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公開番号2025080842
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194173
出願日2023-11-15
発明の名称冷凍解凍冷蔵庫及びその使用方法
出願人個人
代理人弁理士法人友野国際特許事務所
主分類F25D 23/12 20060101AFI20250520BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】長期保存においても品質低下を防止することが可能な機能を有する冷凍解凍冷蔵庫を提供する。
【解決手段】食品を冷凍する機能と、冷凍食品を貯蔵する機能と、冷凍食品を解凍する機能とを有する冷凍解凍冷蔵庫であって、食品の冷凍前処理が行われ、所定の冷凍前処理温度に制御される冷凍前処理室15と、冷凍前処理室で処理された食品の冷凍が行われ、所定の冷凍温度に制御される冷凍室17と、冷凍室で冷凍された冷凍食品の貯蔵が行われ、所定の貯蔵温度に制御される貯蔵室19と、冷凍食品の解凍が行われ、所定の解凍温度に制御される解凍室21とを備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
食品を冷凍する機能と、冷凍食品を貯蔵する機能と、冷凍食品を解凍する機能とを有する冷凍解凍冷蔵庫であって、
前記食品の冷凍前処理が行われ、約2~5℃の冷凍前処理温度に制御される冷凍前処理室と、
前記冷凍前処理室で処理された前記食品の冷凍が行われ、約-40~-20℃の冷凍温度に制御される冷凍室と、
前記冷凍室で冷凍された冷凍食品の貯蔵が行われ、約-40~-18℃の貯蔵温度に制御される貯蔵室と、
前記冷凍食品の解凍が行われ、約-5~0℃の解凍温度に制御される解凍室と、
を備えていることを特徴とする冷凍解凍冷蔵庫。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記冷凍温度に制御する冷媒と前記解凍温度に制御する冷媒とが液体であることを特徴とする請求項1に記載の冷凍解凍冷蔵庫。
【請求項3】
前記冷凍前処理温度に制御する冷媒が液体であることを特徴とする請求項2に記載の冷凍解凍冷蔵庫。
【請求項4】
前記貯蔵温度に制御する冷媒が液体であることを特徴とする請求項2に記載の冷凍解凍冷蔵庫。
【請求項5】
前記冷凍前処理温度に制御する冷媒が液体であることを特徴とする請求項4に記載の冷凍解凍冷蔵庫。
【請求項6】
前記食品が、約3~6℃の冷蔵温度に制御される冷蔵室を備えていることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の冷凍解凍冷蔵庫。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の冷凍冷蔵庫において、
前記食品の厚さを約10.0cm以下に裁断し、密封可能なプラスチックフィルムで包装する冷凍準備工程と、
前記冷凍前処理室において、前記冷凍準備工程で包装された冷凍用食品が、所定時間の低温処理が施される冷凍前処理工程と、
前記冷凍室において、前記冷凍前処理工程を経た前記冷凍用食品が、所定時間の冷凍処理が施される冷凍工程と、
前記貯蔵室において、前記冷凍工程で冷凍された冷凍食品が、所定期間、貯蔵される貯蔵工程と、
前記解凍室において、前記貯蔵工程を経た前記冷凍食品が、所定時間で解凍処理が施される解凍工程と、
を含むことを特徴とする冷凍解凍冷蔵庫の使用方法。
【請求項8】
請求項6に記載の冷凍冷蔵庫において、
前記食品の厚さを約10.0cm以下に裁断し、密封可能なプラスチックフィルムで包装する冷凍準備工程と、
前記冷凍前処理室において、前記冷凍準備工程で包装された冷凍用食品が、所定時間の低温処理が施される冷凍前処理工程と、
前記冷凍室において、前記冷凍前処理工程を経た前記冷凍用食品が、所定時間の冷凍処理が施される冷凍工程と、
前記貯蔵室において、前記冷凍工程で冷凍された冷凍食品が、所定期間、貯蔵される貯蔵工程と、
前記解凍室において、前記貯蔵工程を経た前記冷凍食品が、所定時間で解凍処理が施される解凍工程と、
を含むことを特徴とする冷凍解凍冷蔵庫の使用方法。
【請求項9】
前記冷凍準備工程で行われる前記包装が、真空包装であることを特徴とする請求項7に記載の冷凍解凍冷蔵庫の使用方法。
【請求項10】
