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公開番号
2025080019
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023192972
出願日
2023-11-13
発明の名称
黒色アゾ顔料及び着色剤
出願人
大日精化工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09B
39/00 20060101AFI20250516BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】十分な黒色度を有するとともに、耐溶剤性などの耐久性に優れており、かつ、その構造中にハロゲン原子を実質的に含まない、新規骨格を有する近赤外線非吸収性の黒色アゾ顔料を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される化合物からなる黒色アゾ顔料。式中、R
1
は、ハロゲン原子を含まない置換基を有していてもよいアリーレン基を示し、R
2
及びR
3
はそれぞれ独立に、ハロゲン原子を含まない置換基を有していてもよいアリール基を示す。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)で表される化合物からなる黒色アゾ顔料。
TIFF
2025080019000033.tif
84
170
式中、R
1
は、ハロゲン原子を含まない置換基を有していてもよいアリーレン基を示し、R
2
及びR
3
はそれぞれ独立に、ハロゲン原子を含まない置換基を有していてもよいアリール基を示す。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記式(1)中、R
3
が、下記式(3-1)又は(3-2)で表される請求項1に記載の黒色アゾ顔料。
TIFF
2025080019000034.tif
88
170
式中、R
4
は、ハロゲン原子を含まない置換基を有していてもよいアリール基を示す。)
【請求項3】
前記式(1)中、R
2
が、下記式(2-1)、(2-2)又は(2-3)で表される請求項1に記載の黒色アゾ顔料。
TIFF
2025080019000035.tif
43
170
式中、R
5
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、aは0~5の整数を示し、aが2以上である場合、式中の複数のR
5
は同一でも異なっていてもよく、R
6
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、bは0~3の整数を示し、bが2以上である場合、式中の複数のR
6
は同一でも異なっていてもよく、R
7
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、cは0~7の整数を示し、cが2以上である場合、式中の複数のR
7
は同一でも異なっていてもよい。
【請求項4】
前記式(3-1)又は(3-2)中、R
4
が、下記式(2-1)、(2-2)又は(2-3)で表される請求項2に記載の黒色アゾ顔料。
TIFF
2025080019000036.tif
43
170
式中、R
5
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、aは0~5の整数を示し、aが2以上である場合、式中の複数のR
5
は同一でも異なっていてもよく、R
6
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、bは0~3の整数を示し、bが2以上である場合、式中の複数のR
6
は同一でも異なっていてもよく、R
7
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、cは0~7の整数を示し、cが2以上である場合、式中の複数のR
7
は同一でも異なっていてもよい。
【請求項5】
体積平均粒子径が20~1,000nmの粒子である請求項1に記載の黒色アゾ顔料。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の黒色アゾ顔料を含む着色剤。
【請求項7】
カラーフィルター用のブラックマトリックスを形成するために用いられる請求項6に記載の着色剤。
【請求項8】
遮光フィルムを形成するために用いられる請求項6に記載の着色剤。
【請求項9】
塗料として用いられる請求項6に記載の着色剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、黒色アゾ顔料及び着色剤に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、塗料、印刷インキ、プラスチック用の着色剤などに使用される黒色顔料としては、カーボンブラック系の顔料や酸化鉄系の顔料などが一般的である。
これらの黒色顔料、特にカーボンブラック系の顔料は、太陽光のうちの可視光領域(波長約380~780nm)の光を全て吸収することで黒色を示すが、実際には、800~1,400nmの波長領域を含む近赤外領域の光も吸収する。近赤外領域の光は熱に寄与する度合いが大きいため、上記のような黒色顔料で着色された物品は、太陽光を浴びることで容易に昇温するという課題があった。また、黒色顔料で着色された物品としては、近年、カラーフィルター用のブラックマトリックスなどの精緻な製品も登場している。このため、太陽光を浴びても昇温しない黒色顔料や、物品を黒色に着色する際に用いる着色剤(着色組成物)などについて種々検討されている。
【0003】
