移動が可能とされている放射線撮影用ユニット。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
ユニットの下部に設けられ、かつ回転によって第１方向に移動可能な第１車輪と、前記第１車輪の回転方向に沿って周状に並んで配置され、かつ回転によって前記第１方向とは異なる第２方向に移動可能な第２車輪と、を有する車輪部と、
前記第１車輪の回転を規制可能なブレーキ機構と、
前記ブレーキ機構による前記車輪部の規制の状態を変更する操作であって前記車輪部による前記ユニットの移動方向を一の方向にする操作を受け付け可能な操作部と、を備え、
前記操作部に対する操作に応じて前記ブレーキ機構によって前記第１車輪の回転が規制されることで前記一の方向と交差する他の方向の移動が規制された場合に、前記第２車輪の回転によって前記一の方向の移動が可能とされている
放射線撮影用ユニット。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記車輪部は、複数設けられ、
複数の前記車輪部は、前記第１方向を前記一の方向とする向きに配置される前記車輪部である第１車輪部と、前記第１方向を前記他の方向とする向きに配置される前記車輪部である第２車輪部と、を含む
請求項１に記載の放射線撮影用ユニット。
【請求項３】
前記操作部は、前記放射線撮影用ユニットの移動可能な方向を前記一の方向及び前記他の方向の何れかにする操作を受付可能とされ、
前記操作部に対する操作に応じて、前記第１車輪部における前記ブレーキ機構による前記第１車輪の回転の規制と、前記第２車輪部における前記ブレーキ機構による前記第１車輪の回転の規制とが、選択的に切り替えられることで、前記一の方向又は前記他の方向に移動可能な方向が切り替えられる
請求項２に記載の放射線撮影用ユニット。
【請求項４】
前記第１車輪部の数と、前記第２車輪部の数とは、同じとされている
請求項２に記載の放射線撮影用ユニット。
【請求項５】
複数の前記車輪部は、２つ以上の前記第１車輪部と、２つ以上の前記第２車輪部とを含んでいる
請求項２に記載の放射線撮影用ユニット。
【請求項６】
前記車輪部は、複数設けられ、
複数の前記車輪部は、前記第１方向が同じとなる態様で配置される
請求項１に記載の放射線撮影用ユニット。
【請求項７】
前記放射線撮影用ユニットは、放射線を照射可能な放射線照射部と、前記放射線照射部を支持するアームと、を備える線源ユニットであり、
前記アームは、前記放射線撮影用ユニットの移動方向と交差する方向に前記放射線照射部を移動可能としている
請求項６に記載の放射線撮影用ユニット。
【請求項８】
前記車輪部において、前記第２方向は、前記第１方向に対して直交した方向とされている
請求項１に記載の放射線撮影用ユニット。
【請求項９】
前記第２車輪は、前記ブレーキ機構によって前記第１車輪の回転が規制された前記車輪部において、前記他の方向の移動を抑制可能な摩擦係数を有する材料で形成されている
請求項８に記載の放射線撮影用ユニット。
【請求項１０】
前記車輪部において、前記第２方向は、前記第１方向に対して傾斜した方向とされている
請求項１に記載の放射線撮影用ユニット。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示の技術は、放射線撮影用ユニット、及び放射線撮影システムに関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、自機の周囲に存在する物体の検出情報を取得する物体情報取得手段と、物体情報取得手段により取得された物体の検出情報のうち、所定の領域内における
検出情報をマスクするマスク手段と、マスク手段によりマスク処理が施された検出情報から、自機周辺の局所地図を作成する局所地図作成手段と、自機を移動させる移動手段と、局所地図作成手段により作成された局所地図、及び移動手段の移動量に基づいて、自己位置を推定する自己位置推定手段と、ユーザの操作に基づき移動手段を駆動して自機を誘導する誘導手段と、誘導手段による誘導中に、自己位置推定手段により推定された自己位置、及び局所地図から、移動領域の環境地図を作成する環境地図作成手段と、を備えることを特徴とする自律移動装置が記載されている。
【０００３】
特許文献２には、全方向へ移動可能なホイールが複数配設された車台と、当該車台上に配設された車体と、車台と車体とを連結し、車台に対して車体の姿勢が変化可能とされる自在継手と、車体の姿勢が変化した方向へ車台を移動させ、かつ、車体の姿勢を安定に維持する姿勢安定システムと、を備えた全方向移動装置が記載されている。
【０００４】
特許文献３には、移動式プラットフォームが記載されている。移動式プラットフォームは、１つまたは複数の医療機器を収容するように構成されたシャーシと、シャーシに結合された全方向ホイールを含む全方向ホイールシステムと、シャーシに収容されたバッテリであって、全方向ホイールシステムを駆動するために電力を供給し、および／または１つまたは複数の医療機器を動作させるための電力を供給するように構成されたバッテリと、シャーシ内に収容されたバッテリ充電システムであって、バッテリ充電システムがバッテリの有線および／または無線充電を容易にするように構成されている、バッテリ充電システムとを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１４－１８６６９５号公報
特開２０２１－１７６５０５号公報
国際公開ＷＯ２０１８／２１６５３０号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
特許文献１及び２では、何れもオムニホイールが動力源からの動力を受けて回転する場合に装置が全方向に走行可能とされているが、装置を手動で移動させる場合の装置の移動方向については考慮されていない。また、特許文献３では、医療機器を収容するように構成されたシャーシと、シャーシに結合された全方向ホイールを有する移動式医療機器駆動プラットフォームが記載されている。しかしながら、特許文献３では、放射線撮影を行う場合において、移動式医療機器駆動プラットフォームを手動で位置調整することは考慮されていない。そこで、本開示の技術は、手動での位置調整が行われる場合に位置調整を容易にすることが可能な放射線撮影用ユニット及び放射線撮影システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の技術に係る第１の態様は、ユニットの下部に設けられ、かつ回転によって第１方向に移動可能な第１車輪と、第１車輪の回転方向に沿って周状に並んで配置され、かつ回転によって第１方向とは異なる第２方向に移動可能な第２車輪と、を有する車輪部と、第１車輪の回転を規制可能なブレーキ機構と、ブレーキ機構による車輪部の規制の状態を変更する操作であって車輪部によるユニットの移動方向を一の方向にする操作を受け付け可能な操作部と、を備え、操作部に対する操作に応じてブレーキ機構によって第１車輪の回転が規制されることで一の方向と交差する他の方向の移動が規制された場合に、第２車輪の回転によって一の方向の移動が可能とされている放射線撮影用ユニットである。
【０００８】
本開示の技術に係る第２の態様は、車輪部は、複数設けられ、複数の車輪部は、第１方向を一の方向とする向きに配置される車輪部である第１車輪部と、第１方向を他の方向とする向きに配置される車輪部である第２車輪部と、を含む第１の態様に係る放射線撮影用ユニットである。
【０００９】
本開示の技術に係る第３の態様は、操作部は、放射線撮影用ユニットの移動可能な方向を一の方向及び他の方向の何れかにする操作を受付可能とされ、操作部に対する操作に応じて、第１車輪部におけるブレーキ機構による第１車輪の回転の規制と、第２車輪部におけるブレーキ機構による第１車輪の回転の規制とが、選択的に切り替えられることで、一の方向又は他の方向に移動可能な方向が切り替えられる第２の態様に係る放射線撮影用ユニットである。
【００１０】
本開示の技術に係る第４の態様は、第１車輪部の数と、第２車輪部の数とは、同じとされている第２の態様に係る放射線撮影用ユニットである。
（【００１１】以降は省略されています）

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