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公開番号
2025079906
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023192773
出願日
2023-11-13
発明の名称
油圧式テンショナ、内燃機関および鞍乗型車両
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16H
7/08 20060101AFI20250516BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】油圧室からの空気抜きと、油圧室へのオイルの充填の両方を好適に行うことができる油圧式テンショナを提供することにある。
【解決手段】油圧式テンショナ(20)は、貫通孔(23a)が形成されたテンショナボディ(23)と、テンショナボディの貫通孔に、貫通孔の軸方向に移動可能に挿入された有底筒状のプランジャ(24)と、プランジャの内側に挿入された筒状のインナースリーブ(25)と、テンショナボディの一端部に取り付けられたテンショナキャップ(26)であって、インナースリーブの基端に接する第1面(26a)を有するテンショナキャップとを備える。インナースリーブとプランジャとの間に第1油圧室(HC1)が形成されるとともに、第1油圧室に供給されるオイルが溜められる第2油圧室(HC2)がインナースリーブの内部に形成されている。テンショナキャップの第1面は、それぞれがインナースリーブの径方向における外側と第2油圧室とを連通させる複数の溝(26c、26d)を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関のクランク軸およびカム軸に巻き掛けられた無端伝動部材に張力を与える油圧式テンショナであって、
貫通孔が形成されたテンショナボディと、
前記テンショナボディの前記貫通孔に、前記貫通孔の軸方向に移動可能に挿入された有底筒状のプランジャと、
前記プランジャの内側に挿入された筒状のインナースリーブと、
前記テンショナボディの一端部に取り付けられたテンショナキャップであって、前記インナースリーブの基端に接する第1面を有するテンショナキャップと、
を備え、
前記インナースリーブと前記プランジャとの間に第1油圧室が形成されるとともに、前記第1油圧室に供給されるオイルが溜められる第2油圧室が前記インナースリーブの内部に形成されており、
前記テンショナキャップの前記第1面は、それぞれが前記インナースリーブの径方向における外側と前記第2油圧室とを連通させる複数の溝を有する、油圧式テンショナ。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記テンショナキャップの前記第1面は、前記軸方向から見た平面視において、前記プランジャの外周縁よりも外側から内側に向かって延びる溝状のオイル供給路を有し、
前記複数の溝のうち、前記内燃機関が運転される状態においてもっとも低い位置にある溝を第1の溝と呼び、
前記第1面上において、前記オイル供給路と、前記プランジャの外周縁の前記第1面への射影とが交差する部分を第1交差部分と呼び、
前記第1面上において、前記複数の溝のうちの前記第1の溝以外のある溝と、前記プランジャの外周縁の前記第1面への射影とが交差する部分を第2交差部分と呼ぶとき、
前記インナースリーブの基端のうち、前記軸方向から見た平面視で前記第1の溝に重なる部分は、前記内燃機関が運転される状態において前記第1交差部分および前記第2交差部分よりも低い位置にある、請求項1に記載の油圧式テンショナ。
【請求項3】
前記テンショナキャップの前記第1面は、前記軸方向から見た平面視において、前記プランジャの外周縁よりも外側から内側に向かって延びる溝状のオイル供給路を有し、
前記複数の溝のうち、前記内燃機関が運転される状態においてもっとも低い位置にある溝を第1の溝と呼び、
前記第1面上において、前記オイル供給路と、前記プランジャの外周縁の前記第1面への射影とが交差する部分を第1交差部分と呼び、
前記第1面上において、前記複数の溝のうちの前記第1の溝以外のある溝と、前記プランジャの外周縁の前記第1面への射影とが交差する部分を第2交差部分と呼ぶとき、
前記第2交差部分は、前記内燃機関が運転される状態において前記第1交差部分よりも高い位置にある、請求項1または2に記載の油圧式テンショナ。
【請求項4】
前記複数の溝のうちの少なくとも1つは、前記インナースリーブの前記基端のうちの、前記内燃機関が運転される状態における最上点に、前記軸方向から見た平面視で重なる、請求項1または2に記載の油圧式テンショナ。
【請求項5】
前記複数の溝のうちの少なくとも1つは、前記インナースリーブの前記基端のうちの、前記内燃機関が運転される状態における最下点に、前記軸方向から見た平面視で重なる、請求項1または2に記載の油圧式テンショナ。
【請求項6】
前記第1油圧室の内部に配置され、前記プランジャを前記無端伝動部材側に付勢する付勢部材と、
前記第1油圧室と前記第2油圧室との間に配置されたチェック弁ユニットと、
をさらに備える、請求項1または2に記載の油圧式テンショナ。
【請求項7】