例えば、特許文献1及び2には、可視領域の光を吸収して黒色を示しながらも赤外線領域の光(赤外線)を吸収しない黒色アゾ顔料が提案されている。特許文献1及び2においては、この黒色アゾ顔料を含有する着色剤を用いることで、直射日光等によっても過度に昇温しない物品が得られることが開示されている。また黒色の顔料分散剤を使用することにより、黒色アゾ顔料などの顔料粒子を分散状態で含有するインキや塗料などの液状物の流動性を著しく改善可能であるとともに、顔料粒子の凝集を抑制することができ、かつ、異物の発生を防止しつつ、光学濃度に優れた着色物品が得られることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公平4-015265号公報
特許第6615684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、一般的なアゾ顔料は、耐熱性や耐溶剤性などの耐久性に劣るものが多く、また、黒色度が不足しやすいという課題があった。
【0006】
ハロゲン原子を含む化合物は、燃焼時に有害なガスが発生しやすい。このため、カラーフィルター用のブラックマトリックスや遮光フィルム等の電子材料を形成するための黒色着色剤に用いられる黒色顔料についても、ハロゲンフリーであることが求められる。しかし、特許文献1で提案された黒色アゾ顔料は、その構造中に塩素原子を含むため、ハロゲンフリーの要求を満たすものではなかった。
【0007】
特許文献2で提案された黒色アゾ顔料は、耐溶剤性に優れるとともに黒色度も高い。しかし、塗料に用いる場合、日射反射率が劣るため、十分な遮熱効果が得られないという課題があった。また、カラーフィルター用のブラックマトリックスを形成する材料として用いる場合にも、より高い近赤外線非吸収性が要求されるので、必ずしも適当な顔料であるとはいえなかった。
【0008】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、十分な黒色度を有するとともに、耐溶剤性などの耐久性に優れており、かつ、その構造中にハロゲン原子を実質的に含まない、新規骨格を有する近赤外線非吸収性の黒色アゾ顔料、及びこれを用いた着色剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]下記式(1)で表される化合物からなる黒色アゾ顔料。
TIFF
2025080019000001.tif
79
170
式中、R
1
は、ハロゲン原子を含まない置換基を有していてもよいアリーレン基を示し、R
2
及びR
3
はそれぞれ独立に、ハロゲン原子を含まない置換基を有していてもよいアリール基を示す。
[2]前記式(1)中、R
3
が、下記式(3-1)又は(3-2)で表される[1]に記載の黒色アゾ顔料。
TIFF
2025080019000002.tif
81
170
式中、R
4
は、ハロゲン原子を含まない置換基を有していてもよいアリール基を示す。
[3]前記式(1)中、R
2
が、下記式(2-1)、(2-2)又は(2-3)で表される[1]又は[2]に記載の黒色アゾ顔料。
TIFF
2025080019000003.tif
43
170
式中、R
5
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、aは0~5の整数を示し、aが2以上である場合、式中の複数のR
5
は同一でも異なっていてもよく、R
6
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、bは0~3の整数を示し、bが2以上である場合、式中の複数のR
6
は同一でも異なっていてもよく、R
7
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、cは0~7の整数を示し、cが2以上である場合、式中の複数のR
7
は同一でも異なっていてもよい。
[4]前記式(3-1)又は(3-2)中、R
4
が、下記式(2-1)、(2-2)又は(2-3)で表される[2]に記載の黒色アゾ顔料。
TIFF
2025080019000004.tif
43
170
式中、R
5
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、aは0~5の整数を示し、aが2以上である場合、式中の複数のR
5
は同一でも異なっていてもよく、R
6
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、bは0~3の整数を示し、bが2以上である場合、式中の複数のR
6
は同一でも異なっていてもよく、R
7
は、アルコキシ基又はアルキル基を示し、cは0~7の整数を示し、cが2以上である場合、式中の複数のR
7
は同一でも異なっていてもよい。
[5]体積平均粒子径が20~1,000nmの粒子である[1]~[4]のいずれかに記載の黒色アゾ顔料。
[6][1]~[5]のいずれかに記載の黒色アゾ顔料を含む着色剤。
[7]カラーフィルター用のブラックマトリックスを形成するために用いられる[6]に記載の着色剤。
[8]遮光フィルムを形成するために用いられる[6]に記載の着色剤。
[9]塗料として用いられる[6]に記載の着色剤。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、十分な黒色度を有するとともに、耐溶剤性などの耐久性に優れており、かつ、その構造中にハロゲン原子を実質的に含まない、新規骨格を有する近赤外線非吸収性の黒色アゾ顔料、及びこれを用いた着色剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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