前記冷凍準備工程で行われる前記包装が、真空包装であることを特徴とする請求項8に記載の冷凍解凍冷蔵庫の使用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食品の品質低下を抑制可能な冷凍、並びに、冷凍品の貯蔵及び解凍が、円滑に行うことができる冷凍解凍冷蔵庫及びその使用方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
食品を冷凍して保存する方法は、食物の栄養成分の損失を最大限に抑制し、有害微生物の増殖を防止することができるため、食品の保存期間を大幅に延ばすことができる(例えば、非特許文献1~3)。この食品の冷凍保存の長期に亘る保存安定性という最大の特徴は、日常の食生活を安全で豊かにすることはもとより、加工食品及び生鮮農水産物の世界的な輸送を可能とし、世界中の多種多様な食品を誰もが安心して食することを実現できる。また、日本の農林水産業振興計画の推進という観点からは、農林水産業の輸出強化に大きく貢献し得る保存方法である。
【0003】
そして、冷凍保存は、現代人が、氷河期に凍結された食物を食べることができるかもしれないという夢のような出来事を抱かせる。しかし、冷凍された食品を美味しく味わうためには、解凍後の食品が、冷凍前の食品の品質を保持している必要があり、冷凍保存を単純な夢物語として捉えることできず、生物化学的及び生物物理的な専門技術が要求される。これが、冷凍技術である。
【0004】
冷凍技術は、食品の凍結工程、貯蔵工程、及び、解凍工程で生じる品質低下を抑制する技術に加え、各工程の品質低下抑制を補完する冷凍前に食品を処理する加工工程の前処理技術から構成されており、各工程で生起する品質低下及び品質保持の要因、並びに、その発生メカニズムが、高度な分析評価技術により推定し、解決策及び促進策を講じるものである。以下、それぞれの技術の状況を説明するが、前処理技術は、凍結、貯蔵、及び、解凍のそれぞれに関与するため、凍結技術、貯蔵技術、及び、解凍技術を中心に行う。
【0005】
まず、冷凍食品の品質低下は、凍結過程における食品内に生成する氷結晶が深く関与していることが分かっており、品質低下を抑制するためには、氷結晶の生成及び成長を最小限にすることが好ましい。そのためには、最大氷結晶生成帯と呼称される約-1~-5℃の温度領域を迅速に通過させる急速凍結技術が必要であり、様々な技術開発が講じられてきた。
【0006】
この技術開発の課題は、主として、食品を凍結する伝熱媒体の選択、食品及び伝熱媒体の熱伝導率の向上、並びに、氷結晶の生成促進又は阻害要因の排除にある。例えば、伝熱媒体として、冷蔵庫では冷気を送風するエアブラスト方式であるが、気体よりも熱伝導率が優れる液体を用いる方が好ましく、水産加工業及び畜産加工業において不凍液を使用したブライン凍結法が、採用されている。更に、不凍液の流動、及び、食品と伝熱媒体との接触面積を増大させる薄く及び細かく裁断する前処理によって、熱伝導効率が高められている。しかし、一般家庭の冷凍冷蔵庫では、気体を伝熱媒体とするものに限られている。
【0007】
一方、氷結晶の生成促進又は阻害する超音波及び不凍蛋白質の利用、並びに、脱水凍結の利用、又、凍結点を低下させる高圧力の利用等が数多く検討されているが、これらの効果及びメカニズムに不明な点も多く、実用化までには至っていない模様である。また、一般家庭では、構造が複雑であり、入手困難な物質を使用しなければならないという課題が残る。
【0008】
貯蔵過程における品質低下は、冷凍食品内部の氷結晶の再結晶化及び粗大化、冷凍食品表面の乾燥とそれに伴う酸化、変色、及び、異臭等の変質、並びに、冷凍食品内で生起する化学反応に起因するものであることが分かっている。
【0009】
氷結晶の再結晶化及び粗大化については、氷結晶の凝集に基づくため、水の分子運動性を抑制するために、冷蔵庫の冷凍室の約-18℃よりも低い温度にすることが好ましいが、一般家庭では、約-18℃の冷凍室で貯蔵されている。
【0010】
乾燥の問題は、冷蔵庫の冷凍室のような水蒸気圧が低い乾燥している雰囲気に、氷の飽和水蒸気圧にある冷凍食品が貯蔵されるため、必然的に乾燥することに原因がある。これに対し、水産加工業及び畜産加工業においては、冷凍食品表面に薄い氷の保護層を形成するグレーズ処理という方法が広く用いられ、乾燥した雰囲気と遮断されている。しかし、一般家庭では、簡便な方法として、ポリ袋等により包装された冷凍食品が冷凍室で貯蔵されているのが一般的であるが、乾燥した雰囲気との接触が少なくなるように、可能な限り空間のない包装を施すことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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