前記テンショナキャップの前記第1面は、前記軸方向から見た平面視において、前記プランジャの外周縁よりも外側から内側に向かって延びる溝状のオイル供給路を有し、
前記オイル供給路と、前記複数の溝とが互いに連続している、請求項1または2に記載の油圧式テンショナ。
【請求項8】
前記テンショナキャップの前記第1面は、前記軸方向から見た平面視において、前記プランジャの外周縁よりも外側から内側に向かって延びる溝状のオイル供給路を有し、
前記オイル供給路と、前記複数の溝とが互いに分離されている、請求項1または2に記載の油圧式テンショナ。
【請求項9】
前記複数の溝は、互いに連続している2つの溝を含む、請求項1または2に記載の油圧式テンショナ。
【請求項10】
前記複数の溝は、互いに分離されている2つの溝を含む、請求項1または2に記載の油圧式テンショナ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧式テンショナ、内燃機関および鞍乗型車両に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、カムチェーンを押圧することによってカムチェーンに張力を与えるテンショナを備えた内燃機関が知られている。テンショナとして、例えば、機械式のテンショナが挙げられる。機械式テンショナは、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1に開示されているテンショナは、第1ネジ部を含む第1シャフトと、第1ネジ部に螺合する第2ネジ部を含む第2シャフトと、第1シャフトを回転付勢するバネとを備えている。第1シャフトの回転に応じて第2シャフトが軸線方向に移動することにより、第2シャフトが押圧部材を介してカムチェーンを押圧し、それによってカムチェーンに張力が与えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-148132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
テンショナとして、油圧式のテンショナも知られている。油圧式テンショナは、一般に、機械式テンショナに比べ、異音の抑制や耐久性の点で優れている。油圧式テンショナでは、油圧室からの空気抜きと、油圧室へのオイルの充填の両方を好適に行うことが求められる。これらが好適に行われない場合、テンショナの押圧力が不足する(つまりカムチェーンに十分に掛からなくなる)おそれがある。テンショナの押圧力の不足は、カムチェーンの挙動悪化によるメカノイズの発生の原因となる。
【0006】
本発明の実施形態は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、油圧室からの空気抜きと、油圧室へのオイルの充填の両方を好適に行うことができる油圧式テンショナを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書は、以下の項目に記載の油圧式テンショナ、内燃機関および鞍乗型車両を開示している。
【0008】
[項目1]
内燃機関のクランク軸およびカム軸に巻き掛けられた無端伝動部材に張力を与える油圧式テンショナであって、
貫通孔が形成されたテンショナボディと、
前記テンショナボディの前記貫通孔に、前記貫通孔の軸方向に移動可能に挿入された有底筒状のプランジャと、
前記プランジャの内側に挿入された筒状のインナースリーブと、
前記テンショナボディの一端部に取り付けられたテンショナキャップであって、前記インナースリーブの基端に接する第1面を有するテンショナキャップと、
を備え、
前記インナースリーブと前記プランジャとの間に第1油圧室が形成されるとともに、前記第1油圧室に供給されるオイルが溜められる第2油圧室が前記インナースリーブの内部に形成されており、
前記テンショナキャップの前記第1面は、それぞれが前記インナースリーブの径方向における外側と前記第2油圧室とを連通させる複数の溝を有する、油圧式テンショナ。
【0009】
本発明の実施形態による油圧式テンショナでは、テンショナキャップの、インナースリーブの基端に接する面(第1面)が、それぞれがインナースリーブの径方向における外側と第2油圧室とを連通させる複数の溝を有しているので、インナースリーブの内部空間である第2油圧室からの空気の抜けと、第2油圧室へのオイルの流入とが分離される。そのため、第2油圧室からの空気抜きと、第2油圧室へのオイル充填とをスムーズに行うことができる。これに対し、テンショナキャップの第1面に、インナースリーブの径方向における外側と第2油圧室とを連通させる溝が1つだけ形成されている場合、第2油圧室からの空気の抜けと、第2油圧室へのオイルの流入とが分離されないので、第2油圧室から空気が抜け難くなり、オイルが詰まり気味となって第2油圧室に流入し難くなる。
【0010】
本発明の実施形態によれば、第2油圧室からの空気抜きと、第2油圧室へのオイル充填とを好適に行うことができるので、第1油圧室への空気の混入を抑制することができる。そのため、テンショナの押圧力の不足(カムチェーンの挙動悪化によるメカノイズの発生の原因となる)を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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