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公開番号
2025081913
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-28
出願番号
2023195004
出願日
2023-11-16
発明の名称
艶消しコーティング膜の製造方法
出願人
DICグラフィックス株式会社
代理人
個人
主分類
C09D
4/02 20060101AFI20250521BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】十分な艶消し効果、耐傷性及び耐汚染性を有したコーティング膜を得る製造方法を提供する。
【解決手段】基材上に、活性エネルギー線硬化性組成物を塗工しコーティング膜を形成した後前記コーティング膜の表面温度を50℃~80℃となるように加温する工程、又は基材上に、予め加温した活性エネルギー線硬化性組成物を塗工し、表面温度が50℃~80℃のコーティング膜を形成する工程のいずれかである工程(I)と、大気下で紫外線照射する工程(II)と、電子線照射または不活性ガス雰囲気下で紫外線照射する工程(III)とを、この順に有し、前記活性エネルギー線硬化性組成物が(メタ)アクリロイル基を有する化合物、光重合開始剤、及び艶消し剤を含有し、(メタ)アクリロイル基を有する化合物の平均(メタ)アクリロイル基数が2を超え2.5未満である艶消しコーティング膜の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材上に、活性エネルギー線硬化性組成物を塗工しコーティング膜を形成した後前記コーティング膜の表面温度を50℃~80℃となるように加温する工程、又は基材上に、予め加温した活性エネルギー線硬化性組成物を塗工し、表面温度が50℃~80℃のコーティング膜を形成する工程のいずれかである工程(I)と、
前記コーティング膜上に、大気下で紫外線照射する工程(II)と、
前記コーティング膜上に、電子線照射または不活性ガス雰囲気下で紫外線照射する工程(III)とを、
この順に有する艶消しコーティング膜の製造方法であって、
前記活性エネルギー線硬化性組成物が(メタ)アクリロイル基を有する化合物、光重合開始剤、及び艶消し剤を含有し、(メタ)アクリロイル基を有する化合物の平均(メタ)アクリロイル基数が2を超え2.5未満であることを特徴とする艶消しコーティング膜の製造方法。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記工程(II)における紫外線照射の条件が20mJ/cm
2
~7000mJ/cm
2
の範囲であり、前記活性エネルギー線照射する工程(III)における電子線照射の線量が20~230kGyの範囲である請求項1に記載の艶消しコーティング膜の製造方法。
【請求項3】
前記(メタ)アクリロイル基を有する化合物が、エチレンオキサイド変性1,6-ヘキサンジオールアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンジアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、エポキシアクリレートオリゴマーから選ばれる少なくとも1つの化合物である請求項1に記載の艶消しコーティング膜の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化型組成物を使用した艶消しコーティング膜の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
家具や建築物の内装において、表面保護や美装を目的として化粧板や化粧シートが使用されており、これらの表面保護層として、VOC低減等を目的として、無溶剤で塗装硬化可能な、電子線や紫外線等の活性エネルギー線による硬化可能なコーティング剤(活性エネルギー線硬化コーティング剤)が使用されている。
近年は、照明器具の反射防止や木質表面の再現のため、低光沢(艶消し、マット調とも称される)製品の需要が高い。活性エネルギー線硬化コーティング剤においても、艶消しの美観を付与することを目的とし、艶消し剤を添加したコーティング剤を塗工することは知られている(例えば特許文献1参照)。また、艶消し剤を添加したコーティング剤を硬化させる際に、酸素含有不活性ガス雰囲気下において含有酸素濃度を多段階に変化させて電子線を照射し、電子線硬化型クリヤーを硬化させることで、十分な艶消し効果が得られ、かつ、耐候性の格段に優れた高耐候性艶消し化粧板を得る方法も知られている(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、十分な艶消し効果と、耐傷性や耐汚染性等の、化粧板や化粧シートに所望される物性との両立は、まだ検討の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-69332号公報
特開2001-87703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、無溶剤型の活性エネルギー線硬化型組成物を使用し、十分な艶消し効果、耐傷性及び耐汚染性を有したコーティング膜を得る製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、基材上に設けた特定の処方による活性エネルギー線硬化性組成物を用い、コーティング膜を形成し加温する工程、又は予め加温した前記組成物でコーティング膜を形成する工程(I)、大気下で紫外線照射する工程(II)、及び活性エネルギー線照射する工程(III)とをこの順で有する艶消しコーティング膜の製造方法が、前記課題を解決することを見出した。
【0006】
即ち本発明は、基材上に、活性エネルギー線硬化性組成物を塗工しコーティング膜を形成した後前記コーティング膜の表面温度を50℃~80℃となるように加温する工程、又は基材上に、予め加温した活性エネルギー線硬化性組成物を塗工し、表面温度が50℃~80℃のコーティング膜を形成する工程のいずれかである工程(I)と、前記コーティング膜上に、大気下で紫外線照射する工程(II)と、前記コーティング膜上に、電子線照射または不活性ガス雰囲気下で紫外線照射する工程(III)とを、この順に有する艶消しコーティング膜の製造方法であって、前記活性エネルギー線硬化性組成物が(メタ)アクリロイル基を有する化合物、光重合開始剤、及び艶消し剤を含有し、(メタ)アクリロイル基を有する化合物の平均(メタ)アクリロイル基数が2を超え2.5未満である艶消しコーティング膜の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の製造方法により、十分な艶消し効果、耐傷性及び耐汚染性を有したコーティング膜を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(基材)
本発明で使用する基材は、艶消し意匠を所望される基材であれば特に限定なく使用できる。例えば建材用の化粧シートであれば、化粧シートに使用する汎用の基材シートを基材として使用することができる。
基材シートとしては特に限定はなく、一般的な化粧シートに汎用の熱可塑性樹脂により形成されたシート(フィルム)や紙を使用する。
熱可塑性樹脂により形成されたシート(フィルム)としては、例えば、ポリエチレン、エチレン-αオレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、プロピレン-ブテン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、アイオノマー、アクリル酸エステル系重合体、メタアクリル酸エステル系重合体等が挙げられる。前記基材シートは、これら樹脂を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることにより形成されていてもよい。
【0009】
前記基材シートは着色されていてもよく、また必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤等の各種の添加剤が含まれていてもよい。また基材シートの厚みは、最終製品の用途、使用方法等により適宜設定できるが、一般には20~300μmが好ましい。
【0010】
基材シートの片面又は両面には、必要に応じて、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、電離放射線処理、重クロム酸処理等の表面処理を施してもよい。例えば、コロナ放電処理を行う場合には、基材シート表面の表面張力が30dyne以上、好ましくは40dyne以上となるようにすればよい。表面処理は、各処理の常法に従って行えばよい。
(【0011】以降は省略されています)
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